2004アジアサーキット

●6月20日(日)
 アジアグランプリへ出発です。
 吉田は日体大記録会へ昨日から行っています。見に行きたかったのですが、吉田のレースは、13:05、川本の成田集合は、13:30。台風が近づいていたので、天候が心配だったのですが、東京はまだ晴れていました。
 お昼に光浩と待ち合わせて、食事がてら、次週の練習の打ち合わせ。
 吉田のレースは、強風のため残念にも57秒に終わりました。ホームで5〜7mの向かい風では、走れません。次回に期待しましょう。最近の調子は、絶好調なのでいけるとおもいます。
 今回のグランプリは、400Rチームの5人と走高跳の醍醐君、砲丸投の森ちゃんが行きます。400Rの結果が気になる、元女子短距離部長の原田さんもタイのみですが、ついてきてくれます。その後は、日本ジュニア選手権で世界ジュニア選手権の選考にとんぼ返りです。川本は二瓶コーチに任せました。
 フライトは6時間30分。時差は2時間。東南アジア特有のム〜っとするバンコクに到着。そのまま、タマサート大学へ。ここは98年にアジア大会があったところです。我々は、学生寮のゲストルームに泊まることになります。

部屋の中はエアコンがあるので、快適ですが、エアコンの室外機が切り替わる音が凄くて、不快です。食事を食堂で。ヌードルとチャーハンを10人で食べて、500バーツ(1バーツ=3.5円)ちょっと。信じられない物価です。
 ゲストルームですが、ベッドと机があるくらいで、普通のホテルのように、バスタオルもアメニティもありません。「石けんぐらい、持っていったら?」と石けんを持たせてくれた奥さんに感謝です。

●6月21日(月)
 競技会開催地のソンクラーに出発。ソンクラーって一体どこだ?と場所も知らずにタイに来ました。成田でタイのガイドブックを開いても、ソンクラーは載っていません。4冊目に発見。2ページの記載でした。

<アジアのみんなでチェックイン・バンコク空港>

実は、ソンクラーの隣の県は、内政が不安定な所なので、旅行を自粛するようにという外務省からの通達が出ている所です。ちょっと心配。バンコクから1時間40分のフライトで、タイの南端に向かいます。マレーシアと隣り合っている所です。南のリゾート地プーケット島を飛び越えて、まずは、ハートヤイ(Hatyai)空港へ。ソンクラーには空港がありません。

<ハートヤイの空港で、荷物のピックアップ>

そこからソンクラー(Songhkla)までバスで50分ほどです。
 ホテルはビーチの横に建つ立派なもの。気候は、東南アジア特有のむ〜っとくるような感じがなく、どちらかというと、さわやかな感じです。


<ホテルの眺めのいい感じ・>

ウェルカムドリンクなどもあり、想像以上に高級感たっぷりです。グランドは、すぐ近くにありました。トラックの幅が若干狭いような気がします。


 <新井ちゃん(小島さんですね)のサービスカット
    TシャツのAKUBI 娘と新井ちゃんは似てませんか?>

●6月22日(火)
午前中、練習。みんないい感じです。バトンパスは、ほぼ完璧。今回は石田の脚の具合が心配なので、1走は瀬戸口を起用の予定。

<ホテルから歩いて1分のビーチ・心が和みます>

 ビールは地元産のものをビーチの海の家で買うと1本25バーツです。これは安い。10本買っても1000円でおつりが来ます。これが6%のアルコールで、結構いける味です。これをホテルのプールサイドの売店で買うと1本40バーツ。ミニスカートのお姉さんが売っているからでしょうか?とにかく、快適に暮らしています。

●6月23日(水)
 午前中は、街?に出て、博物館の見学。

行きはツククツ


街はこんな感じ


メインストリート?


