2009年4月の日記

●4月1日(水) おばさん、凄すぎ!

午前中、練習。
でも、小雨で、さむ〜い!!
今日から、学年が1つずつ上がります。
学生さん達の成長に期待!

15:00から須賀川で講演。
今日は、JAあぐりすかがわ岩瀬の「農産物直売部会総会」の記念講演。
「はたけんぼ」という直売所です。
年間の売り上げが、もうびっくり!「,」がついている数字は、川本の生活では、2つまでです。
2つまでなら、簡単に数字が読めるのですが、
それが・・・・3つって?凄い売り上げでしょう!!
レジを通った人は、1日に1500〜2000人。
ただの農産物直売所ではありません。
メールを駆使した凄いシステムでした。

講演は300名くらいの方(おばさんたち)ですが、すごく勢いがあります。
そのため、講演が始まるときの講師紹介なんて、全然聴いていない!
みなさん元気よく、隣の方とおしゃべり。
講演が始まると、これが、驚くほど熱心に耳を傾けて下さいました。
もう、反応も良くて、すごい!
楽しく1時間を過ごすことができました。

大学に戻り、OL達とさまざまな打合せをして、自分の仕事。
今日は、時間は短かったのですが、仕事が進みました。
神が帰ってきました。


●4月2日(木) 降臨

今日は、絶対に論文!と決めて大学に来ました。
その甲斐あって、一気に書き上がりました。
昨日、神が帰ってきたので、やれるかな?という気はしていたのですが、
本当にこんなにいけるの?っていうくらい書けました。
お陰で、歩数計は2700歩止まりです。

松田がいいとこに来て「先生何か?」と調べ物をしてくれました。
また、サッとコーヒーを淹れてくれたり、いい秘書ぶりでした。

論文の他にも大学への提出書類もできたし・・・・・・
HPも少しいじれたし・・・・・すごく、充実した1日でした。
ただ、机の上は、散らかり放題ですが・・・・

おっと、内川選手の内野安打の数も判明!
素晴らしい方です。
世の中の情報を集めるって、能力ですね。
内野安打の数は、ベイスターズの球団事務所でも分からなかったそうです(これは、新聞記者の方が確認してくれました。それにしてもすごい行動力!)。
みなさんのご協力に感謝。

アメリカに行っている吉田からメールが来ました。
みんな元気みたいです。
丹野と真弓は吉田室長に育ててもらっています。

「今日は風呂のお湯がたまらなかったので、栓が壊れているから換えてくれと、交渉してきて!と丹野にミッションを与えたところ、
辞書片手に四苦八苦して、最終的にはお風呂修理がちゃんとできました。」
2年目OLの頑張る姿が、目に見えますね。

海外での不便な生活も楽しむことから始めれば、苦になりませんね。
これは、いつも一緒だったやっさんに身を以て教えてもらいました。
本当にやっさんは、どこに行っても楽しめるすごい才能の持ち主です。


●4月3日(金) 里帰り合宿

川本の教え子達が、自分の教え子を連れて合宿に来ています。
川本の孫弟子達です。
福島大学で、陸上競技を学ぶことの良さを諭して練習開始。
みんな一生懸命です。
こういうつながりっていいですね。
短距離チームは、技術練習。

午後も練習。
練習が終わって、昨日の論文を読み直すと、結論がしっくりいきません。
今日も神が降りてきたので、一気に変更できました。
次に県体協に提出する書類を作成。
できあがった頃に「先生、ミーティングの準備が整いました」と電話が入りました。
ちょうど、キリが良かったので、市内某所へ。
今日のミーティングは、里帰り合宿で宿泊しているチームの教え子達と。
まあ、居酒屋さんで「飲み」です。
今日は、飲み過ぎないようにします。
でも、みんな熱心に陸上競技を考えています。
本当に頼もしい教え子達です。


●4月4日(土) この幸せ者!

里帰り合宿2日目です。
今日は、菊田先生の小学生や渡部先生の中学生など4校増えました。
写真の先生方は、全員集合!ではありませんが、朝のあいさつを前にやる気満々です。

午前中は、それぞれのブロックに分かれて、しっかり練習。
小学生は、走幅跳中心で、みんな驚くほど上手!
ガツン!と踏み切ることをきちんと教えると、小学生でもできるんだ!ということですね。
最近のデータは分かりませんが、ちょっと前まで小学生の女子の走幅跳で5mを超えたのは、池田と畑善子(福島大卒・今は北海道ハイテクの先生)と三浦茉莉さん(筑波大)の3人です。
その三浦さんを育てたのが、菊田先生。
三浦さんは5m15(2001)を跳んでいます。
5年生でも4m46!というすごさ。

その他に松田さん4m75(1999)、香内さん4m53(2000)、川口さん4m43(2000)、井熊さん4m68(2002)、川口さん4m43(2003)、鍵和田さん4m12(2004)と続きます。
小学生に走幅跳を教えさせたら、日本一です。今年は、男の子(伊藤君)が5m44で全国3位に入っています。
本当にすごい指導力です。
先日、子ども達を大学に練習に連れてきたのですが・・・・・
アップは、ただ遊ばせているだけ。
好きなだけ遊ばせてから、じゃあ、ちょっと跳んでみる?という感じで跳躍練習。
子ども達のハートをぐっと掴む、凄い指導です。
子ども達とずっと一緒という雰囲気がいいですね。
菊田先生の教え子のうち、2名がうちの陸上部を卒業しました。
4年前に卒業したT田は、中学校の先生をしています。
今年卒業したM田は、絶対に小学校の先生になります!と勉強中です。
2人とも、菊田先生みたいに子どもと一緒に陸上の楽しさを伝えられる先生になりたい!と強く思ってうちの大学に入学していきました。
教師になりたかったのは、菊田先生の影響です!と胸を張って言っています。
人生の選択に大きく影響を与えるなんて、それも小学生に!すごい先生です。

渡部先生は、西会津という福島と新潟の県境に近い、ちょっと不便な中学校に勤務していました。陸上部がなかったのですが、やっと昨年陸上部を作りました。
ただ、小規模校なので今年は、クラブの数を減らします!ということで、
陸上部の募集はなくなりました。
その代わり、「新2,3年生は最後まで陸上部として活動する」ということです。
そんな中、渡部先生は、転勤!!となりました。
1年生が入ってこないで、2年後に廃部となる陸上部ですが、それでも頑張る!という子ども達を残しての転勤です。
仕事とはいえ、心苦しかったと推察できます。
そこで、ご父兄にお願いして、子ども達を大学の練習に連れてきました。
渡部先生が、子ども達にやってあげられる最後のプレゼントです。
1日だけの参加でしたが、中学生は一生懸命、大学生のお兄さん、お姉さんのアドバイスに耳を傾けていました。
渡部先生は、本当に子ども思いの先生で、これまでも大勢の全国入賞者を出しています。
先生になってすぐに女性ながら、すぐにワゴン車を購入。
すごいバイタリティーです。
優しさと行動力!凄いですね。

おっと、楽しいミーティングの時間が近づいています。
では、行ってきます!!
こんな教え子たちに囲まれて、飲むって、指導者にとって一番の幸せです。


●4月5日(日)

昨夜は、教え子達が「お祝いです」と楽しい飲み会でした。
夏の福島陸協優秀指導者賞に始まり、9月の日本学生陸上競技連合功労賞、日本インカレ2連勝、11月の県体育協会特別賞、12月は日本陸連アスレティックアワード特別賞、福島県警察感謝状、3月のNHK東北ふるさと賞、博士号取得、4月のミズノメントール賞(予定)、と5月の●●賞(予定)をまとめて、おめでとうございます!でした。

快晴!ポカポカで絶好の練習日和です。
今日も大勢の陸上好きが集合。
しっかり、練習ができました。
自分で言うのも何ですが、いい企画だったと思います。
生徒さん達に「自分の先生が学んだ場所を実感させる」って、その後の指導にきっと効果があると思います。
先生の指導の原点はここかあ!とルーツ(ちょっと古いですか?)を知ることは、大切。

午後は、NHKのABディレクターが来室。
DNA利用の番組化に向けて、相談。
「百聞は一見にしかず」といいますが、このDNAものは、説明することはできるのですが、百聞を一見で済ませてしまう映像化が難しいところです。
ずっと説明だけならラジオと同じです。
百聞を一見できるのがテレビの良さ。
でも、今回のテーマは、説明すると簡単ですが、映像にしにくいのが難点。
本当にABディレクターは映像で見せることができるのでしょうか?
すごく楽しみです。


●4月6日(月) プロの技術!!

