川本かんとくの 言わんばことは、ちゃんと言うバイ 2010


●2月7日(日)  記録者 菊田久美子

朝から雪かきご苦労さん。
雪を退かせば練習ができるし、退かさなければ練習はできない。
だから雪かきをするしかない。
雪かきをするためには準備が必要だし、できなければ負ける。
それは練習も同じ。
練習でMAX測定やバウンディングなどのデータを採っても、変わっていかなければだめだ。
サーキットのハードルジャンプも、低い高さでやっと10回できた、ではだめ。
男子ならハイハードルくらい跳べないと勝てない。
逆立ち歩行も、男子なら20mは休みなしでいけ、という意味。
だらだらと練習をして、ずっと最初と同じではだめ。
雪かきも全部できなければならない。
全部やったつもりでいてもまだ雪は残っている。
トンネルも向こう側が見えるまで掘り続けなければ光は見えない。
光はすぐそこかもしれないし、ずっと先かもしれない。
最後まで掘るしかない。準備は大切。
冬期練はもうそんなに長くはないのだから、なんとなく練習をしないこと。


●2月14日(日) 記録者:佐藤深奈美

今日から遠征などで、一週間いなくなる。
その間、怪我などしないように気をつけること。
ほんの少しの油断が怪我につながる。
例えばウエイトだったら、プレートを足に落とすかもしれない。
気を緩めないように。
自分自身をしっかりとコントロールすることが大切だ。
普段の生活でも、みんなは一人暮らしの人が多いので、全て自分で気をつけなければならない。
今の季節は乾燥しているから、火のしまつに特に注意し、女子の場合は戸締りにも気をつけること。
アパートに自分しかいない状況があるかもしれない。
様々な危険などを予測し、対応していくように。
昨日のように、挨拶が大事、雪かきをしっかりやれということは、身につけなければいけないことだから話している。
現在行われている冬季五輪で、ハーフパイプ日本代表の選手の服装問題があったように、人として何が大切かが重要。
自分らしさを出すために、ナショナルチームのユニフォームを着崩すというのは、間違えている。
そのユニフォームをそれ程着たくないのなら、代表にならなければいい。
彼は選手村への入村式を自粛させられたり、さらにその謝罪会見の態度の問題で、開会式にも出るなと言われた。
挨拶ができないならば、練習するなと言ったのも同じこと。
そんなつもりはなかったと言っても、何も違わない。
挨拶や身だしなみなどは小さなことだが、人として大切。
好き勝手にやってしまいましたでは済まされない。
今回問題になった彼は、彼なりに努力をしてあの場にいるはずなのに、この小さなことで世間からの評価はこの通りだ。
きっと日本一の選手なのに、あんな言われ方をしてしまう。
うるさく挨拶一つ出来ないとダメだと言ったのもそういうことだ。
学生でも五輪選手でも、優秀さは見た目ではわからない。
見た目も大事だが、大きな声で挨拶ができるか、きちんと返事ができるかということで判断される。
挨拶、返事ができるというのは、簡単なことだが簡単ではない。
これができない人は、自分の気持ちを表に出せない。
しっかりとした挨拶は、自分に自信がなければできない。
自信がない人に自信を持てとは言わないが、一歩前に出る勇気がなければいけない。
人として、勇気がなければいけない。
先日の卒論発表会で、手を挙げて質問する勇気もない。
講演会のあとにすぐ手を挙げて質問できるか。
そういう場で、全て試されているのだ。
二百人や三百人もいる会社で、その人数の前で自分の意見や質問が言えるか。
以前、浜松商業高校の野球部に講習会をしたときに、話のあとに質問がないか聞くとすぐに手が挙がった。
パッと手を挙げた子はみんなレギュラーだった。
レギュラーだから自信があり手が挙がるのか、そういう人だから手が挙がるのか。
どうしたら自分という人間が伸びていくのか考えるのが大事。
伸びる人と伸びない人の違いをよく聞かれるが、それは物事の本質がなぜそうなるのか、わかるかわからないかである。
OLの吉田が1年生の頃は、何をするにも4年生になぜやるかを聞かれていたと言っていた。
その頃はそういうことを聞ける上級生がいた。
なぜ、ここのレーンのわきの雪を取らなきゃいけないか言ったのに、残しているから溶けて凍っている。
これだけの人数で昨日言われたのに、残しているから濡れている。
みんなで聞いているからと他人事のように捉えているからこういうことになる。
ただ雪をどかしてもまだあることや、それが溶けたらどうなるかに気付かない。
練習でも気がつかなければいけない。
どうなるかを予測しなければダメ。
監督に言われたけどこの状態では、もう少し完璧にやらないといけない。
人は挽回しようとするはずだから、もっとできたはず。
ここまでやれと言われてやるのは普通で、プラス20%くらい頑張ってやれば、褒められる。
そこに気付く人間にならないと伸びてはいけない。
自分で走ったことのない、跳んだことのない、投げたことのない、まだ見ぬ世界に入って行こうとするには、そのプラスの部分が必要。
実際に行動して、正しければ褒められるし、間違えたら無駄だと注意される。
それを判断してくれるのが監督やOLだ。
もう一歩先、一歩先を目指そう。
大学の成績では望ましい水準がCだが、もう一つ前に行かなければいけない。
そういう点では今日は不合格だ。
望ましい水準では競技力は伸びていかない。
知恵を絞り、頭で考えてどうしたら褒められるか、チャンスはいくらでもある。
どうしたら良い状態になるのか、一番良いのを考えてやるように。
時間は無限ではない。
「あいさつ人間に不幸なし」という言葉がある。
挨拶はその瞬間にパッと自分が出せるかどうかだ。
吉田の一つ下で、ハードルをやっている藤田さん@日体大卒という選手がいた。
先生が福島県で、何回か指導者の講習会を開催するという新聞記事を見て、どうしたらこの講習会に出られるのかと、すぐに藤田さんから吉田に連絡が来た。
こうしたすぐ動ける力が大切。
このような行動をされると、教え子の中でもひいきしたくなり、良いコーチにしてあげようと思う。
それと反対に、締め切りのあとでも参加させてと頼んでくる人がいる。
その場合は特に興味も湧かないし、熱を入れて指導しようとは思えないものだ。
今苦手だとしても、これから先長い人生で幸せになりたければ、自分をパッと出せる人間になればいい。
どんな人が可愛がられるか、アドバイスをもらえるのか考え、これから自分で創り上げていくこと。
自分を変えるために練習をしている。
今までは今までで、これから先が長い。
こういう風に変わりたい、こういう人間になりたいという思いを持つこと。
ちょっとずつ積み重ねていけばいい。
周りを見て、どんな人がいるか。
深く考え、プラスのことまで普通にさりげなくできる人間にならなければいけない。
それを続けてアベレージにしていけばいい。パッと見える力が必要。
ゴミがあったら拾うと言っても、まずゴミが見えなければいけない。
学校での生活の中でも、周りを見ていなければ挨拶ができない。
今できないことは身につければいい。一か月、二か月後に変わったと思えるように。


