川本かんとくの

     言わんばことは、ちゃんと言うバイ

練習前のひとこと
(ひとことで、すまないときが多いが・・・・)
ミーティングでの話(これが結構長〜い)
その他、いろんな所での部員への(有り難い?)話が満載(予定)

記録担当は1・2年生部員
注:「言わんばことは、ちゃんと言うバイ」は、
  「言わなければいけないことは、きちんと言いますよ」
   ふるさと伊万里の方言です。
   最新の言わんばことは、ちゃんと言うバイ
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●7月1日(水)川本先生のお話  記録:針泰輝

 7月になった。もっと元気を出していこう。どうしたら元気が出るだろうか。

 一番簡単な方法は、大きな声を出すことだ。しかし、練習中に出してはいけない。
ではどうするか。ネットで検索すると走ると元気が出ると書かれている。
川本は朝に犬と散歩に出ている。周りにはエネルギーのなさそうに走っている人もいる。
しかし、中学生など元気のあるような人もいる。
そういう者たちにはしっかりとした目標がある。

 言いたいことが何かというと、エネルギーが出せるなら出そうということだ。
そのうえで本当にその姿がかっこいいのか。理にかなった走りはできているのだろうか。
心拍数が160〜170くらいで走れていると体温が上がる。脇の下を体温計で測って38.2℃。
みんなのジョギングのあのスピードできちんと汗がでているか 。
本当に38.2℃あるのか。体温が38℃あれば深部温は39℃を超える。スポーツ科の2年生以上はこのことを知っているはずだ。
オストランドの生理学の本にもこのことは書かれている。生理学を勉強する人間ならそのくらい読んでおこう。
アップ後、そのくらいの体温がなければならないのだから体温計を持ってくるなりして自分で体温を確かめてみよう。
深部温が39度になれば、神経伝達速度は5%あがる。パフォーマンスもそれに比例する。100mで言えば、10秒0と10秒5の違いだ。
7月からはPayPayの5%還元はなくなってしまうが、みんなの神経伝達速度の5%アップは継続していこう。
5%も得をする。自分が5%の中でどこにいるのか。2〜3%ではもったいない。
軽く汗を拭く程度のものでは1〜2%程度である。

 筋温が上がっている前提としてかっこいいフォームで走り、ジョギングができているか。
川本は走りに元気や意欲が出ているのかを見ている。
胸骨を伸ばしスッと立ち、エネルギーがグラウンドに出るようにしよう。
今は密度が高くならないようにバラバラで走っているが、みんなのポジティブな気をグラウンドでぐるぐると回そう。
もっと元気が出せればもっと良くなると思う。
そ の気持ちの中で上に上がろうという気持ちで、活気のある練習はできないだろうか。
もっと「よっしゃー!」って気持ちを出してみよう。それがないのならば一人で公園かどこかでやるのと変わらない。
これだけの大人数でやっているのだから気持ちの出し方で日本一になろう。
全員がやっていれば他の人も「よし!」となると思う。
チームのためにもその辺もしっかり行おう。

 今日のテーマは「かっこよくジョギングをする」。こんなにもエネルギーがあるのだということを一人ずつ出していこう。
ここが日本一の場所になることを川本は期待している。

 話は変わるが、いつも報告してる内容を先週の土曜日まで遡って体調を用紙に記入しておくこと。
様々なところから許可をもらい、日本陸連のルールに則って初めて記録会を行うことができる。少し面倒くさいかもしれないがきちんと取り組もう。


●7月3日(土) 川本先生のお話  記録:中島有希

雨の中大変だったと思うが、チームとして1回目の競技会を開催できた。
この競技会を開催するにあたって、選手、参加者、審判など多くの人が一週間の行動を記録して提出しなければならなかった。
これは今までにない異例の状態であり、大変な状況だとも言える。また、今日は雨であったが、テントの中で密を避けることが出来ていただろうか。
スタートやゴールにおいても同様で、密を気にすることが出来ていただろうか。
もし、となりの人がコロナウイルスに感染している、あるいは自分が感染している場合を考え、感染しない、させないを徹底することは出来ていただろうか。
競技のさなかに余計なことを考えるのは、誰しも避けたいと思う。なぜなら、余計な思考を持つとパフォーマンスに影響が出るためだ。
では、どうすれば良いのだろうか。こうした機会に改まって気にすることがないように、普段から「当たり前」にしていこう。
つまり、練習の中で気を付けていく、ということだ。例えば、テントの片付けを手伝う際に、学生同士が近い光景が見受けられたが、この様な行為を日常的にせず、普段から距離感を意識しよう。そして、試合で勝手に密を避けた行動が成立する状態にしよう。
後期では、授業が始まるが、そこでも自然と他人と近づかないよう、また、1.5mを保てるかが重要になるだろう。

 新しい形の中で勝っていくことができる力を、自分で身につけよう。
密に配慮した行動を自然と行えるように考えていこう。
コロナウイルスの第二波の襲来という、万が一の事態もある。
自分だけでなく、周りも守る意識を持ち、君たちが今できる最大の配慮をして意識を身につけていこう。
例えば、夜の街に繰り出さないなど、現在の社会の常識がある。
君たちの場合であれば、アルバイトを制限したり、手洗いうがいを徹底したりしていると思う。
これらの行為は、不特定多数を含めた皆のためであり、互いの信用に大きく関わってくる。
大きな大会であれば、多くの知らない人と接触するが互いを守るためにどうするかを考えよう。
また、例えば仙台の大会に電車を使うなど、移動時に公共交通機関を使う場合も気を付ける必要がある。
「考えた行動」は、当然ストレスが生じる。そのため、自然に行動できる力をつけていく大切さをよく理解してほしい。
川本は、二瓶先生と話す際は、飛沫に気を付けている。君たちも、お互いを守るために配慮した行動をとろう。

 「ここ一番」という時に、しっかりと力が出せることは大切だ。
雨であれば、その状況を差し引いた場合の記録はどうなのか、また、その結果に対して自分は納得できるのかを考えよう。
もちろん、記録は記録として受け止めなければならない。
例えば、向かい風5mで100mを11”50で走ったとする。この時、風がなければ11“00だったと言い訳するのではなく、結果自体は素直に受け止めよう。
そして、その後記録に対してどう向き合うかが大切だ。自分を超えていき、自己記録を出す強い志を持とう。
そのためにも、気温が低い中であれば、ウォーミングアップをしっかり行うなど自分で良い状態を作り出す工夫をしていこう。