朝イチは、免許センター。
国際免許状の取得です。
これは、さっと行って、サッと帰ってくる!

今日は快晴で、すごく暖かい!桜の蕾も膨らんできました。
で、タイヤ交換だ!
一旦自宅に戻り、近所のガソリンスタンドへ。

12:15 系列会議、その後、教室会議。
だんだん新学期の気分になりそう。

PCの中と、机の上の片付け。
おっと、出国前に大学に提出の書類もあった。
で、いろんなことをやっていると、16時。

こんには〜!と沖データシステムのみなさんが登場!!
先日、ポストスクリプトのプリンターを設置したと日記に書きましたが、
その後すぐに沖データシステムズのS藤さんから「如何でしょうか」とメールをいただきました。
実は、USBでつなぐと、抜群の印刷だったのですが、ネットワークでつなぐと、うまくいきませんでした。
繋がってはいるのですが、遅い!
どのくらい遅いかって?
「印刷」と命令してから、2〜3時間後に仕事にかかるって感じです。
LANケーブルなので、「印刷」の指令は、研究室から一度、外に出てアメリカまで行って、帰ってきているんじゃあないか?と思えるほどです。
こんなじゃあ、ダメ!なので、廊下に出した昔のプリンターをもう一度、部屋に戻してつなぐ始末。ちょっと間抜け。
でも、「月曜日にサポートに行きます」というメールをいただいたので、ちょっと安心。
それまで、何もしないで手を拱いていた訳ではないのですが・・・・・何をどうやっても、命令はアメリカまで行っているようです。
まあ、USBでつなげば、自分のPCだけはキレイに出力できるし!と、考えていました。
でも、OLたちの文書もキレイに出してあげたい!と考えるのが社長。
自分の作った文書が、印刷屋さんのものとほぼ同じように出てきたときの感動!
これは、OKIのプリンターを使った人じゃあないと分かりません。
まあ、家庭用というのは、大きさなどの点からも無理な話ですが、
ちょっとしたところは、絶対、これ!
もう、印字を見たら手放せない!
これが、みんなで使えないなんて・・・・・
と心配していたら、O浪係長さんが、簡単に解決!
「Macなら任せて下さい!」頼もしい!
とにかく、川本が今まで見たこともないところを次から次に開いていって、ちょちょいのちょいって感じで、解決。
当然、相手は機械、ソフトなので、いつでも一発解決という訳にはいきません。
そんな時も、奥の手を駆使して解決。
ほんとうに凄い。
これぞ!プロ!
「あの〜、ウィンドウズマシーンもつなぎたいのですが・・・・」と厚かましくお願いすると、
K池部長さんが、「ウィンドウズは、私が!」と4台のマシーンをセットアップ。
本当に凄すぎ。
「本当にすみませんね!」
「こうやって、お客様が、何が困っているかを知ることは、我々開発者にとっては大切なことなんですよ」と、なかなか言えませんよ!!
今日いらっしゃったのは、普通の営業のお兄ちゃんではありませんからね。
3人の方の時給を考えると、凄く贅沢なセットアップです。
実は、プリンターにはいろんな使い方があることを今日知りました。
両面印刷は、いままでのプリンターの機能には、なかったものです。
これは、まあいいとして。
1枚の紙に2ページ、4ページ、6ページと印刷できるなんて・・・・・
これは、知りませんでした。
「表紙も付けられますよ」なんて・・・・
本のように印刷してくれるとか、知らないことがたくさんありました。

たぶん、いろんな機能を盛り込んで、それぞれの器機は作られているのでしょうが、
開発者の心、ユーザー知らずですね。
簡単に考えるとこも、実際の形や機能を搭載するとなると、大変な苦労があると、よく分かります。
これからは、ちゃんと機能を勉強して、器機は使・・・・・えないな!
たぶん。
マニュアルを読むのが、面倒ですからね。
今回のセットアップも取扱説明書を読めば、分かったのでしょうが・・・・・
オヤジになってから、こんな事が面倒になってしまって、困ります。
使っていない機能は、たくさんあるはずです。
でも、プロは凄い!と心から思った午後でした。心から感謝


●4月7日(火) 初顔合わせ

すごく暖かい陽気です。
桜も咲き始めました。
うぐいすも鳴き出しました。でも、まだ白鳥は大きな声を出しながら飛んでいます。
すっかり春です。

朝イチは、県体育協会へ。
これまでの局長さんが県庁の11階にご栄転。
新しく局長さんに就任されたのが、昔、陸上でご一緒したT先生。
久々の公式の場での再会です。
ただ、非公式の場(Eヴ)では、K1先生とご一緒のところにお邪魔しました。
K1先生も浜通りにご栄転。
でも、週末は福島で会えるね、きっと・・・・・・

大学には、本練習開始から。

今日はABディレクターがハンディを片手にグランドに。
いい絵が撮れるといいのですが・・・・・
終わって、しばし野球談義。
ABディレクターは野球少年でした。

14時から、新入生と顔合わせ。
スポーツを勉強したい!という希望を持って、福島大に来てくれました。
これまで、順調に歩んできた学生さん達です。
まっすぐに生きていって欲しいですね。
ただ、カリキュラムが変わったので、川本がこの学年をきちんと教えるのは、3セメ(2年生)から。
これまでは、1セメで陸上競技を教えていたので、非常に初々しい感じでしたが、昨年度から2年生で教えるようになって、少し受講態度がよろしくありませんでした。
やっぱり、朱に交われば赤くなる?
鉄は熱いうちに打て!ですよね。
昨年の陸上競技の授業は、あまりの受講態度の悪さというか、学生が何とかなるだろうという態度だったので、厳格に実技を採点しました。
本来はそうあるべきでしょうが、実技では、どう頑張ってもできないこともあります。
そこは、厳しいながらも仏心で、これまでおまけしてあげていたのですが、
昨年度は、きちんとやりました。
その結果、単位を落とす学生がゴロゴロでました。
その甲斐あって、後期の「体力トレーニング」の受講態度は、見違える程よくなりました。
やればできるじゃん!って感じですね。
この学年も、今日の教室で見せた、キラキラ輝く瞳のまま2年生に上がってくるのを楽しみにしています。

研究室に帰ってきて、まずはプリンターの自慢。
自分がやった訳ではないのですが・・・・・・
きれいな印刷が、どのパソコンからもできる!OLたちは、歓喜の声を上げました。
オジサン達は「いい仕事してますね〜」

自慢が終わったら、ずっと仕事。
結構、はかどりました。


●4月8日(水) 教員会議

午前中、春休み最後の練習。

13時から取材の事前打ち合わせがひとつ。
13:30からの教員会議に30分ほど遅れて出席。
これがまた、また、なが〜い!
まあ、入試改善の問題もあったので、少々もめたということもあるのですが・・・・・
まあ、大学を良くしたいという気持ちは、そこで働く者ならみな同じ。
力を合わせて、頑張りましょう。
でも、会議は長く18時近くまで続きました。

出国を前にやるべき事は、山積です。
頑張ります。


●4月9日(木) 授業開始!