●3月23日(火) 記録:手嶋真紀

だんだん暖かくなってきたので、技術練習が入ってくる。
ひとつひとつの行動に頭を使って、考えて練習するように。
また、一回言われたことはしっかりできるように。
そうしないと次のスッテプには上がっていけないので。


●2月27日(土) 記録:戸崎孝則

女子フィギュアスケートの浅田真央選手が負けてしまって残念だった。
しかし、負けるには理由がある。
なぜ負けたかは、授業のトレーニングマネジメントで説明しているので、受講した学生によく聞いておくように。
オリンピックでも自分の力を出し切るのは難しい。
プレッシャーはあるが、勝手に自分でプレッシャーをかけているだけだ。
今の練習は出しきれるものを作っている。
出そうとしても分相応のものしか出せない。
もう少しで記録会もあるので段々、具体的な練習になってくる。


●2月28日(日) 記録者:松橋舞果

今日は雨が降っている。常に準備をしておくことが必要だ。
例えばポンチョは全員が持っている。どうして使わない。雨の日に使わなくていつ使う。
無いものを準備しろとは言わない。
あるものは使いなさい。

まだあいさつが出来ていない。大切だから言っている。
言われても出来ないとはどういうことだ。
「おはようございます」の一言で良いチームにも悪いチームにもなる。
1・2年前の先輩は出来ていた。どうして出来なくなったんだ。

あいさつはしつけの一つだ。大
学生にもなってきちんと出来ないなんて本当に情けない。
自分ではやっているつもりでも、出来ていないから言われているのだ。
社会に出た人から見たら出来ていないのと同じということだ。
もっと1人1人が自分の事として受け止めて、変わろうとしなさい。
OBが注意してくれるのは、ダメになってほしくないからだ。
他人だったら笑うだけ。1回言われたらやりなさい。