 来るべき時に力を備え、出し切れるかを常に意識していこう。
それに際して今日は、考えながら記録会に参加できただろうか。
大切なのは経験値だ。本番を見据えて、いい状態でスタートラインに立てただろうか。
もし、自分に足りないものを感じたら、改善していけば良い。すべては自分のためであり、本番で力を出すためだ。
どんな状況にあっても文句を言わず、雨の日の対処など自分なりに経験を通して養っていこう。
コンタクトレンズが一般的でなく、皆眼鏡をかけていた時代があった。
競技中にフライングなどあり、スタートの時間が長引いた時、眼鏡が曇る困難があった。
そこで、東京女子体育大学の阿部先生は、選手にハンカチを持たせていた。
これは、練習時から行っているとのことだった。このように、手を打つべき人は、手を打っている。
その時に合わせた良い状況を作り出すための工夫をしよう。
そして、日頃の練習の中で万事において良い状態を意識しよう。
例えば、パワープレートパルスの使用にしても、練習の合間で使用してみる、強弱を当てる部位によって変えてみるなど色々試してみよう。
同様に、記録会でも試す意識が必要だ。
記録会をうまく利用し、自分の中で「ああしよう、こうしよう」と試行錯誤しながら本番に備えよう。
方法が悪ければ、力はつかない。何となく参加するのではなく、試行錯誤の中で経験値を積むことで、自信が持てるだろう。
自分の力を最大限に出すためには、恐れずに自信を持ってスタートラインに立つことが大切だ。
スタートラインに立つのはコーチや監督でなく、自分自身だ。
何においても自然と行えるよう、「当たり前」を作り、あらかじめ手を打つことを念頭に、手段を経験値として増やしていこう。

 


●7月5日(日) 川本先生のお話  記録:福田哲史

(今日はどんよりとした曇り・絶対太陽は顔を出しません)
 テントは何のために立てるのだろうか。雨が降るかもしれないと思って立てるのが普通だと思う。
しかし、いつものルーティンでテントを立てようとしてはいないだろうか。
今の天気だったら、この先雨が降ることはないと思う。
テントを建てたのは、ムダじゃなかったか?
テントの準備は1年生が行うことが多い。
自分たちの判断が難しい時は上級生に相談するのが基本だ。
上級生といっても、3・4年生ではなく、主務に相談すること。
なぜなら、全体を取り仕切っているのは主務で、テントは全体に関わることだからである。

 二瓶先生は、自分が責任もって答えることのできることしか答えない。
学生も同じで、責任もって答えることができなければ相談すればいい。

 テントについてはみんなが考えることだ。
考える人は限られてくるが、テント以外にも、棒高跳びのピットや投擲のサークルも同じことである。

 自分の責任を軽くしていこう。天気を見て、雨が降りそうならテントを立てる、降らないようなら立てない。
しかし、入ってきたばかりの1年生にその判断ができるだろうか。
4年生であれば、3年間も大学周辺に住んでいるため、天気がどのように変わるか見当がつくはずだ。
川本は3年よりはるかに長く福島で暮らしているので、雲の動きで天気が分かる。入りたての1年生にはまだわからない。
北がどっちかも分からないのだから・・・・
なので、こういった1年生の状況なども考えて、上級生は指示を出すようにしよう。

 先週の木曜日に感心したことがあった。川本は午後4時に大学に来た。
準備のため、すでに来ている学生もいた。到着した時には、椅子が4つ並んでいたが、時間になりグラウンドに降りてきたときには2つになっていた。
これにはナイス!と思った。
木曜日は4つも椅子はいらないことは、2年生以上は分かると思う。
しかし、準備するのは1年生だ。そこで誰かがアドバイスしてくれたのだろう。

 毎回同じことをしてはだめだ。判断する材料を自分自身で集めよう。
大学の課題も同じことが言えると思う。
課題ひとつをやるにしても、ただ一つのサイトを見て、サイトの内容をコピー&ペーストするだけでは全く意味がない。
いくつものサイトを見て情報を集め、さらに文献などを見て知識を深め、それらの集めた情報を自分でまとめていくことに意味がある。
こういった大学で行うことを、普段の生活で出していくようにしよう。

 物事を深く考えよう。良い例として、東京都知事選がある。
都知事選では、コロナウイルスへの対策について、立候補者それぞれ考えが違う。
コロナウイルスという一つのことに対して様々な考えが出ているのだ。
一人ひとり異なる考えを持つことは良い。
ただ、福島大学陸上部で掲げていることもあるため、そこは一つになって考えていくようにしよう。

 もう一度、ひとつのテントを立てるにしても、いろいろなことを考えるようにしよう。
そこで分からないことがあったら相談すればよい。
また、分からないことがあったら最初から相談してもよい。
そうすれば無駄が減るし、無駄を減らすということは速くなることに繋がってくる。

 相談された上級生は、ただマニュアルに書いてあるようなことを答えないようにしよう。
そのマニュアルにある答えの理由を言えるようにしていこう。
テントを立てるにしても必ず理由を考えよう 。
ただの集団の歯車になることはやめよう。
考えることをやめると人は楽になる。どんな小さなことでも、考えることを忘れないようにしていこう。


●7月7日(火) 川本先生のお話  記録:星佳奈

 「指示待ち人間」と「指示を聞くこと」は全く違うことである。
自分の考え、あるいは判断だけで行動し、指示されることを待たない人間は成長しない。
ひとつの物事に対して責任のある人に聞くことができるような人間になってほしい。
分からないことがあれば、相談でも良いから聞いて指示をもらうことが大切である。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という。
大人になれば小さな物事ひとつでも聞けなくなる。
皆には、その年になる前に責任者に指示をもらい、その指示を聞き入れることを常日頃から行っていってほしい。

 

  昨日の昼間に、競技場付近に熊が出没した。
川本は、帰宅すると時、研究室から車までの帰り道に競技場の横の道を通るため、熊と鉢合わせになったらということを考えた。
考えるのはひとつだけだ。
それは、熊との戦い方である。
背中を向けたら襲われるから目を逸らさないようにしようと考えていた。
一般的な注意は、目をそらすな、背中を向けるな、急いで逃げるな、寝たふりするな。
何が言いたいかというと、このような状況のときには、自分の中でどのような考え、あるいは行動をするのかを常日頃から考える習慣を付けていってほしい。決して慌てなくて良い。
川本が改めて常日頃から考えるようになったのは、10年前の東日本大震災のときからである。
もしもの場合のために、逃げる場所や非難する場所を考えることは大切。
昨夜も奥さんと、水が出たときどうするか話し合った。
このような状況も再度起こりうるのだから、思いをはせ、動じない心を持って、こうしようという考えをしておくことはとても大切なことである。

 