1コマ目、総合演習。
川本は現在4年生のクラス担任をしています。
4年生になると、卒論。そこで、授業としてその予行練習で「総合演習」があります。
これは、グループ単位で、調査、検討、発表。
その発表を受けて、みんなで、自分なりの考えをまとめるものです。
川本の担当クラスは「スポーツ探求クラス」なので、スポーツを起点として、人間、平和、自然、環境等の現代的な課題との関わりの中でテーマを設定し、「調べる‐まとめる‐発表する」という一連の活動を通して、広い視野に立って物事を見たり考えたりする力をつけようと考えています。
で、今日はその段取り。

2コマ目は、留守中の段取りで終始しました。

3コマ目、陸上競技。
今日は、100m測定だけ。

4コマ、医大の非常勤。
ガイダンスです。ただ、昨今のお医者さん不足のため定員増!100名を超える授業です。
これには、参った!
川本は男子担当なので・・・・65名。どうしよう。

帰りに免疫教室に行って、藤田教授と論文について検討。

大学に戻り、段取りを。
グランドには18時過ぎにちょっとだけ顔を出しました。
新人がいるようでしたが、ほとんど顔を見ないで帰りました。
ちょっと心配ですが・・・・・

今日はパッキングもあるので、20時過ぎには帰宅!


●4月10日(金) 出国

福島の桜のことは、凄く気になったのですが・・・・・アメリカに行きます。
14時ちょっと過ぎのフライトだと思っていたら、14:50でした。
フライトスケジュールシートをあまりよく見ないで、来たものですから・・・・
まあ、早く着く分にはいいでしょう。
昼食を食べて、展望デッキで、千葉の桜を眺めました。
フライト時間は9時間30分。
ヨーロッパに比べると、近く感じます。
時差は、18時間マイナス。なので、不思議なことに10日(月)の15時近くに出発して、ロス到着は10日の朝8:20!!
振り出しに戻るって感じですね。

ロスの空港には、教え子の王君が迎えに来てくれました。
アメリカの空港に教え子がピックアップに来てくれるなんて!!感激です。
王君は、北京五輪の時に休みを取って北京に来てくれた、その王君です。
その時は、世界不況の前だったので、強気で休みが取れたのですが、今は世界不況の真っ直中、それも、発信源のアメリカですから、雇われる側は弱い立場
会社からすれば、休むような社員はいつでも首!っていうスタンスです。
そんな中、「くびになっても、先生は私が迎えに行く!先生をロスで迎えるなんて滅多にないんだから!」と熱く語って迎えに来てくれました。
本当に義理人情に厚い王君です。
恩を忘れない!素晴らしい生き方だと思います。
日本人でもなかなかできないことです。
ロスの空港から、川本が滞在する West Covinaまでハイウエイで1時間ほどかかります。
中心地から東にまっすぐです。
決して近い距離ではないのですが、ハイウエイの乗り換えが、少々難しいので、こちらでレンタカーを借りている吉田たちの運転は、ちょっと不安でした。
タクシーで1.5万円くらいかかるのですが、安心を買ったと思えば安いもの。
それを王くんがやってくれました。
本当に感謝!!

ホテルに到着して、30分時間をもらって、着替えて、練習に出発!
吉田たちは、サーチャージがまだ高かった3月31日にこちらに来ています。
真弓、丹野と楽しそうに暮らしていました。
彼女たちで言うと、3週間ずっと一緒なので、遠慮なしに長幼の序を守りながら楽しく暮らさないと心が持ちません。
普段から、何でもいえる雰囲気を作っていないとダメですね。
ファミリー意識は本当に大切です。
「先生!待っていました〜!!」も本当に大切!


明日がUCLAでレースなので、直前練習のチェックです。

真弓は、スタートの状態の角度が悪かったので、修正。
丹野は、スタートの1歩目の移動が悪くて、スピードに乗れませんでした。
その点を修正して、加速がうまくいくようになりました。
吉田は、ハードルを高く跳びすぎていたので、抜き足の1歩目でうまく走れませんでした。
その点を修正。
いい感じで、明日を迎えることができます。

夕食を食べたら・・・・・・睡魔が来ました。
まあ、21時まで起きていれたから大丈夫でしょう。
なが〜〜〜〜い1日の終わりです。


●4月11日(土) Rafer Johnson/Jackie Joyner Kersee Invitational

UCLAでレースです。
UCLAと言えば、川本の年代は憧れの大学。
というか、アメリカが憧れでした。
大学時代「UCLA」のロゴ入りのスウェットなどは、最高のファッションでした。
川本は、どちらかというと東海岸のアイビーリーグのファッションが好きでしたが、
UCLAは陸上の名門校と言うこともあって、本当に憧れ!
UCLAの●●というと、最初から鵜呑みにして「最高」でした。
「ジム・ブッシュ(UCLA)の陸上競技コーチング」も勉強しました。
そのグランドにコーチとして、選手とたちと立つことができて、本当に感激です。
本当に雰囲気がある大学です。

アップを見ていると、アリソン・フェリックス選手がいました。わかりやすい顔です。
アメリカナショナルクラスやオリンピックで活躍した選手も多数出場していました。
今日のレースは、NCAAルールが適用されています。
そのため、フライング、即、失格でした!

朝は少し涼しかったのですが、徐々に気温も上がり、いいコンディションになってきました。
最初は真弓の100m。
ホームストレートで逆走です。ただ、ホームの直線がこれでもか!というくらい長い。
優に180mはあります。そのため、フィニッシュラインは思いも寄らないところ。
走っていて大丈夫かな?と少々心配。

真弓とは、スタートの上体の感じをつかむことが最優先と確認していました。
フライングが1回ありました。そこで、一人失格。
次も明らかにフライングで、その本人が立ち止まったのですが、レースはそのまま続行。
フライングの主は、真弓の2レーンとなり。
そのため、隣のレーンの選手もスタートを緩めました。
真弓もちょっと躊躇。でも、スターターのおじさんはそのままレースを続行。
で、レース成立。
真弓は、スタートでちょっとためらったものの、きちんと走れて11秒76(+0.1)。
まあ、いい出来でした。
ただ、フィニッシュラインが分からなかったようでした。
本人は、走る前にきちんと確認していたのですが、いざ「ドン」と鳴ってしまうと無我夢中。
ラインを過ぎてから、フィニッシュをしていました。これはご愛敬。

丹野は、スタートからの加速が今日の課題でした。
これは、うまくできたのですが、直走路の切り替えがうまくいきませんでした。
原因としては、グランドの設計があります。
今練習しているMt.SACは直線100m、曲線100mで、コーナーが超きついグランドです。
日本にあまりないタイプなので、ここのコーナーで距離感をつかんでいました。
一方、UCLAは直線75m、曲線125mと日本に多いタイプ(直線80m)に比べてコーナーが緩やか。
そのために切り替えるポイントが少し違っていました。
これも当然、事前に確認するのですが、感覚というものは、なかなか修正できないもの。
バックストレートで内側から一気にいかれました。
ただ、直線75mは、最終コーナーを抜けたとき「近い!」と感じるらしく、
丹野は一気の追い上げ。
4番目でホームに出てきて、そこから2位まであがりました。
52秒87は十分な手応えです。

吉田は、レース構成の練習が不十分です。
今日は無理せずに3台目まで16歩、その後17歩と決めていました。
が、3台目から5台目までを無理に17歩にしてしまったため、
レースの流れが途切れてしまい、失速する結果となりました。
60秒36は、不本意でした。

空港に迎えに来てくれた王くんが、友人と一緒に応援に来てくれました。
試合後は、Santa Monicaに行ってみました。
UCLAからは車ですぐの距離。
サンタモニカと言ったら、花の中三トリオ:桜田淳子の「サンタモニカの風」
川本は百恵派でしたが、「来て、来て、来て、来てサンタモニカ〜」ってヤツですよ。
でもOLたちは、誰も知りませんでした。
まあ川本も中尾ミエ・伊東ゆかり・園まりの3人娘は記憶にありますが、元祖の美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみとなると、ちょっと・・・・
ちなみに新三人娘の小柳ルミ子・南沙織・天地真理では、南沙織派でした。
おっと、話題が違う方に行ってしまいました。サンタモニカでした。