競技力が落ちてきた。あいさつも出来ない人間が強くなれるわけがない。
このままでは、新入生にも「やっぱりな」と笑われる。
1人ずつが実行しなければいけない。
あいさつくらい大きな声で出来なければいけない。
出来なかったらやめろ。嫌だったらやめろ。
このチームにいたかったらきちんとやれ。監督が言ったことは必ずやれ。
やらないけれどいるということはなし。
出来なければ速くならない。足をひっぱるのはやめろ。
自分を変えられない人間はいらない。
今のチームはお前たちのチームだ。
自分たちで良いチームを作っていきなさい。
1人ずつがもっと考えて実行していきなさい。

TCの小学生・中学生もチームメイトだ。
こんな雨の日はぬれるだろうな、寒いだろうなと思ったら、テントを張ってあげるなどあるだろう。
TCの子たちが自分で張ってもいいが、お前たちはお兄さん・お姉さんじゃないか。
やってあげようという気持ちにならないのか。
やってあげて、子どもたちからありがとうと言われる。
こうやって人間は成長していく。
社会を形成するためには、お互いに助け合い、思いやることが必要だ。
それが本当に身につけなければいけないことだ。

今までの先輩は高いレベルでやってきた。
大変だけどやってきた。今は大変だからやらない。
福島大のサークルで、一番になろうとは思わないか。
今まではそうしてきた。
もっと自分たちの価値を高めるための努力をしなさい。


●3 月2日(火) 記録:山内杏珠

3月に入ったが、寒くて春のような気候ではない。
でも、確実にシーズンに近づいている。
これから、スプリントや技術系の練習も増えてくる。怪我をしないようにやっていこう。
今日、神様にお祈りしたが、
競り合った時に勝利の女神が振り向いてくれるように、地道に日々の練習を頑張っていこう。


●3月4日(木) 記録:今村久美子

今年も雪が降るのは最後かな?もう降らなそうだ。
今日は、雪を見て、雪について考えてみよう。
グランドを見ると、溶けない雪がある。
どんな雪が溶けていないのか?ひとつは、集まっている雪だ。
雪は集まっているとなかなか溶けない。
仲間が集まり、支え合い、助け合ってみんなで協力すれば、雪が溶けずに残っているのと同じように、仲間もいつまでも解けないだろう。

もうひとつは、日陰にある雪だ。
みんな、いつも雪かきの時に苦労しているよな。
太陽を遮る木があって、日陰になり、雪が残っている。
「お陰様」の言葉の意味がよく分かるだろう。
何かの陰があるから、私たちは活動することが出来ている。
お父さん、お母さんの頑張りがあるから生きている。
遮るものがなければ、雪が溶けてしまうのと同じように、私たちも今のように活動することは出来ないだろう。
実際に、雪が溶けずに残っているのを見て、「お陰様」の言葉の意味が本当に分かる。
雪国にしか分からないことだ。
仲間同士で力を合わせることが大事なことだ。
それを忘れてしまったり、自分一人で、と思っていたりすると負けてしまう。
つまり、溶けてしまう。
大学があるから、グランドを自由に使うことができる。
恵まれた環境で陸上をすることができる。
君たちの先輩が頑張ってきたおかげだ。
はじめの頃は、ラグビーのゴールが立っていたんだ。
だから、ラグビー部も練習してよかったんだよ。
野球部やサッカー部だって、グランドを使いたいだろう。
今、いつも自分たちが使っているサッカー場や野球場は、雪で使えないんだから使ったっていい。
体育館だって、5つの団体で使っている。
5つで1日に1つの団体が使おうと思えば、それぞれ週1回しか使えない。
だけど、それでは駄目だから半分に分けたり、時間を分けたりして使っている。
私たちが、こうやってグランドが使えているのは、大学の配慮があるお陰だ。
他の団体に、例えば木球や、ゴルフ部が出来ればゴルフ部に、週の半分使ってもらったっていい。
だけど、いろんな配慮があって、私たちが1年中使うことが出来ている。
これは、大学のお陰。
いろんなところを見る力をつけなさい。
見ようとしないと見えない。
小中高と過ごしてきて、大学ではそれまでともっと別のことが出来ないといけない。
みんなは純粋に育ってきたから、物事を疑って、懐疑的に見ることが難しいかもしれない。
でも、いろんなところを、いろんな角度から見てみよう。
今日は、雪を見て学んだ。
1つにまとまることの大切さに気付き、陰になってくれる存在があることを感じる心を持てるように、やっていこう。


●3月23日(火) 記録:手嶋真紀
 だんだん暖かくなってきたので、技術練習が入ってくる。ひとつひとつの行動に頭を使って、考えて練習するように。また、一回言われたことはしっかりできるように。そうしないと次のスッテプには上がっていけないので。