身近なところで考えてみると、試合や試験など事前に日にちが決まっていることが多く存在している。
試合が、突然決まりましたなんてことは、滅多にない。
このような場面では、対処できることはたくさんある。
常日頃から、万が一の場合の対処法を考えておけば、道の真ん中をしっかりと歩き生きていくことが堂々とできる。
川本は、たくさんの経験を経ているから、皆よりも対処法を多く知っている。
しかし、皆は、川本よりも経験はすくないから常日頃から物事に対する考えを持って生活していかなければならない。
「動じない心」をしっかり考え、身につけて欲しい。

 

 コーチング論のレポートを読んでいて、、皆は団体競技を行っている人たちよりも周りの人のことを考える力が不足していると感じる。
もっと周りの人のことを考える癖を付けていこう。
思いやりとは、皆で動かないと不足しがちなものとなる。
全体を考える力が身に付けば、将来で人から好かれるようになったり、仕事が増えたりすることに繋がる。
そのために、常日頃からどうしたら良いのか、堂々とした人生を送るためには何をすれば良いのかを考えていってほしい。

 


●7月9日(木) 川本先生のお話  記録:前川紗希奈

 

 川本はいつも成果を出しなさいと話している。成果を求める理由は、普段から親への感謝の気持ちを示すためと言っているが、今日は自分自身についての成果を出す意味を話そうと思う。
 東邦銀行チームにも成果を出しなさいといつも話しているが、その言葉の意味は学生とは異なり、プロである以上成果を出すことは当たり前だと厳しく言っている。
大学の教師も同様で、先生という職業の仕事は授業を行ったり、研究室の学生やクラスアドバイザーとして面倒を見たりすることである。
その中で、給料を払っている大学側から、この人には給料を出してよかったと思ってもらえるような働きをしようと思っている。
学生のみんなは大学に通わせてもらっているため、親への感謝の気持ちも重要ではあるが、今日は、自分自身のために成果を出すことを考えてみてほしい。

 

 川本は、約45年前に高校生だった頃、400mのベストタイムが49秒5であり、インターハイでは上から10番目で決勝に進出することはできなかった。
大学に入って、地元佐賀県の先輩の大串さん(東京五輪の400H日本代表であり、チームキャプテン)に挨拶に行った。
その時に自分のベストタイムを聞かれ、49秒5だと言ったところ、日本では当時47秒5がトップクラスのタイムであったため、「大学に在籍している間にトータル で2秒、1年で0.5秒縮めたら日本トップだ」と言われた。
川本は祖母から「人の話はありがたく聞きなさい」と言われていたのもあり、そのアドバイスを素直に受け入れた。
地元の佐賀にいたころは、自分の周りに凄いことを言ってくれる大人は学校の先生くらいであったため、日本代表にもなっている人にアドバイスをもらえたことはすごくありがたく、すぐに信用した。
実際に4年間で2秒タイムを縮め、夢を叶えることができた。
47秒5で走る。これはすごいことだと思う。
だからといって、何になるわけではないが、成果を出したその先に生まれるものがある。
自分の潜在能力を引き出せたということ。自信と自己肯定感が生まれる。
大学院を卒業し、教員として2年間勤め、ここ福島大学に来た。
その時に、自身の大学4年間での成功から、自己肯定感が高まり、この大学に来て何年かしたらまた成功できるのではないかという自信が生まれる。

次はコーチとして何が成功かをしっかり決め、そこに向かっていった。
この元になっているのは、大学4年間の努力と自己肯定感である 。
高い目標を掲げ、努力をし、成果を出して初めて自信が生まれる。
努力をしても、成果に表れなければ、意味がない。
毎日グラウンドに来て練習をしても、そこに工夫や成果がなければとてももったいないことであると思う。
川本の成功のカギは、4年間で2秒縮めるといった明確な目標とそのための練習での工夫にある。
他の選手と同じ練習をしたからといって、みんな速くなるわけではない。
大人になって成功できたのは、高校や大学での成果とその過程、自己肯定感が自信となっているからである。

 

 このように今までの過程があるからこそ、こうしてみんなに道を示す話ができる。
これから大学を卒業して社会に出たときは、1人で考え、1人で行動していかなければならない。
そのためにも今、自分が何のために陸上をしているのかを考え、自信を持ってこの大学を卒業するため、これから先の自分のために何かやりとげてみてほしい。
それが結果的に親への恩返しになるのではないか。
笑われても構わない。自分はやるんだと強い気持ちを持って挑んでほしい。
陸上がただ好きで走っているのは同好会である。
監督やコーチ、先輩がいていろいろアドバイスをくれるからこそ、部活動と言える。
このように今までとは違う環境にいるのだから、違う世界を見てみようという気持ちを持とう。
成功のその先にはまた別の成功が待っている。
近いところの成功や広いところの成功など、どこを相手にするかは様々であるが、何をもって世の中で勝負していくのかが重要である。
夢だけで終わらせないためにも、福島大学の環境を最大限に利用して自分のフレームを広げ、自分の人生のために努力をし、成果を出していってほしい。
度胸や培ったものは何年か経ってから現れるかもしれない。
川本やコーチがが選手を思い通りに操って速くさせてもそこに意味はなく、成果を出せば良いというわけではない。
成果を出すための努力や工夫があってこそ意味がある。
今日の努力で、明日すぐには変わらないため、体を変えていくためにはどうしたら良いのかを今まで大学で習ったことを活かしていく必要がある。
成果を出す意義を理解し、努力・工夫をおこたらず、何を自信にするか考えながら毎日コツコツと具体的な行動を積み重ねていこう。

 


●7月11日(土)川本先生のお話  記録:茨木 ?

 

 昨日、競技場の芝生に肥料をまいたので、芝生のギリギリのところに入らないように集合の時などは考えよう。
言われたことをちゃんとやるには考えるということが大事だ。こうしようと言ったら徹底的にやること。

 みんなは「身から出た錆」という言葉の意味を知っているだろうか 。
四文字熟語に置き換えると「自業自得」と「因果応報」である。
自業自得は悪い意味で使われることが多いが、因果応報は良い意味の時にも使う。
身から出た錆は基本的に悪い意味で使われるが、その「身」がどういう意味かというと、「刀」のことである。
刀を磨かずにそのままにしていたら必ず錆が出る。
身から錆はでる。
みんなは悪いことをした時、言い訳をしたり、人のせいにしていないだろうか。
もし自分が悪い事をしたら、自分が悪いということをしっかり受け入れること。
全てのことは自分に帰着する。
周囲に向かって、あの人が悪いなどと言っていないだろうか。
いつもみんなは、自分の身を守るために言い訳から始まる。
錆は自分から出るというのをしっかり覚えておくこと。
良い結果が欲しいのであれば、当然だが良い事をすれば必ず良い結果がついてくる。
良い結果がついてこないのは、何かしら自分が悪い。全ての責任を自分で負い、人のせいにしない。
自分の悪い部分を理解することができたら、改善の余地がある。逆に他人のせいにすれば、何も改善しない。