サードストリートをちょっと、ブラブラして、いい感じ!
帰りは、ハリウッドを回って、お上りさんでした。


●4月12日(日) 安息日

今日は、練習休み。
それぞれ、思い思いのアクティビティ。


●4月13日(月) ラジオ福島

午前中、練習。
といっても、少しゆっくり目でした。

丹野は、スタートから一気にバックストレーを駆け抜けられるようになりました。
ほんとうにいい感じです。
これは、期待大。
すべては、スタート1歩目に原因がありました。

真弓もだんだん川本の考える100mのレース構成が、理解できるようになりました。
今日は、実にいい感じで60まで行けました。
タイムも満足いけました。

吉田は、ハードルの基礎練習。

お昼は、大学近くの中華料理店。

ラジオ福島では、「朝から全開!」という番組が4月から始まりました。
月・火担当が「ももりんダッシュ」でお世話になった深野健司アナ。
その中で8:20から「全開朝ゼミ!」というコーナーに川本も登場することになりました。
毎週火曜日がスポーツのコーナーですが、月に3回くらい準レギュラー出演です。
今日は、1回目。
アメリカから国際電話で、出演と言うことになりました。
1回目としては、いいインパクトでしょう?

川本はまあ、気楽なのですが・・・・担当の深野アナは、気がかりなことが山積。
まず、国際電話がちゃんとつながるか?
これは、何とか前日チェックで確認済み。
次にいきなりの生放送で大丈夫か?
相手(川本)は素人のオヤジです。不安は当たり前!
それよりも内容です。
メールで1回「こんな質問をします」とあっただけで、川本は「了解」しか返信しないし・・・
本当にいけるるのか?。などなど、深野アナの心配の種は多かったと思います。
生放送なので、「ごめんなさい!」ではすみませんからね。

と、言うような心配を乗り越えて、放送は無事終了。
これからも聞いてね。

夕食は、「イタリアン」
ですが、川本はイタリアンの料理名をほとんど知りません。
日本ではイタリアンのお店にも行きますが、料理名なしで、「オススメのおいしいもの、お願い」なので、こんな時は、何を注文したらいいか分かりません。
そんな時は、ステーキです。
毎日、食べても大丈夫です。
今日はTボーンステーキがあったので、ためらわずにそれでした。
今日も無事に1日過ぎました。


●4月14日(火) たまには焼き肉

午前中、練習。

丹野、真弓はタイムテスト。
二人ともいい状態です。特に真弓は、ここにきてメキメキ速くなっています。
アメリカの空気が合うのでしょう。
走りもそうですが、タイムも満足いくものでした。
いままで、見たこともないタイムで走っています。どのくらいかは企業秘密!
本当に期待していいと思います。

Mt.SACは、丹野が大学2年生の時に今の走りのヒントを得たトラックです。
非常に気持ちよく走ってる感じが見て取れます。
今日は200と350。
これまた、いいタイムで走りました。

吉田は、ハードル練習で、レース感を養いました。
400Hはレース構成が命。
今持っているエネルギーをきちんと使い切ることがテーマです。

棒高跳びの沢野君が来ています。
彼はMt.SACの常連さんなので韓国料理店を教えてもらいました。
実は、そこには何度か行っているのですが、どこから行くのか忘れていました。
さすが常連さん、川本の行きたいお店を的確に教えてくれました。
で、夜は韓国流焼き肉でした。
よ〜く考えると、夕食は、ずっとお肉ですが・・・・まあいいか?


●4月15日(水) 

今日も快晴でした。が、風が強くて、冷たい!
風が収まるまで1時間ほど待ちましたが、いっこうに弱くなる気配なし。
ただ、少しずつ気温が上昇してきたので、とりあえず練習をしました。

丹野は、刺激とスタートからの加速。
刺激テストは、いい感じ。後は当日の風だけですね。

真弓は、ブロッククリアランスと加速。
真弓らしさをなくさないように少しずつ修正して、本人の感覚と合わせます。
徐々にこんなことが分かるようになってくれました。
久しぶりにスプリントの技術を考えている感じがします。
先日AB先生@東大柏と電話で話したとき「そろそろ、100を速くしないとね!」なんて言われましたから・・・・・がんばらないと!
ただ、川本が言っていることが分かるようになるには、時間がかかると思います。
自分が考えていることを分かりやすく伝えられない!のかも知れませんが、
選手たちが理解できるようになるまで、時間がかかるみたいです。
でも、理解できた選手たちと練習を組み立てていく作業は、本当に面白いものがあります。
真弓もだんだん、そんな感じのスプリンターに育ってきました。
それこそ、自分で考えられるようになった証拠です。
「先生、速くして!」は、ダメですね。
川本を利用して速くなる!という自立したスタンスがとれるようになると成長しだします。
そういう意味では、うちで成功するには少々時間がかかりますね。

真弓の練習はスタートからの60m。
今日も見たことのないタイムでした。
風もよかったので、ちょっと100まで1本行きました。
もうビックリ!真弓ちゃんって感じですね。

お昼ご飯は、真弓が沢野君にラーメン屋さんをちゃんと聞いていました。
店員の皆さんが、日本人の方です。
当然、ラーメンの味も日本式。
カツ丼もあってので、チャンポンとミニカツ丼のセット。
ハンバーガーもいいのですが、やはりここは普段食べているものが一番。

夜、食事に出ようとすると、国際免許証がありません。
これは、単行本くらいのサイズで、厚紙でできています。
ず〜っと前、トロントでこれを出して、レンタカーを借りようとしたら、
本当にこれが免許証?とすごく不思議がられました。
その国際免許が見あたりません。
不吉な予感・・・・・
「丹野これ洗っておいて!」と昨日焼き肉のにおいがついたシャツなどの洗濯を頼んだのですが、上着のポケットに免許証を入れていたような・・・・・
Tシャツ類は、乾燥機にかけられ、川本の手元に戻ってきていたのですが
「上着は生地がシャカシャカと薄かったので、乾燥機に入れずに乾かしておきます」
と、彼女たちの部屋。
すぐに確認。ありました上着のポケットに3つに折れてしまって、固まった免許証が!
「すごく紙が出る!」ってみんなで話していたんですよ!
そう、犯人は私です。
丸まった免許証を丁寧に元に戻して、とりあえずそのままの状態で乾燥。
生き返りますように!!!

今夜は王君が「先生一緒にご飯食べましょう」とホテルまで来てくれました。
折角、王君がいるのですから、今日は中華!
「愛想のない中華料理店ですが、いいですか?」
おいしければいいのです。で、中国語しか通じない中華料理店に。
というか、モール全体が中国そのままでした。
北京の中華料理店に入ったような感じでした。
注文は王君の中国語で完璧。
おいしくいただきました。
いい教え子です!!


●4月16日(木) 休日

今日は、練習がお休み。
昨日、ちょっと遅かったこともあり、今朝はゆっくり目に起床、食事。

お休みは、それぞれショッピングを中心に思い思いに過ごしました。
ガソリンがなくなりそうだったので、給油。
そこでちょっとしたアクシデント発生。
真弓を中心に解決に向けて頑張ります。
川本は?運転席でラジオを聞いていました。
このFM局は、川本が大学生頃の曲をバンバン流してくれます。
そのために真弓たちが少々時間をとったのですが、全然気になりませんでした。
見事解決!という訳にはいきませんでしたが、
こんなときじっと見守るのも大切。
少しぐらいの失敗なら、きっと次に活きるはずです。
肉を切らせて、骨を断つ作戦です。
取り返しがつかないようなときや、緊急の時は、先生!!!の出番ですが、
彼女たちが自分でできることは、自分でやらせておかないと、一人で海外を回れませんからね。