博物館


HIZENN NABESHIMA


博物館の内部


近所のお寺で必勝祈願


グランドの玄関


競技開始2時間前から待機する小学生


夕方からはあちこちで、セパタクローの練習


オープニングセレモニー


走高跳の選手には気の毒なマット。
でも、走高跳用のマットは、薄くてとても背中からは、着地できません。


 醍醐選手(走高跳)を応援するやっさんたち。醍醐君は2m15の試技でA標準を越えてしまうくらいのビックリするような跳躍を披露。期待しましたが、その後、流れ気味で、残念にも結果がでませんでした。
 女子の400Rは、2走の後半と3走が悲しくなるような風の中で実施されました。今回は1走に瀬戸口を起用。瀬戸口は追い風に乗っていい走りをしました。初起用でしたが、代表の1走を十分に務めることができました。
日本のバトンパスは、それなりに自信を持っているのですが、残念にもタイチームのバトンパスには一目置かなければなりません。日本はタイに3ー4走のパスで置いて行かれました。日本の3−4走は、坂上ー小島の息のあったコンビです。もう8年目となります。そういう意味では自信のパスなのですが、まだまだ改善する余地があるということですね。タイのコーチと仲良くなったので、ちょっと秘密を探ってきます。
 リレーのタイムは、44秒23。2レースの平均タイムが、44秒00となり、タイと13位タイ。日本は17位からのアップ。タイは15位からのアップ。ちょっとだけ、一息つけますね。12位はギリシアの43秒88少し離れています。下を見ると15位がスペインの44秒02、16位はオランダ44秒04,そしてブラジルの44秒14。ん〜、やっぱり一息つけませんか?


夜はさよならパーティ。タイ陸連の温かい心遣いを感じました。
魚のフォイル焼きがあったのですが、これがおいしかった。どう見てもサバなので、タイ式の名前を聞くと「サバ」、魚の呼び名もリレーの平均タイムも同じということで、和やかな笑いに包まれたひとときでした。同タイムの時は、ベストタイムがいい方がランキングの上になるというルールもあるので、余裕のジャパンチームです。


パーティ会場で陸マガのK編集長を発見!!
よ〜く見たら、アジア陸連のレジーナ女史でした。でも、ちょっと見は、絶対K玉さんですよ。

●6月24日(木)
 コロンボ・スリランカに移動です。2002年のアジア選手権で来たときは、もう尋ねることもない国だと思っていましたが、また来るとは思いもよりませんでした。ただ、ここは、離島?なので、アクセスが悪くて・・・・・・
 そもそもソンクラーがタイのはずれなので、10時にホテルをバスで出発。1時間ほどで空港。昼食は、50バーツのヌードル。お金は使いませんね。13時すぎにフライト。ハートヤイから100分でバンコク空港へ。


タイ空港で、荷物をピックアップ

ここまでは国内線なので、次は国際線に歩いて移動。
 コロンボ行きは、21:30。日本ジュニアに帰る原田さんのフライトは22:30。さて、どうしようか?と考えて・・・・・空港内のフットマッサージへ。90分コースで、大満足。気持ちよくて、眠ってしまいました。
コロンボに着いたのは、23:30。タイからの時差は1時間。日本とは3時間です。そこからバスで1時間ほどでホテルへ到着。今回のホテルは、アジア選手権で泊まったヒルトンホテルのすぐ近くのホテル。4ッ星ホテルです。快適に暮らせそうです。


●6月25日(金)

窓から見えるインド洋

 インカレまで1週間!インカレチームは大学に残り、練習。半数以上は、仙台で東北学生総体に行っているはず・・・・・週末は、日本ジュニアもあります。こちらは二瓶がついて行っているので大丈夫!おっと、池田の走幅跳の試合も日曜にいわきで・・・・
 いろいろ心配なことはあるけど、川本は、400Rのオリンピック出場に全力を尽くします。今を精一杯生きるのが、一番いいですね。
 と、言っても昨日が遅かったので、今朝はゆっくり起床。遅めの朝食を摂って、今日の練習の段取りを担当のお姉ちゃんと確認。陸連に1戦目の報告を忘れていたので、あわててファックス。少額ですが、まずは両替。3月発行のガイドブックには、1ルピー=2.5円とあったのですが、何と1.1円の交換レートでした。短期間にこんなに円高になるのでしょうか?
 練習は、前回通い慣れた道を通って行きました。