 子どもは何でも親のせいにするが、それを直すために学校教育があり、社会性を身に着けることができる。
社会性を身に着けるためには、自分の全てを自分で受け入れ、物事にどのように取り組んでいくのか考えていく。みんなはもう子どもではない。自分のことは全て自分の責任になり、それが大人として生きていくということ。
しかし、それができていない人も世の中におり、そういう人は批判や陰口を言う。
批判されて喜ぶ人は誰もいない。人のせい、周りのせいにしないこと。

 

 身から出た錆という言葉を理解したところで、自分が結果を出す努力をしているのか、もう一度振り返ってみよう。
どこかで言い訳をしていなかっただろうか。自分の生き方を明確にし、全てのことに責任を持って生きていけるような人間になろう。
この3ヶ月どのくらい練習したのか、今のパフォーマンスはどうなのかということを考えた時に、もしかしたら自分のやってきたこととパフォーマンスが釣り合っていないかもしれない。
なぜそうなるのかというと、やった事に対する自信が足りていないからである。
考え方ひとつで物事は変わっていく。どう考えていくのかというのが大切。
心は一瞬で変えることができる。今から一歩踏み出せば変えることができる。
しかし、技術を身に着けるのは時間がかかる。だが、毎日コツコツやればいつかできるようになる。
簡単に変えられることは何なのか、丁寧にやっていかなければ変わらないことは何なのか、考えてみよう。
錆びない心、錆びない身体、錆びない技術をしっかり作り、これからのシーズンはいい結果を出せるように頑張っていこう。


 

●7月12日(日)川本先生のお話  記録:黒崎遥斗

 

昨日、川本は練習後に、福島ユナイテッドFCの試合を見に行った。今シーズン初の観客を入れた試合である。
コロナウイルスの状況が変わってきているので、こうしてプロスポーツを行うことができるのだ。
 しかし、現在、東京は大変なことになっている。
世の中がどのような状況になっているのか、またどう変化したのかを身をもって知ることは大事である。
それを知るためにも、福島ユナイテッドFCの試合を応援しに行った。

 

サッカーは、福島がJ3なのに対して、宮城はJ1である。
バスケや野球といった他のスポーツも、福島よりも宮城のチームの方がより高いレベルにある。
この違いをどうしてだろうかと思うことはとても大切だ。
それでは、福島県と宮城県は何が違うのだろう。
面積は、福島県の方が大きいが、人口は宮城県の方が多い。
スポーツの試合を開催したら、応援する人が集まるのは宮城県の方が多いが、応援する人の県民性はどうだろうか。
川本は、全国の都道府県に行ったことがあるため、それぞれの県民性の違いをよく知っている。
例えば、埼玉県は、面積は小さいのに、東部と西部で考え方の違いが見られたりする。

 

福島県の県民性に足らないものは何だろうか。その中で、このコロナウイルスの状況でスポーツを行うのにはどうすればよいのかを考えてほしい。
県南では、高校の試合が始まっている。
県南陸上競技協会の新田義永理事長は、「大会二週間後まで、体温等の検査をして、感染に対する対策をきっちり行っていきたい」と、今朝の新聞記事にあった。
それに対して、昨日のサッカーの試合では、観客である川本に対しては、その場で体温を測定するだけで帰ることができた。
この違いは、おかしいのではないだろうか。観客と選手の両方とも、コロナウイルスに感染する可能性は変わらないというのに。
自分の立場や状況ごとに、それぞれのスタンダードがたくさんあることを理解してほしい。
例えば、川本でいえば、サッカー観戦をしにいった川本と、陸上競技部の監督としての川本がいる。
サッカー観戦では、体温をその場で測定するだけで終わり だが、監督としては、毎日体温を測り続けている。
君たちも、陸上競技部、福島大学、アルバイトなどといったそれぞれが定めたスタンダードがあるだろう。
このような場合は、スタンダードが一番厳しいものを選ぶことが大事だ。
それが、自分や他の人を守ることにつながっていので、楽なほうに流されないようにしよう。

 

次は、人に好かれる人間になっていこうということだ。
当然のことながら、人に嫌われることはだれでも嫌だろう。
では、どのような人が好かれるのだろうか。
人は、誰かと話すとき、普通は関心があるからその人に話しかけている。
川本は、その人のことが嫌いだったら、口もきかない。
嫌いな人のことを考えたらストレスがたまるので、いないものとして考える。
そうされるのは、誰だって嫌だろう。
普段の練習でも、君たちにアドバイスをすることがあるが、それはその人に関心があるからだ。
それでは、アドバイスを受け取る側は、どのようにすべきなのだろう。
君たちは学生のため、いままで人から何かを受け取ってばかりだっただろう。
学校の先生のアドバイスも、君たちはたくさん聞いてきたと思うが、それらすべてを君たちはきいてきただろうか。
何かをもらうことを当たり前だと思ってはいないだろうか。
学校の先生は仕事だから、君たちの面倒を見てきた。
しかし、仕事とはいえ、君たちのためを思って言ったことを誰か一人にでも蔑ろにされたら、その先生は傷ついただろう。
知らず知らずのうちに、甘えの中でそのようなことをやってはいなかっただろうか。
人は、傷つけられたら、その人のことをどう思うだろうか。
少なくとも好きになることはない。
大人同士のプライベートな付き合いで傷つけられたら、はっきり嫌いだと伝える。
しかし、学校の先生は、子どもに対して傷つけられても、仕事だから我慢しようかなと思う。
しかし、教員も人間だ。嫌いな学生にわざわざそれ以上のことを教えようとは思わない。
教えたことを何も実践しないで、先生を傷つけるようなことはやめよう。
人にアドバイスされたことに対して何もしないということは本当によくない。
例えば、人においしい食べ物を勧めて、目の前でその食べ物を捨てられたらその人のことが嫌いになるだろう。
もし、本当に嫌だったら、その食べ物が嫌いだと一言言ってくれればいい。
人の好意を踏みにじることだけはやめてほしい。
しかし、君たちに言っているアドバイスは、実際に大きく成長した人のことを参考に言っている。
記録が伸びた学生は、言われたことを、空き時間に一生懸命やっていた。
自分の考えだけに固執して成長した学生は一人もいない。
もし、アドバイスされたことが本当に自分に合わないのなら、そのようにはっきり言ってほしい。
そういわれたら、川本は、他のアドバイスを考える。
これが、コミュニケーションというものだ。
アドバイスをもらったふりをして捨てることはやめてくれ。
もう少し互いに気を使って生きていこう。そうすると、人に好かれる人間になる。
君たちはどのような人間になりたいのだろうか。
人に好かれて、たくさんの人に囲まれるような人になりたいのであれば、言われたことはしっかりやってほしい。
人に好かれる人間になるために、練習の中でアドバイスをもらったら、実践していくことを心がけていこう。