夕食は、「先生、しゃぶしゃぶ屋もありますよ」と沢野君から教えてもらっていたので
そこへ、直行!
しゃぶしゃぶが頭にあったので「目指すお店はTOKYO SYABU-SYABU」とOLたちに伝えてしまいました。
「先生、TOKYO LOBBYならあるのですが・・・・・」
「いや、たしかTOKYO SYABU-SYABUだったと思う」
とは、言ったものの、ひとつのモールにTOKYO ●● というお店が2軒もあるわけはなく、やっぱりTOKYO LOBBYが正解。
思い込みって、ダメですね。
さあ、明日は試合前の大切なお約束練習。
アメリカに来た甲斐があるように、必死で頑張ります。


●4月17日(金) TOKYO SYABU-SYABU

Mt.SAC Relays は2日目です。
大会そのものは、昨日から始まっています。
今日は、大学生対象のレースやリレーがありました。
Mt.SAC のグランドは使えないので、近所の大学のグランドで練習。
それぞれ持ち味を出して、最後の調整に励みました。

お昼は、ホテルのレストラン。

午後は、昨日の続き。
昨日のガソリンスタンドで給油するときの失敗です。
レンタカー屋さんの契約で、最後は満タンにしなくてもいい(先に払ってある)ので、
ガソリンの残はギリギリがお得!
そこで、これからの行動を考えて、10ドル分給油することに。15リッターくらいですかね?
ここまでは、当然の考えですが・・・・・
先払い用の機械に20ドル紙幣を入れてしまいました。
まあ、10ドル札の手持ちがなかったのですが、そこから悲劇の始まり。
おつりが出そうにない!感じなので、一度キャンセルしようとしたらうまくいきません。
そこから真弓ちゃんの悲劇が始まりました。
言いたいことがうまく、相手に伝わらず、相手も英語が苦手な感じ。
どうも、マシーンに20ドルの履歴がない!
結局、マシーンの中は、マネージャーがいないから分からない!ので明日来て!ということでした。
まあ、売り上げとマシーンの中のお金を照合すると分かることです。
その場は10ドル分給油できたのですが、今度は、領収証をもらうのをうっかり忘れていました。
昨日の真弓は一杯一杯ですが、それをうまく受け入れる大きさが身につきました。
で、昨日の20ドルを取り返しにガソリンスタンドへ。
川本は例のFM局を聞きながら、待ちました。
見事!真弓は20ドルを奪回!その上に「昨日の10ドルは自腹です」と言っていた領収書までゲットしてきました。えらい!
こういうトラブルがあったときは、吉田はどう言おうかを何通りか考えて、どうしたら自分の(乏しい?)英語力で相手に分からせるかを考えます。後で聞くと、なるほどとも思えますが、結構笑える展開です・・・・
丹野は、電子辞書を片手に自分のいいたいことを手短に(単語で)正確に伝えるタイプです。
堅実だが出ています。
真弓は、丸腰タイプ。準備なしの当たって砕けろ!タイプで、結構砕けています。
やっぱり、詰めが甘いタイプですね。
それぞれの性格が出て、今後のコーチングに役立ちますね。

19時に食事にロビーに降りていくと、米倉コーチが!
沢野君もいたので、「TOKYO LOBBYに行ってきたよ」と言うと沢野君が「???」
「先生、TOKYO SYABU-SYABUですよ」
「またまた〜、TOKYO SYABU-SYABUと思っていたんだけど、お店の名前はTOKYO LOBBYだったよ。」実際に昨夜はTOKYO LOBBYに行っています。
沢野君が、「入ると長いカウンターがあって・・・」お店の様子を言うと、ちょっとTOKYO LOBBYと違います。
???
で、場所の確認をすると、沢野君が教えたのとは逆方向の場所でした。
それにしても、そんな偶然ってあるのでしょうか?
たまたま、間違った場所にTOKYO LOBBYって紛らわしい、日本料理店があって(大体、日本料理のお店は希少です)、メニューに「SYABU-SYABU」があるなんて・・・・・
世界各国で日本料理をたくさん食べていますが、 SYABU-SYABUはあまりメニューにありません。というか、今まで目にしたことがありません。
そこで、 SYABU-SYABUの文字を見たら、どう考えても、沢野君が教えたお店だ!と思うのは当然と言えば、当然。
どうりで、SYABU-SYABUが「しゃぶしゃぶ」じゃあなかったんだ!
ただの肉鍋だったんですが、千葉あたりでは、肉鍋のことをしゃぶしゃぶと言うのかな?と本当に思っていました。
沢野君にそのことを伝えると、「千葉にはちゃんとしゃぶしゃぶがあります!」と強い返事が返ってきました(笑いながらですよ)。
千葉県を田舎呼ばわりしたので、「東北の福島には負けません!」と関東地区をアピールされました。
ただ、千葉は新知事が「妥当!埼玉」と言っているくらいですから・・・・・
(ちなみに埼玉知事の応えは、妥当!神奈川でした)
まあ、田舎にかけては、福島大学周辺は思いっきり胸を張れます。
昨日のTOKYO LOBBYでの夕食時の会話は、福島なまりについて。
吉田も丹野もこてこての福島弁が話せます。
川本も25年住んでいるので、随分上手に話せるようになりましたし、特別な単語も随分覚えました。
好きな単語は「おんつぁま」です。
昨日は、このふくしまなまりのことを、実例を挙げて、がんがん話していたので、日本語を解するであろう周りの人たちも、ほとんど分からなかったと思います。
実際に新潟出身の真弓は、何を話しているのか、全然理解できませんでした。
それくらい福島弁は強烈です。
そう、沢野君が、福島から千葉を田舎呼ばわりされたくない!というのは、よ〜く分かります。
でも・・・・本気で、関東地方に戦いを挑んでいませんからね
おっと、明日は試合でした。寝ます。


●4月18日(土) Mt.SAC Relays

快晴で気温も高く、いい感じ。
グランドについて、木陰で休んでいると聞き覚えるある声が聞こえてきました。
「イボン!!」そう金沢イボンヌでした。
90年後半に一緒にリレーなども走ってもらっていました。
こちらに来たとき、この大会でちょくちょく会っていました。
前回来たとき(2年前)は、ロングビーチ大でアシスタントコーチをしていましたが、
今は、ラスベガス大学のヘッドコーチにご栄転です。
スプリント・ハードルを中心に女子だけ30名ほどのチームを預かって、忙しくも、充実した日々を送っているみたいでした。
本当に懐かしくて、しばらく話し込みました。
「当時のみんなとラスベガスに来て!」なんて言われました。
その気になってしまいそうです。

丹野のレースは15:35
折角、アメリカに来ているので、二人で相談して、今日は前半から行ってみるレースです。
UCLAのレースが前半抑え気味に入って、52秒がでたので、今日は別パターンで。
ただ、前半から速いタイムで入って、一気に抜けていく日本記録樹立パターンはまだまだこれからというのも二人とも理解していました。
まあ、日本に帰ってからどんな練習をして日本選手権、世界選手権に向かうかを確認するためのレースです。
そういう意味でも、UCLAの52秒台は価値のある走りでした。
先週、このタイムで行けていなかったら、もう一度、確認レースが必要でした。
で、北京五輪400H銀メダリストのトースターを相手に前半から、一歩も引けをとらない走り。
本当にいい感じで250を通過。
この時点で、トースターを置き去りにしました。
ただ、280を過ぎて、ちょっとダメ。
ここからが走れませんでした。
まあ、予定通り?と言えば予定通り。このまま行けたら日本新!ですから。
内から1人抜かれて、53秒14の2位でフィニッシュ。
Mt.SAC Relaysで日本人は何度が優勝しています。でも女子はまだ誰も勝っていません。
日本人初というのをちょっと狙っていたのですが・・・・・

真弓は、持ちタイム11秒4・5のグループで走りました。
ただ、9レーン。
大学のグランドですから50センチ真横に観客がいます。
また、壁際なので追い風が吹かず!
ちょっと不利。
スタートはちょっと浮いてしまいました。
この点をずっと練習して、うまく走れていたのですが、いざレースとなると、ちょっとうまくいきませんでした。
まあ、少しずつよくなればいいと思います。
昨年に比べると成長しているので、成果がでるのは、もう少し待ちましょう。
それこそ練習タイムは、見たこともないタイムでしたが、レースのタイムは11秒61と見たことのあるタイム。
ただ、真弓いとっては、セカンドですから上出来です。
本人は、自己新以上のタイムを期待していたようですが、次回に持ち越しです。
織田、大阪GPと調子を上げて、日本選手権でしっかり走れれば、構いません。

吉田のスタートは、18:30。
いつものこの時刻は、少し肌寒くなってくるのですが、今日は大丈夫。
強い日差しがまだ残っていました。
吉田は、3台目までしっかり走り、その後は、エネルギーを上手に使うレース構成。
UCLAでも確認できたのですが、速いスピードの持久力はまだついていないのが現状です。
ただ、向かい風の中を前半しっかり走っていくことも大切なので、今日のパターンを考えました。
7台目までは、予定通り走れました。
それ以降も予定通り走れませんでした。
これからやることが明確になったレースでした。


●4月19日(日) 帰国

王君がホテルから空港まで送ってくれました。
本当に感謝です。
再会を約束して、さよなら!