街並みは心持ちきれいになっていました。走っている車やtuktukが全体的に新しくなっていました。これは、びっくり。ただ、運転マナーだけは一向に変わりません。交差点ではどこから車が来るの分からないくらい、ルール無視です。我々の乗ったバスには、白バイの先導があるのですが、一切お構いなし、どんどん横入りしています。これって、アジア諸国の人の行動と同じものがあります。整然と並んで、順番を待つなんてことは、ほとんどありません。これがアジア!って感じです。横入りは、あまり感心しませんが、空いてたら、どんどん行けばいいじゃん!という姿勢は好きです。というのも、東京に行って、行儀良くエスカレーターの片側を空けて立っている風景に違和感をいつも感じているものですから・・・・・・もっともらしい理由は分かりますが、人間味を感じないのは、川本だけでしょうか?スリランカやタイではアジア人のバイタリティを感じます。好きです。この感じ。ここいらの風景は、川本の子供の頃とあまり変わりませんから、郷愁を感じます。忘れていた自分の中の野生を思い出しますね。

今日のDVDはジュリア・ロバーツでちょっと泣きました。

●6月26日(土)
 10時から監督会議。一昨日配布されたタイムテーブルでは、400Rは、最後の方の種目だったのですが、オリンピックのチャレンジなので、フレッシュな方がいいだろうということで、初めに来ました。ある国から男子三段跳と走高跳が同じ時間だけど、代えて欲しいと申し出がありました。理由は、コーチが一人だから・・・・・・そう来たか!って感じですね。でも、こういう身勝手さは見習わなければならないことですかね?それにアジア陸連は、三段跳と走高跳のピットは近くだから大丈夫!と強気の発言。提案国は承知しましたが、川本なら納得できないいいわけですね。まあ、それがアジア。
 30分ほどで、監督会議は終わったので、昼食を挟んで、月陸の原稿書き。今回はロングスプリントのフォームについて。4時間ほどで書き上がりました。今日も一気書きだったので、校正はE本編集員にお願いしましょう。

 15:30から練習。バトンパスなどの最終チェック。タイのバトンパス練習をしみじみ眺めたのですが、マークも日本より短いし、決してうまいとはいえない練習でのバトンパスだったのですが、試合となると負けてしまいます。再度検討しましょう。

 ホテルに帰るとチームマネジャーのカクテルパーティ。でも、知り合いはちょっとしかいないので、ビールを3杯飲んで帰りました。とにかく参加して、顔を出すことに意義があります。川本は練習があったので、開始時間より遅れて会場に入ったのですが、スリランカの関係者やここで知り合ったコーチなどが、待っていてくれて、歓待してくれました。アジア人はいい人です。

●6月27日(日)
 午前中は、タイのコーチと短距離のトレーニングについて、話しました。
 午後からグランプリ2戦目。


 400Rは、風(偏西風なのかな?)のため、全体的にいまひとつスピードに乗らず、44秒39で1位。タイには勝ったのですが、やや不満な内容です。先日13位と喜んだのもつかの間、ヨーロッパ選手権で好タイムが続出?16位に後退してしまいました。ピンチ!!!!


  ピンチ!!って顔してません?

 レースが終了して、帰りのバスに乗ったのが、20:00。ホテル到着後、陸連へ結果のファクス。さて、メシでも・・・・・と、思ったら、「忘れ物が・・・・」ということで、グランドへ。ホテルへ帰ったのが、21:30。急いでシャワー。バスの出発は、22:30。
 1時間かけて、空港へ・・・・・


空港は電気釜なんか売っていました

●6月28日(月)
 フライトは、02:45!!ほんとかよ〜。深夜日便です。深夜にもかかわらず、食事が出たのですが、川本はビール2本もらって、熟睡。バンコクへは07:00到着。スリランカとの時差は1時間でした。
 バンコクからは08:20。それからずっと乗りっぱなしで、16:30に成田到着。自宅へは21時くらいに到着。娘がおみやげ、じゃない、お父さんを待っていました。