 

●7月16日 (木) 川本先生のお話  記録:板井赳磨

 

 中学校の校長をしていた際、附属の小学生に話す機会が年に一度あった。その際には、小学校と中学校の違いや、夢や希望を持たせる話をする。しかし、その一方で、現実も知らせる必要があるため、「勉強をする」という事も伝える。

 勉強をする上で、最も大切なことは何だろうか。

 川本は、「筆箱を変えなさい」と言う。漫画が付いているものではなく、何も書いていないものを用意しなさいと伝えている。

 何が言いたいのかというと「自分の環境を整えなさい」という事である。勉強をしている際、それ以外のものが手に届く範囲にあると、注意が分散してしまう。人は、環境によって左右されて生きている。よって、勉強に集中するためには、しっかりとした環境づくりが必要となる。

 

 では、君たちはどうだろうか。大学には遊ぶ場所ではない。

 部屋で、ゲームがテレビと繋がっていれば、寝転がってゲームを始めてしまう。しかし、箱に入れ、その箱を紙で包み、押し入れの中へしまっておく、など行えば手間がかかるため、ゲームをする気も失せるだろう。ゲームの全てが無駄とまでは言わないが、長時間をゲームに費やし、そこから生活のリズムのずれが生じ、大学の一時限目の時間に間に合わず寝坊するなどとなれば、本末転倒である。しっかりと、時間制限を定めるなど工夫が必要になるだろう。

 

 教員になることを志望する人は多いが、一次試験が通らないこともある。しかし、全国レベルの大会で入賞するなどの結果があれば、一次試験が免除される県もある。将棋駒の歩のように、一歩ずつ進まなくても、桂馬のように飛びながら進むことや、飛車や角のように一気に進むこと、金や銀のように様々な方向へ進むことなど、色々と生き方はある。その中で、陸上競技一本で教員を目指すことも、選択肢の1つではあるだろう。

一般企業に対しても、就職のライバルは数多くいるが、大きな大会で結果を残すだけ活躍してきた人は少ない。また、福島大学は国立大学であるため、学力が高いと評価される。しっかりと実力を持ち、かつ、学力がある人は、どこの企業でも採用される。

大切なのは、どの道を通っていくのかという事である。勝負はこの先にあり、どこへ行くのかしっかりと考えてほしい。グラフを見て、予測できるように
職をして伸びるのは、元から能力のあった人だけである。買い物をする際、値段と商品が見合っているかどうか考えるように、就職活動では、大学4年間でどれだけの能力を伸ばすことができたかを判断される。

 

 四月には、大学からの授業は無かったが、何をしていただろうか。自分のキャリアに向かって、行動はできていただろうか。

 では、大学での遠隔授業が開始し、約2カ月が過ぎたが、何を身に付けることができただろうか。課題の多さに、ただ文句を言っていただけになっていただろうか。あるいは、書く力を付け、すぐに提出するにはどうしたらいいのか考えながら過ごしていただろうか。

川本が担当している、コーチング論の授業は、月曜日に課題の締め切りを設けているが、たいてい日曜日の夜、あるいは当日に数多く提出される。キャリアモデル学習という授業では、締切日当日にのみ提出されている。中には、データが抜けてしまっているものを提出する学生がいるが、このように修正する余裕が無い締め切り間際に提出する人間を、企業は採用するだろうか。どこかでやらなくてはいけない物を、ずっとそのまま放置してしまっている人が、仕事をこなせるはずがない。

また、期間を空けて同じテーマで課題を課したことがあるが、その際には書き方が上手になっただろうか。成長していなければ、この期間が無駄であったという事になる。時間を有効に利用し、やらない理由を述べるのではなく、良いものをすぐに出せるようにしよう。生活のためにアルバイトが必要かもしれないが、学生が一番すべきことは勉強である。しっかりと、学生の本分を忘れずに、前期の残り僅かとなった授業に臨もう。遠隔授業のため、回数が減り12回+αで15回分の授業とみなされている。その+αに釣り合う分がどれほどか考え、しっかりとそれに見合うような最終レポートが書けるようにしよう。 また、その際には、論理的に、かつ句読点を正しく打つなどの、国語のセオリーに則した文章にするようにしよう。句読点は、小学1年時に学習するが、正しく打てていない。国語のセオリーに則った文章が書けないというのは、文の塊を意識していないことや、まとまって考えられないことを示していることと同じである。このような厳しい観点から、文章を構成し、そして今までの自分のレポートも見直してほしい。

 

 話は戻るが、勉強ができるようになるには、筆箱からである。本当に勉強に適した部屋になっているか。生活をしなくてはいけないが、本分の勉強ができるか。また、陸上競技に打ち込める環境になっているかも、考えてみてほしい。

もうすぐ前期の授業が終了する。自分で興味を持ち、面白さを見出しながら学んでいこう。また、できなかったというのは「時間が無かった」ではなく、「環境が整っていなかった」という事である。環境を変え、今までとは違う自分になっていこう。


 

●7月18日(土) 川本先生のお話  記録:川澄優衣

 

 集合する時は、並び方などどこでもいい。それなのに、学年順に並ばなくてはいけないと思ってはいないか。体育の集合のように、整列して並ばなくてはいけない時もあるが、ここでは違う。
学年順に並べとは誰も言っていない。きれいに整列する時と、そうではない時の違いを考え、臨機応変に対応していこう。
また、上級生だからというような考えは捨てよう。

 

 例えば、授業など、誰かの話を聞く時、自分が聞きたいところに行き、座るだろう。皆は後ろの方で聞いてはいないだろうか。
川本は、「前にいけ」という。なぜなら、後ろで聞いていては、役に立たないからだ。
話す側は、一生懸命聞いてくれる人に伝えたいと思う。
それは、話す側が判断することだから、後ろの方にいては話にならない。
練習でも同じことだ。バックストレートなど、監督やコーチから遠い場所でドリルやメニューをしていたら、悪いことも注意ができない。
近くにいたら、ちょっとしたことでも、注意することができる。
練習を見てもらいたかったら、遠くでコソコソやるのではなく、近くで行うことが大事だ。 

 