●4月20日(月) 帰国2

11時間ほどのフライトでした。
15時くらいに到着。
みんなは、福島に、川本は品川に。


●4月21日(火) ミズノメントール賞

ミズノメントール賞の授賞式です。
指導者に贈られる賞ですが、コーチとして、うれしい!!賞です。
感謝

そもそもミズノメントール賞とは、「ミズノスポーツ振興会では、(財)日本体育協会、(財)日本オリンピック委員会と共催で、1990年度より「ミズノスポーツメントール賞」を制定しています。この賞は、我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強化・育成ならびに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に制定したものです。」

川本の受賞理由は
「福島大学にて24年間監督を務め、この間に指導した女子競技者が100m、400m、400mH、走幅跳、4×400mリレーの各種目で現日本記録保持者となっている。さらに、北京オリンピックにおいて、日本女子としては初出場の4×400mリレーメンバーは全て氏が指導する選手であった。氏の日本陸上界における女子選手育成の育成への貢献度は非常に高い。」ということでした。

立派な楯というか記念品をいただいたいのですが、クリスタルのピラミッドでした。
これまた、すごくいい感じ!!

表彰式、パーティも終わって、T田さん@ダイヤモンド社と次回作について打合せ。
最初は「2匹目のドジョウ」でしょう?という感じだったのですが、
話し合いを進めるうちに新たな展開が見えてきました。
今回は、ヤングママに向けたポン・ピュン・ランです。
イラストなども使って、いい感じに仕上がる予定!

夕方、やっと福島に帰りました。


●4月22日(水) やる気満々なのに・・・・

朝イチは、主治医の先生におみやげを持って行きながら、健康相談。
問診と血液検査です。

ちょっと話し込んでいたら、授業に間に合わない時刻に!
10分近く遅れて教室に到着。
何と白石先生が!
「帰国すぐだから、もう1回やるという話だったよ」
このコーチング論は、白石先生と川本が一緒に担当。
で、今週まで白石先生担当でした。

せっかく、今日から授業!と意気込んだのですが・・・・・空回りでした。
ただ、授業準備をしていなかったので、ちょっとホッとしました。

大学に戻ると、待ってました!とばかりに次から次に、仕事が舞い込みます。
今日は、予算関係で各方面と折衝。
これが結構、時間がとられました。

午後から練習。
今日は、少し寒かったですね。学生さんは、なかなか仕上がりません。
インカレ大丈夫かな?

夕方から、O笠原さんと打合せ。


●4月23日(木) やっぱり授業は面白い

1コマ目、総合演習。
今日は、それぞれのテーマとキーワードの決定。
「何かを決めるということは、棄てることの始まり!」ということで、
四角を縦横3等分して9つのマスを作り、真ん中に「欲しいもの」と書き
欲しいもの8つを書き出すという作業を。
学生は、いろいろ考えながら、頑張っていました。
そこから発想の方向性を学びます。

2コマ目は、しっかり仕事。

3コマ目、陸上競技
今日は短距離走。グイグイスタートとポンポン走り。

4コマ、医大で非常勤。
今年から医師不足解消のために定員増!
男子だけで60を超えています。
川本は男子の担当。先週アメリカだったので杉浦先生の任せっきりでした。
前期は、サッカーとバスケット。
2カ所に分けて、実技です。
そのため体育館とグランドを行ったり来たり・・・・・・大変でした。

帰ってきて、地域創造支援センター運営委員会。
これは1時間ほど。
その後、いろんな打合せで今日は終わり。
授業を久々にちゃんとやれて、充実した一日でした。


●4月24日(金) 今日は外との出会い

9:00 ラジオ福島に。スタジオは自宅から車で10分かからないくらい。
深野アナ担当の   火曜日スポーツコーナーの収録です。
一度に3週分を録りダメ。
選手たちのエピソードを交えて、コーチングの極意を伝えていきます。
1回目は、先週の火曜日、ロスから生電話でした。
このときは、「今週から始まります」という告知でした。
本格的な話は、これからで、放送は、4月28日(火)スタート。
収録は40分ほどで終了。

大学行く途中に警察学校に
今日の午後、警察学校で「みんなでやっぺ!ももりんダッシュ」という企画をやらせていただきます。
ももりんダッシュNO.1の宣伝企画ですが、県内、各所でももりんダッシュをやってもらって、ももりんダッシュの気運を高めようという企画。
最初は、足の速さは絶対必要!ということで、お巡りさんのタマゴのみなさんに走ってもらおうとお願いしました。
坂水と学生が中心になって企画を進めています。
監督としても、快く引き受けていただいた警察学校の校長先生にごあいさつのひとつも!
という訳で、警察学校に寄ってみました。
ここで研修中の皆さんは、本当にきちん!としていて、これなら日本の治安も大丈夫!と思えます。
以前、川本も何度か授業に来たことがあります。
授業開始の整列後、「教官殿に敬礼」なんていうのもあって、
川本は隊長になった気分で、一緒に敬礼したりします。
敬礼は帽子を被っているときのあいさつの仕方で、
学生(というか警官研修生)は、帽子を被っていますが、川本は当然、無帽。
それでも、敬礼をしたくなるんです。
一緒に授業をしていたうちの若手の先生にこの話をすると「敬礼するのは川本先生だけですよ」と笑っていましたが・・・・・

大学に戻り、11時から村岡記者、ABディレクター@NHK福島と打合せを1時間ほど。
研究内容の番組化かが着々と進んでいます。
でも、映像化は難しい?

終わって、あづま陸上競技場近くの自治研修センターに。
毎年、県内市町村の合同研修会の講師です。
例年2度の講演ですが、今回は、川本の都合が合わずに1回となりました。
みなさん、研修!なので、真剣に聴いていくれました。
ただ、若いと言うこともあり、笑いどころでの笑いが少なかったような・・・・

終わって、大学に。
光浩が休日出勤。
小学生を対象にした月例記録会の企画をお願いしています。
日程などを決めるに当たっては、現場の先生の話をお聞きするのが、近道。
そこで、二瓶先生に帰りによってもらって、相談していました。
小学生は、特設陸上などで練習は盛んなのですが、試合があまりありません。
せっかく練習しているなら、試合で走りたいだろうし、
こういう練習試合みたいなのがあると、陸上も盛んになるかな?と考えて始めることにしました。


●4月25日(土) 七夕の友

「先生、8:09の在来線ですよ」と一昨日木田ちゃんから念をおされて、
兵庫リレーカーニバルに出発!
仙台=新幹線という頭がありますからね。
福島から在来線で1時間、館腰という駅に到着。
久保倉と松田が降りるはずですが・・・・いません。
というか、ここで下車したのは川本1人。
久保倉に電話すると、「名取りで乗り換え中です」
??・・・・!!そうでした、仙台〜空港のアクセス線がありました。
でも、館腰は空港の真ん前。
そこから名取りまで行って、逆戻りなんて頭に全然ありませんでした。
川本はタクシーで空港へ。
やっぱりこれです。

空港では、9番ゲート。
9番って、いちばん端っこ?
って・・・・バスじゃあなかった?
バスってことは・・・?
えっ?あのプロペラ機?
悪天候の上にプロペラ機とくれば、揺れます。
揺れました!
プロペラ機と言えば、大きなエンジン音。
川本は移動の時は、ノイズキャンセラーのイヤフォンを使用しています。
そのため普段は、静かな移動時間を過ごせています。
が、プロペラの音は、川本のイヤフォンの性能を遙かに上回っていました。
揺れるし、うるさいし・・・・
晴れた日なら、プロペラ機は低空を飛ぶので、景色がきれいなのですが・・・・
あいにくの雨だったので、最悪でした。

神戸も雨。
ただ、午後の遅い時刻から上がるというので、期待してグランドに。
残念ながら、ずっと、小雨のままでした。
木田のスタートを少しいじりました。
川本がアメリカに行く前までは、非常によく走れていたのですが・・・・・
それこそ出雲の300は木田が勝ってもいいくらいの出来でした。
が、ここにきて、本人もしっくりいかないようです。
1本だけですが、いい感じの走りが見られました。
松田のスタートは相変わらず、ハイピッチ、ロートルクになりがちです。
スタートの基本は、ハイトルク、ローピッチ。
これは基本中の基本。
でも、松田は忘れてしまいがちです。
同じアドバイスが、毎回必要になります。
そこいらが、いまひとつ伸びていけないところですかね。

夜は、同級生のK月とその仲間達と会食。
昨夜、電話を入れたら、当然のように「空けて待っている」と返事。
年に一度会いながら旧交を深めるって、いいですね。

最初は、ガード下の台湾料理。
これは抜群。
次に魚と焼酎。
今日のオヤジたちのテーマは、草なぎ君の飲酒。
この歳までのんでいれば、「あちゃ〜」というようなお酒の上の失敗は、たくさんあります。
「●●警察24時」なんていうTV番組でも、酔っぱらいのおっチャンを楽しく?観させてもらっています。
日本は、比較的飲酒=酔っぱらいに寛容な国だと思っていました。
公然わいせつ罪は、犯罪ですからしかたありませんが・・・・・
そのあとの警察の対応は、やり過ぎ感がありましたね。
凶悪犯と同じようなやりかたのように見えたのは、川本だけでしょうか?
公園で、どの程度の暴れぶりかを知らないで、言及するのも何ですが・・・・
これじゃあ、飲んで大声を出して(決して本人はそう思っていない、まあ、そこいらに問題もありますが・・・・)、フラフラできませんね。
実際に酔っていない人からすると、酔っぱらいは、最悪な人種ですが・・・・・
おっと、草なぎ君、記者会見も気の毒としか言いようがありません。
日本のマスコミの尺度って、一体、どうなっているんだろう?
あんなにやることもないような・・・・
夢を共有しているファンではないので、これも気楽な発言ですが、
すぐ復帰して欲しいですね。
ちょっと前に酔っぱらって会見に臨んだ政治家もいましたね。
酔っぱらい同士を比べてはいけませんが、草なぎ君なんて・・・・ですね。
でも、お酒を飲まない方からすると、どちらも許し難いんでしょうね。

オヤジたちの飲みは、酔いに任せてどんどん話題が転換。
本当に楽しく飲みました。
やっぱり、酒はこうでなくっちゃあ、ダメですね。


●4月26日(日) 兵庫リレーカーニバル

朝は晴れていたのですが、いつの間にか曇ってきて、雨も降り出しました。
風も強いというか、傘をさすのも大変なくらいの横風。
女子の短距離種目は200m。
久保倉が、脚に少し違和感があったために心配しましたが、何とか走れました。
今日のコンディションを考えると24秒29(−0.5)は、上出来。
後半しっかり走れました。

松田は、スタートからいい感じで走れました。
いつものロートルクの欠点が出ずにスムースに加速して、直線に抜けたときはトップ。
その後、久保倉に逆転されたのは、まあ仕方ないか?初戦24秒40は合格。

木田は、課題のスタートからの加速は、最悪の状況は脱しました。
もう少し、いいレースができたと思いますが、後半追い上げて24秒47で3位。

まあ、まあの出来でした。
レースは2レース(15名)あったのですが、顔ぶれ的には寂しい感がありました。
高校生も4名走っていました。
こういうレースで、大学生や大人と走るといい経験になっていくと思います。
高校生同士で走って、勝ち続けて自信を付けるというのもひとつの方法ですし、
こうやって、負けてもいいので大人と走って力をつけていくというのも手です。

今回は、うちのチームは、丹野、渡辺が出場しませんでした。
時差ボケが心配だったので、回避したのですが、サーキットは、文字どおりみんなで回るのが楽しいですね。
この寒い中、グランドに足を運んでくださるファンの皆さんのためにも、みんなで出場しましょう。
本当の勝負にこだわるのは、日本選手権だけでもいいような気がします。
他のレースは、記録を狙ったり、練習の一環として出場したり(今回はそうでした)、
そんな中で、日本各地に顔見せできたらいいですよね。
やっぱり、丹野も連れてくれば良かったと思いました。

レースが終わって、川本は東京へ。
新幹線のビールは我慢しました。19:00から打合せです。


●4月27日(月) ゴールドプロジェクト

今朝のニュースは、豚インフルエンザ。
そうか豚もインフルエンザにかかるんだ。
熱とか出るんですかね?きっと苦しいだろうな。
なんてことを考えながら、新幹線で福島へ。
昨日、神戸泊まりの選手達は、織田に出場する松田はM田トレーナーと広島に、静岡国際に出場する木田、久保倉は静岡にそれぞれ移動。
400/400Hチームは、今日から静岡で合宿です。

一旦、自宅に戻って、大学へ。
午前中からずっと、メールの対応と明日の授業準備などで終日過ごしました。
17:30から概算要求のためのミーティング。
理工学類の先生方と合同のゴールドプロジェクト。
メカトロニクスでコーチング!って企画です。
2.5時間ほどかかりましたが、2.5億円のプロジェクト案ができました。
後は、文科省がOK!と言ってくれたらいいのですが・・・・・
そんなに甘くは、ありません。
ヒアリングなどが待っています。
日本のためになる研究に予算が付くので、これは、まさしく!それ!ですよ!
でも、みんな、自分たちの研究がそれ!と考えて応募する訳ですから、審査は慎重です。
税金を使わせていただくのですから、当然ですね。
補正予算は、こんなところには来ないんですかね?

我々は、税金から研究費を頂いています。その分、しっかり研究をしないとダメですね。
最近は、研究費の配分も少なくなって、外部資金(企業や公共団体)を獲得しないと研究の推進が難しくなってきました。
と、大げさに言うほど川本の研究は、進んでいませんが、「速く走る」ことについは、日夜考えています。
もう少し、研究スタッフがいると、スプリントの研究もどんどん進んでいくのになあ!と思います。アイディアはいくらでもあるのですが、時間がないので、研究は遅々として進まず!の感がありますね。
でも、理工学類の先生方を見ていると、本当に精力的です。
川本も負けないようにうちのスタッフと協力しながら、研究を進めていこう!と決心しました。

ミーティングで宿題が出されたので、それを済ませて、帰ります。


●4月28日(火) 帰ってきたスプリント

朝イチは、パッキング。
普段より30分ほど遅れて出勤。
午前中は、ずっと、ずっと書類関係。

4コマ目は、スポーツ実習・スプリント。
足を速くする!という単純な、マニアックな授業です。
スポーツ実習というのは、2年生以降の一般体育。
福島大学の一般体育は1年生は通年で必修です(正確な表記ではありませんが・・・)。
2年生以降は、選択科目です。
1セメスター(半期)で1単位ですから効率は、悪い!
でも、やりたいという学生さんもいます。
ウエイトトレーニングなどもそうですね。
マニアはいるんですよ。どこにも!
そのマニアの元は、川本です。
今日は、ガイダンスと川本理論を番組にした「超人」のDVDを観て、イメージをつかんでもらいました。
次回から本格的な実技です。