 今日の記録会を見て、だんだんと皆の調子が上がってきていると思う。調子が上がってきたからこそ、日頃の練習を見直していこう。
走りだったら、「こうやって走ると速くなる」と思うのならば、それを身につけるためには何をしたら良いのかを明確にしよう。
皆がやっているドリルは、二瓶先生が最初に説明をしてくれている。
そのコンセプトを覚えていなかったら無駄であるし、やらない方がましかもしれない。
例えば、桐生選手や、山形選手のように、正解を出した人が行っているドリルは、我々とは違い、外れ値であるが、そこにしっかりとした意味がある。
しかし、我々は中央値を行かなくてはいけない。
最初から外れたことをしてうまくいく天才もいるが、それはほんの少しだ。
ほんの少しを狙うのか、中央値をいき、段階を踏んで一流になっていくのかを自分で考えよう。
川本は、皆が高校生の時に行っていたドリルをしても何も言わない。
伊東浩司選手は、いつも独特のドリルをしていた。
しかし、自分が教える立場になった時には、そのドリルを教える事はしなかった。
それは、もっとレベルの高い走りになってから行うべきものだったからだ。このように、物事には順序性がある。
本当にそれでいいのか、自分がやろうとしていることが正しいのかを考え直して欲しい。
そして、今自分のやりたい事は、Theoryの中にあるのかを見つめ直そう。

 

今回の記録会までは2週間あった。2週間で何も変わらなかったら、やってきた事は間違っている。
次は1週間後だから、ここで微調整をしていかなくてはいけない。
もし、ラインの中を外れていたとしても、自分ではわからない。
今は、ビデオなどで自分の姿を見ることができるが、映像は目より劣る。
ビデオやコンピュータより人間はすごい。
だから、川本やコーチは堂々としていられる。
間違いを繰り返さないように、監督やコーチに見てもらいながら、自分で磨いていこう。
あとは、トレーニングだ。運動エネルギー、A T Pについては、ネットや本で、どの学類でもわかるような説明がある。
スポーツ科の学生であったら、自分で説明できるぐらいの知識を得なくてはいけない。しっかりと考え、なんとなくをやめよう。

 

 8月8日、9日、10日に、東北学生陸上競技選手権大会の開催が決まった。
大学側が出てはいけないと言ったら、出る事はできない。それは仕方がないことだ。
大会1つやる事はとても大変な事である。皆は1週間分の体温を書いて提出すれば良いが、主催者側はその前後に大変な作業がある。
そう言った作業の末行っている。
皆はもう大人だから、大変さがわかるはずだ。開催してくれることに感謝の気持ちを持ち、一生懸命取り組もう。
せっかく今まで積み重ねてきたのだから、もっと工夫しよう。

 

 コロナウイルスの影響で練習ができなかった期間、辛かった思いを乗り越えて、今までの5ヶ月が無駄じゃなかったと思えるようなすごい記録を出していこう。
世の中には、コロナウイルスの影響で、倒産してしまった会社もあれば、業績をあげた会社もある。
皆も、大変だからと言って泣くのではなく、ここまできたからには自由な時間を上手に使っていこう。
部活は授業で大学に来て、そのついでにやるものなのに、大学で授業がない今も、皆は部活のために来て練習をしている。
結果を出すしか道はないのではないか。
もう少し時間はあるのだから、その間に、余計な脂肪を落とし、必要な筋力、持久力をつけていこう。
人とは違う能力を身につけるためには、辛いことをしなくてはいけない。
例えば、もう少し体重を増やさなければいけないのなら、いつもより食べる量を増やせばいい。
いつもと違うことをすればいいのだ。
違うことをすれば、肉体は苦しい。
それを乗り越えることができるのは心だ。成果を出すために、今の自分の心、身体、技術はどうなのかを見つめ直していこう。
努力の数だけ喜びがある。
人は喜びの中で生きている。喜びを得るために、ジョギング、練習、食事を考えながら、努力していこう。
東北学生個人選手権は誰でも出ることができる。ならば、それに向かって努力しよう。
今日の記録会では男子800Mで最後に競り合った。
これはとてもいいことだ。次は2歩ぐらい先にゴールしたいと思うことや負けたくないと思ってやる事は、必ず自分の人生の大きな自信となる。
コロナウイルスが流行しようが、震災が起きようが気にしない、そのような人に育って欲しい。
自分でたくさん工夫して、どんどん記録をあげていこう。

 


 

● 7月19日(日)川本先生のお話  記録:黒崎遥斗

 

 東京の大学では、クラスターが発生している合宿所がある。我々も、同じように集合して練習しているのだから、しっかり気を付けていこう。それでは、何に気を付けたらよいのだろうか。まず、外から陸上競技場に来るときは、最初に必ず手洗いをしよう。楽観視するのではなく、自分の手には、ウイルスが付着しているかもしれないと考えてほしい。電車で移動してきた学生はもちろん、一人暮らしの人も、家のドアノブにはウイルスが付着しているかもしれない。日常生活でも、なんとなく大丈夫だろうとは思わないでくれ。ウイルスが近くまで来ていることは間違いない。

大学やアルバイト、陸上競技部で決められているそれぞれのルールがあると思うが、実際に集合練習をして接触を伴う場面がある分、陸上競技部のルールは他と比べて厳しいものになっている。そのルールを、お互いに守っていこう。だからこそ、安心して練習に取り組むことができ、信頼することができる。

信頼を生み出すのは信用だ。そして、信用するのは具体的な行動だけである。我々は、お互いの信頼関係のもとで、このコロナウイルスの状況で練習を行っている。したがって、陸上競技場に来たら手を洗うという具体的な行動に取り組もう。

川本の具体的な行動でいえば、研究室のドアノブは定期的にアルコール消毒をしている。それは、自分だけでなく君たちを守るためでもある。誰でも、研究室に入るときは、必ずドアノブを触っているだろう。君たちも、具体的な行動をそれぞれが徹底してほしい。行動が信用を生む。そして、未来の信頼へとつながっていく。例えば、口だけで頑張ると言うよりも、空き時間に練習しているのを実際に見たときの方が信じるのは間違いない。人から信頼されるには、普段から具体的な行動に移し、それが実際に見えるかどうかだ。社会でも、信頼がない人には仕事が回ってくることはない。人として信頼されることこそが素晴らしいのだ。口だけでは人から信用されないので、実際に行動することを少しずつ積み重ねてほしい。その積み重ねが信用を生み、人から信頼されることにつながる。