16:30 練習開始。
最近、学生の練習をみていません。
これでは、いかん!
今日も話だけで終わり。
ただ、今日はチームにとっては大切な話。

これから広島に移動です。
練習前にグーグルで新幹線の時刻を調べたら、福島〜広島って日本地図上の結構な距離を占めていることが分かりました。
というか、地図上の地点を眺めて実感しました。
「こんな長い距離、新幹線で行けない!」と直感。
実際に広島到着は、24時です。

飛行機は?19時の大阪便が、福島、仙台にありました。
坂水が「先生、空港まで送りましょうか」とやさしいひと言。
うれしいじゃあ、ありませんか!
好意に甘えて、福島空港まで送ってもらうことに。
一旦、自宅に戻り車と遠征バッグを交換?して、福島空港へ。
福島空港は、ANAのカウンターしかありませんでした。
また、淋しくなりました。

福島〜大阪は1時間くらいのフライトです。
リムジンバスで、新大阪駅に。
ダッシュで、21:09の新幹線に乗れました。
90分ほどで広島です。
23時過ぎにホテルにチェックインできました。
新幹線乗り継ぎより1時間早く到着。
疲れも半減ですね。
広島と言えば「お好み焼き」
ここで食べたら、メタボ道一直線。
そこは、やめて、寝ます。


●4月29日(水) 織田記念

100m予選は12:15。
渡辺のアップは、いい感じ。
ただ、スタートがちょっと狂っています。
昨日の練習のビデオを観ても、ちょっと行けていません。
ただ、レースでどんな感じで走れるかを確かめるために、動作上のチェックポイントを確認するだけにしました。
松田の昨日のビデオは、いい感じでしたが、今日の動きはダメ。
また、悪い癖が出ています。
これでは、スタートからうまく加速できません。
そこいらをアップで修正。

松田は予選1組。
松田を観ていたのですが・・・・一緒に走った福島さんの出来がビックリするほどよかったので、そちらに見とれてしまいました。
一緒に観ていた、麻場先生と感嘆の声を上げてしまいました。
フィニッシュタイムは「11秒23」いい走りを見せてもらいました。
ただ、残念なことに追い風2.2m!
追い風を抜きにしても、いい走りでした。
日本の女子もこんなに速く走れるんだ!となぜか自信めいたものが生まれました。
おっと、松田は11秒95。
スタートの加速が課題です。B決勝で走れることになりました。

渡辺は、やっぱりスタートがダメで、うまく加速できません。
30以降は、アメリカでやったことができました。
フィニッシュタイムは、「11秒31」これまたすごいタイム!
やるじゃん、真弓!って感じですね。
ただ、これまた風は2.8mの追い風。
6月の日本選手権に向けて(だけではないでしょうが)、トラックが新しくなっています。
できたてのほやほや状態です。
そのせいもあって、本当によく進みます。

3組の高橋さんも11秒24(3.8)でした。
全部日本記録を上回るなんて、すごい予選です。
麻場先生とは、今日400Rをやらせたいね!などと話しました。
本当にスプリント日本の幕開けです。
そういう意味では、福島さんの北京五輪出場は大きかったですね!

ただ、渡辺はそんなに驚いていませんでした。
自分のタイムについては、川本から11秒4台は簡単に出るから!と言われていたこともあります。
福島さん、高橋さんの2台もアメリカで、10秒9のレースを目の当たりにしたり、2前後のタイムを聞き慣れていたので、そんなに気負った感じがありません。
このあたりが、渡辺のいいところです。

B決勝は、14:05。
決勝まで、そんなに時間的な余裕がありません。
もう少し、時間があればよかったのですが・・・・
B決勝は混戦、予選タイム11秒92から11秒97まで8名です。
これは、面白いレースになります。
こういうレースで力が出せたら、一歩前進!ですね。

松田は、課題のスタートがはまりました。
神戸の200でみせたようないい走りでした。
中盤からも課題がきちんとできて、11秒85(+1.4)で2位。
これは、上出来。
いいレースでした。
こうやって、ワンステップずつです。

A決勝は、14:10。
アップで、スタートの手と肩の位置を修正しました。
予選よりは、いい感じで出ることができましたが、福島さんたちに比べるとまだまだです。
レースは福島さんが抜けだし、高橋さんと渡辺が追う展開。
高橋さんのラストは、健在。
渡辺は、爆発力こそありませんが、しっかり忠実にポンピュンラン。
スタートの遅れを中盤以降取り戻し、11秒34の3着でフィニッシュ。
残念にも2.2mの追い風。
まあ、これは仕方ないことです。
フィニッシュした瞬間にデジタルで表示されます。
これは、一切の作為がなくて、いいですね。
以前グランプリシリーズで、少し風をおまけしたようなレースがありました。
これには、釈然としませんでした。
やはり、ルールはルール。
当然、風が吹けば速く走れます。
そこには2.0mというルールがあります。
それ以上吹いたら有利すぎるからです。
向かい風2.2mだったらこんな記録は出ません。

それよりも1着の福島さんが11秒23,高橋さんが11秒24これはすごい!
3人も日本記録を上回るなんて!凄いレースでした。
渡辺は、この2人とは1m差。
これまでの力すると十分な成長です。
川本コーチは大満足。
渡辺はまだまだ、完璧な走りではないので、もう少しこの差を詰められそうですが、
中村先生、清田先生ともに「まだ、完成じゃない」とおっしゃるでしょうから、そんなに簡単なことではありませんね。
でも、これで日本女子短距離に大きな光が差したことには間違いありません。
ただ、新品トラックの力は、差し引く必要がありますが・・・・

スタンドで、杉森と久々に再会。
ロンドンから帰国したばかりでした。
元気そうで、料理の腕も格段に上がった(敦之談)そうです。
主婦生活をエンジョイしていました。

夜は、福島県人会のM本さん、I丹さんとおそば屋さんに。
信夫山の麓に角屋さんというおそば屋さんがありますが、そこの分家です。
広島で福島のおいしい蕎麦を食べました。


●4月30日(木) 静岡合宿

村田トレーナーと広島から静岡へ。
今回の広島は、渡辺の快走と松田の手応えがあったので満足。
ただ、心残りは、お好み焼きを食べなかったこと。
まあ、それは、6月の日本選手権もあるので、いいでしょう。
広島駅でOLの気持ちを買おうと、お約束の「もみじまんじゅう」を買って乗車。
名古屋で乗り換えで、3時間40分かかりました。
新幹線に乗っていて、一昨日の移動を思い出し、福島〜広島の新幹線移動の6時間はムリ!と実感しました。
ただ、学生の時、お盆時期の帰省で、東京〜博多間を7時間、大半は座らずに帰ったのを思い出しました。
若いっていいですね。

お昼は、静岡駅で。
今日は、パスタ!と決めてイタリアンに入ったのですが・・・・・・
オムライスセットの写真を見た瞬間に「オムライスセット」と告げていました。
本当に玉子ものに弱い川本です。

練習は、草薙のサブ。
400チームのOLたちはみんな元気そう。
アップ中にひとりひとりの状態を確認して、今日の練習ポイントを決めます。
それぞれ少しずつ、ズレが出ていたり、逆に見ないうちに改善されていたり・・・・・
内容については、企業秘密。
ただ、5人の練習なので、集中してチェックできたので、仕上がりには少し自信あり。

夜は、静岡の海の幸!と思い、いつも通っていた地元の居酒屋さんに行ったのですが、
お店が見あたりません。
ここだったと思うんだけど・・・・には、眼鏡のチェーン店がありました。
まあ、似たようなお店があったので、そこに入って、7人で楽しく食事。
気がつけば、2時間たっていました。
おしゃべり好きなOLたち?いや、監督でした。