 何度も繰り返すようだが、コロナウイルスに対する正しい知識を身につけていこう。なんとなく怖がってはいけない。そして、陸上競技場にはウイルスを持ち込まないように手洗いを徹底してくれ。もしかしたら、徹底しても感染者が発生してしまうことがあるかもしれないが、起きてしまう結果はしょうがないことだ。ただし、そうならないような具体的な行動、努力をそれぞれが実施していこう。それが人からの信頼を生む。君たちが、お互いに仲間を信頼することができれば、チームの力も上がっていく。それが、自分の生き方につながっていくようにしていこう。


●7月21日(火) 川本先生のお話 記録:小杉恵理

 

1、 しっかり勉強しよう。
2、生活もしっかりしよう。
コロナウイルスに対する予防をし、 食事で自分の体を作っていこう。
食事に対して、もっと考えるようにしていこう。アスリート食堂がある。
先生のTwitterに載せているから見てみよう。同じものは作れないけど、同じ食材を食べることは出来るだろう。
使っている食材が大切だ。食レポを見ると、何が入っているのかが分かる。
東邦銀行チームが今どんなトレーニングをしているかは練習を見たら分かるはずだ。週に3回練習を見たら内容は分かるだろう。
日の丸をつけている人を見たいと思わないだろうか。どんな練習をしているかによって食材が変わる。
自分がどれくらい食べなければいけないかが分かる。
吉田が食レポで、食材の種類を数えていた。こんなに多くの品目が使用されていて、自分では出来ないと言っていた。
君たちは今のままでいいのだろうか。レシピは多く出ているので参考にしよう。
学生たちは、アスリート食堂を食べている人たちのバックグラウンドを1番近くで見れる。そこを見よう。ハンバーグがあって、その上にいろんなものが乗っている。何で乗っているのか。なぜ緑の食材、なぜ赤の食材、なぜその色なのか。探索する為のヒントがある。自分のために探索してみよう。

 小さな事をやっていく人が成功する。勉強できる人を「あの人はできる人だから」で片付けるのは簡単だが、どんな努力があって勉強ができるのかを考えよう。
そして、東邦銀行の人たちはどんな食べ物を食べているから速いのかという自分たちとの違いを見つけよう。
君たちは自分を変えるためにここに来ている。エネルギーを使って、食材を食べるから溜まる。
タンパク質を補給しなければいけないのに、炭水化物を食べても意味はない 。
例えば、タンパク質を吸収するために良い食べ合わせは専門家でないと分からない。
だから、大学の先生が監修しているアスリート食堂を見れば、こんなものを入れとけばタンパク質を摂取することができると分かる。
今日スーパーで安かった物を食べなきゃいけないのではない。
アスリート食堂を見て、何が違うのかを見る。
東邦銀行の人たちは1週間で何品目食べるんだろうと疑問を持とう。
体を作っているのは食べ物だ。栄養を満たさず、食欲だけを満たしたら意味がない 。
技術を変え、そして走りを変えていく為には体を変えなければいけない。
自分の人生の作品は自分の体だ。
先生だったら体重を増やす目標がある。1ヶ月に1kg増やし、3ヶ月後には3s増えているようにする。
 体が勝負だ。戦う時、ボロボロな刀だと負けてしまう 。
いざという時にカッコいい刀を自信持って出せるようになれ。
3ヶ月、1年、4年かけて作った体ですと見せるようなものだ。
どんな体で戦いに行くのか。色んなことを使い成長していこう。
しかし、具体的に分からないこともある。その時は聞けばいい。
驚く料理がある時は、それを聞こう。全て自分のためだ。
100分の1秒、1cmでもいい記録を出したいだろう。その為に努力しろ。
色んな物を利用して、それが何のためになるのかを考えると頭が良くなる。
安いから買うのではなく、必要な物を買う。
食事は薬のように即効性は無い。だから、継続していく力が必要だ。
帰ったらアスリート食堂を見よう。食材にも栄養の流れがある。
寒いから鍋、暑いから冷たいスープでは普通の家庭だ。
今までは親が作っていたが、今は自分で考えて作ることができる。
全部が全部は大変だから、頼れるところは頼ろう。
ただし、勉強は続けていこう。アスリート食堂は2月くらいからやっている。そこで食べ物の流れを見よう。
練習が違えば、食べるものも違う。
学校の献立を見た時に「揚げぱんだ!やった!」という自分の好きな物を見る見方 ではなく、違う見方をしよう。
自己流で構わない。興味があったら栄養学をやってみる。
簡単なものから少しずつやることが大切だ。技術、体力、体づくりを常に勉強していこう。
スタートラインに立った時、自信を持てるようにしよう。


●7月22日(水)川本先生のお話  記録:佐々木夢奈

 

(競技会と水泳実習の集中講義が重なって・・・)

1年生のスポーツ科の人に言うが、学業が君たちの本分である。そのために大学に来ている。
国のお金を使い、大学で勉強をする事ができている。勉強をする次に、スポーツをするために運動部に所属しているはずだ。
川本は、常に学業優先にしている。中には、練習を休んではいけないという大学もあるだろう。
しかし、福島大学陸上競技部はそうではない。試験中も無理のない範囲で練習を行うようにし、学習に取り組む時間を与えている。

なぜ、上級生は今までこのように取り組んできた事を、1年生に伝える事ができないのか。
水泳の実習は、教員免許を取得するために必要な単位である。1年生の内に取得できる単位は取得すべきだ。
例えば、4年生で最後の大会だとなれば、顧問監督として届け出をすることもあるだろう 。
ただ、大会があるから教員免許を諦めたり、先延ばしにしたりすることは違う。
上級生は相談を受けた時に、しっかり止めるべきだった。
川本は、今まで部活動を優先にするような指導はしてきていない。
就職試験や教員採用試験も、練習を休んで行っていいと言っている。
1年生はこのような指導の下で、どう考えるべきだったのか。
教員免許を取得しない人が、受講しないというのは良いと思うが、大会に出るために受講せずに先延ばしにすることは違う。学習するために大学に来ていることを忘れてはいけない。

推薦入試で大学に入学した人でも、学業は大切である。
福島大学陸上競技部OGの池田久美子は、陸上競技をするために福島大学へ来たが、必要な単位をしっかりと取得した上で、陸上に専念していた。どんな目的があろうと、学生の本分を忘れてはいけない。
相談してだめだと言われたら、そのルールに則る。
東邦銀行チームの青木沙弥佳が学生の時、授業日数が足りず、ヨーロッパ遠征をキャンセルした事がある。
これも学業を優先したからである。       

大学のきまりに従って、状況を判断する事が大切だ。1年生は正しい判断をする事。
判断が難しい時は上級生に相談する事。
上級生は今までの経験や指導された内容から、正しい判断をし、教える事が必要になる。
しかし、今回の判断は間違っている。間違っているからこうして皆に伝えている。
来年も再来年も、どのような状況か分からない。
もし、4年生までに単位がとれなかった場合、上級生は責任を持てないだろう。川本も持てない。
責任の所在を明確にして考えていく事も大切だ。両親の了承を得た上で、卒業が遅れても構わないと言うのならばそれでいい。
ただ、陸上部としてはその考えでやってきていない。

重要な場面では判断が変わる事もあるが、基本は学業優先である。
就職試験で練習に来ることができない時は仕方ない。
自動車学校へ行くために練習を休む事は違う。
価値観は人それぞれではあるが、チームの価値観は決まっている。
監督が普段話している事をきちんと聞いていれば、理解できるはずだ。

君達の学習のために、世間のお金を使っている。
川本が預かっている君達だから、はっきり言っている。大学で学んだ事を、社会で生かせるようにしていかなければならない。
そのために、川本は学業を優先にしている。


●7月23日(木)川本先生のお話  記録:佐藤蓮

 

 昨日、東北学連の学生幹事と東北学生選手権をどうしていくかについて話し合った。幹事の皆は、競技をしている選手たちと何ら変わりはない。皆が審判をしながら競技をするのと同じで、幹事達もレースの時間になると、アップもほとんどできずにレースに参加し、レースが終わるとすぐにスーツに着替え汗をかきながら頑張ってくれている。川本は、ヘッドコーチとしてそんな彼らに意見を出している。私たちが思っている以上にコロナウィルスは仙台で出ており、記録会をやっている皆ならわかると思うが、正直、東北学生選手権もわからない状況にある。そんな大変な状況の中で、一生懸命準備してくれている幹事達に皆はどんな感謝の表現ができるだろうか。ただ「ありがとう」というのか、それとも幹事の皆がやってくれたこと、感謝の気持ちをイメージしながら「ありがとう」と伝えるのか。それは大きく違う。

昨日、能戸が練習の時間を割いてグラウンドの草刈りをしてくれた。皆はそれに対して感謝の気持ちを表すことができたろうか。練習が終わっても、誰も「代わりますか?」と一声かけに行くこともしなかった。本練習が終わり、補強や自分がやりたい練習もあったのだろう。それでも、チームメイトが、私達皆が使うグラウンドを綺麗にしていたのだから、補強などを後回しにして、一声かけに行くという気にはならなかったのだろうか。そういう気持ちが生まれなかったのだとしたら、川本は残念に思う。中には、暗くなるまで草を集めてくれた学生もいたが、多くの学生が感謝の気持ちを行動に移すことができていなかったように思う。そういう事をわかったうえで、自分はどうすべきだったのか、もう一度考えてみてほしい。例えば、皆は電車で高齢者に席を譲ったことがあるだろうか。席を譲ることをためらってしまって、結局席を変わらなければ、それは気づかないふりをして寝ようとした人と変わらない。どんな人間でありたいのか、どんな人間になっていきたいのか、それを考えながら生活していこう。

繰り返しにはなるが、学連の人達がどれだけ頑張っているのかは、私達には見えないのでわからない。それでも、マネージャー達の姿を見てイメージすることはできるだろう。実際にイメージしてみて心は動かないだろうか。チームメイトが草刈りをしていたことに関しても、目に入ったが、そこまで思考が至らず、行動に移せなかったという人も多いだろう。皆、行動に移した方がいいというのは、これまでの道徳や学校教育の中でわかっているはずだ。自分はどうすべきだったのか、自分の道徳観で判断してほしい。できていなかったとしたら、なぜやらなかったのかをしっかりと振り替えろう。

皆は、震災の時にそういったことを多く経験していると思う。今、大人になってそれを活かせなかったら、その経験はただ悲しいだけのものになってしまう。現代はコロナウィルスで日本中が大変な状況だ。大変な状況だからこそ、周りについて考えていくことは重要だと思う。世の中に役に立つことをしっかりと考えていってほしい。数か月前は、じっとしていることが世の中の役に立っていたが、今はどうなのか。人がやってくれたことに対して、それを自分の立場に置き換えて、自分だったらどうしてほしいかを考えて行動していってほしい。一人ずつが考えていくと、良いチームを作ることができる。どう思い、どう行動していくのか、一人一人の頑張りが、皆の心の成長につながっていくようなチームを作っていってほしい。

 


●7月25日(土)川本先生のお話  記録:對馬拓朗

 

先週、今週と記録会を行なってみて、先週の記録会から修正する点や何か変えた部分は上手くいっただろうか。もちろんすぐに結果が出るという甘い世界ではない。しかし、自分で具体的な考えを持ち、次に生かすことが大事でなってくる。自分の「感じ」を持つことは非常に大事なことだ。だが、自分のイメージというものは捏造してしまうことが多い。

例えば、プロ野球選手がスランプに陥ることがある。それは自分のイメージの捏造から起きるものである。コーチから言われて動きを変えてみると、自分の今までの感じとは異なるため、違和感を感じるかもしれない。しかし、11.0の選手が10.9の選手になるためには、コーチの助言による慣れない「感じ」を練習するしかない。

川本がゴルフをする時に自分の打ち方をすると良い「感じ」があるが、プロの選手をよくみてみると、自分の「感じ」とは、異なることがわかる。これが自分のイメージと正しいこととの差を生み出し、イメージの捏造が生まれてしまう。山懸亮太選手は自分一人だけの「感じ」でやっている。これはトップアスリートだからこそできることであり、一般的には、ズレが生じたりする。だからこそ客観的な視点で見ているコーチの助言を聞くことは大切である。コーチから助言されたら素直を受け入れてやってみよう。

個人選手権までは、あと2週間ほどある。そこで、技術、体力、コンディションを考えながら自分でいい状態で臨めるようにして行こう。冬の間は何を行なって、どんなことができるようになったのか、そして今は何が必要であるか、自分自身で具体的に考えてみよう。コンディションを整えるためには、10日かかる。したがって、7〜10日の間はジタバタしていられないということも頭の中に入れ、その前に自分でできることをやらなければならない。

また、あらゆる状況も考える必要がある。仙台市でコロナウイルスの患者が増えてくれば、個人選手権は中止になるかもしれない。そのようなことも考えて、目の前の大会に向けて全力で準備していこう。9月の上尾での27大学や全日本インカレなどの大会も開催することは難しいかも知れない。だから、これで最後の大会かもしれないという覚悟を決めてやっていこう。

先日も伝えたが、学生の本分は学業である。そこを疎かにしてはいけない。たくさんのレポートがあると思うが、早めに終わらせて、悔いのないように試合で「やりきれた!」と言えるように自分のコンディションを整えていこう。