●いっぱいいっぱい:12月1日(金)
アジア大会のオフィシャルユニフォームと陸上競技のユニフォーム(ジャージなど)がずっと前に届いていました。
やっと、箱を空けてみました。
今日から、アジア大会出発モードです。
今日は開会式。
公式スーツについているネクタイを締めて、大学に。
気分は、ドーハの開会式です。
2コマ目、体力トレーニング。
今日は、アジリティとプライオメトリクス。
お昼休みに3年生とミーティング。
やっと、OKがだせました。
男女共同参画の社会です。
男子が前、女子が後という時代ではありません。
実力で生き抜いていくことを学ばなくてはいけません。
終わって、ダッシュで車に乗り、天栄村へ。
今日は、天栄中学校の教育講演会。
天栄中学校は、教え子がテニスの指導者として頑張った学校です。
全国大会に10年連続で出場しています。
3年目くらいから教え子が担当して、連勝記録を伸ばしました。
種目は違っても、「ガンバレ」と声援したくなりますよね。
その彼女も、今は、行政の方で活躍しています。
天栄中学校の生徒さんは、非常に素晴らしい!!
立派な聞く態度でした。
90分間、180名が雑談、よそ見、居眠り(もってのほかですね)せずにじっと川本の話を聴いてくれました。
どの生徒さんの顔を見ても、目が合うんですよ。
素晴らしい!!!!
学校での教育もですが、家庭教育も含めた地域の教育力を感じました。
帰りは、本当に気持ちよく高速道路を走れました。
福島国体の時の雲ひとつない晴天のような気持ちになれました。
天栄中学校のみなさん、ありがとう。
天に栄える「天栄」という字がいいですよね。
研究室に戻り、出国前の段取り。
それに加えて、卒論の追い込み。
スタート地点に立てずに、招集所あたりをうろついているのもいますが・・・・・・
おっと、まだ、サブにもいますね。
なんとか段取りも終えて、帰宅。
でも明日の出発時刻は、知りません。
それは、明日の練習で。
21:30 帰宅して、やることは、荷物のパッキング。
その前にタグを外して・・・・・
22時に夕食。
果たして出国できるのか不安です。
●集合:12月2日(土)
午前中、練習。
福島は、やっぱり寒い。
13時過ぎに自宅に戻り、パッキング。
15:17の新幹線で、集合場所の新高輪プリンスホテルへ。
陸上チームは、18時にスーツケースの積み込みです。
ADカードは川本が預かっているので、大丈夫。あとは、パスポートの確認だけです。
積み込みも終わり、食事。
ホテルのビールは高い!!大きめのグラス2杯飲んで、2000円から数十円のおつりです。
ビールは、ビールだろう!と文句?のひとつも言いたいところ。
同室になった尾県先生も同意見でした。
それにしても一杯1000円もするビールは高い。
ドーハの選手村は、バスタブがない!という情報なので、今日はゆっくり湯船につかりました。
風呂上がりは、やっぱりビールでしょう。
竹内がつまみ付きで買ってきてくれました。
明日は6:30出発なので、尾県先生と相談して、朝食抜きでゆっくり?起きることにしました。
●長旅:12月3日(日)
6:30ホテル出発。
眠っている間に成田に到着。
とりあえず、海外用の携帯電話を借りて、両替がすめば、準備完了。
清田先生が見送りに来てくれました。
9:55のフライトです。
フライト時間は13時間。時差は6時間。
現地時刻17時過ぎにドーハに到着。
夕方ですが、真っ暗です。
気温も低く、肌寒いというのが実感。
上着がないとダメですね。
入管の手続きは、アジア大会専用なのでスムースに進みました。
でも、チーム荷物が出てきません。
本当に待っても、待っても、出てこない!
1時間くらい待ちました。
そこからバスで選手村に。
選手村に到着してからが、また待たされます。
入村するのに全員の荷物チェックです。
スーツケースを空けて、入念なチェックなので、時間がかかります。
ここでも1時間以上待たされました。
選手村では、1つのリビングに4部屋。
1部屋は3人で使用しています。
川本は、高野、苅部コーチと同室。
とりあえず、夕食。
バイキング形式ですが、今回も香辛料が多めです。
味は、それなりに・・・・・
シャワーを浴びて、そのまま寝ましょう。
●始動:12月4日(月)
明け方に電話。といっても日本との時差が6時間なので、日本では常識的な時間です。
川本が中東に行っていると知らない人が、電話するのは仕方ないことです。
ただ、ルームメイトに迷惑がかかりますね。
明日からは、電源を切っておくことにします。
電源を切っても、アラームは確か鳴るよね?
8:30から全体ミーティング。
その後、女子短距離で簡単な打ち合わせ。
午前中は、休養に当てました。
選手達には、村内を見て回って、自分の生活テリトリーを確立するように指示。
川本は、チームジャパンのメディカル・インフォメーションルームに行き、ネットで一仕事。
午前中は、それでおしまい。
13時に選手村を出て、練習会場へ。
20分程度で到着。
さすが、中東、砂場の砂のきめが細かい。
陽差しはまぶしい。
半袖、短パンで充分。
今日は初日と言うこともあって、全体的には軽めです。
400チームは、150+150を2セットこなしながら、スピード感を確かめました。
丹野が好調です。
短距離チームは、バトンジョッグの後は、各自。
16時近くになると、徐々に気温が下がり出します。
半袖の上にベストを羽織り・・・・
次にベストを脱いで、ジャージの上着を着ました。
最後は、その上にベストを着て。
砂漠の一日は、温暖の差が激しい。
日較差が大きいと、社会科で習いましたね。
実感できます。
高校生2人も元気です。
●誕生日:12月5日(火)
昨夜は、時差との戦いでした。
早く寝てしまっては、時差ボケが解消しない!
と、いうことで、なんとか22時30分まで頑張りました。
朝は7時に起床。
朝食をすませて、9時からグランドに移動。
スプリントチームは、最初はバトンパス。
その後、各自の練習です。
30分ほど遅れて、400チームが練習開始。
みんなから「先生、お誕生日おめでとうございます」
今日は49歳の誕生日でした。
木田、丹野は250+150。
2セットともいいタイムでそろえられました。
吉田、久保倉は軽め。
竹内は、350・450で刺激。
気温がぐんぐん上がりました。
末続情報だと33度を超えていました。
湿度が30%程度なので、暑さはさほど感じませんが、ノドが異常に渇きます。
13時過ぎに練習終了。
尾県先生から電話で「競技日程が変更になっていますから確認しておいてください」と連絡が入りました。
昼食を済ませて、確認。
女子は、100の準決勝、200準決勝、400H予選、400R予選がなくなりました。
まあ、アジアはこんなものです。
昼食から戻る途中で、タイの短距離コーチと遭遇?
友好を確認し合いました。
リビングで、NHK放送を観ていると、村田トレーナーが呼びに来ました。
トレーナールームに行くと、吉田が「先生このビデオ観てください。」
よく見ると研究室の入り口が・・・・・
カギを開けて部屋にはいると、真っ暗な部屋にローソクの点ったケーキが。
坂水、光浩、真弓が「ハッピィバースデイ」を歌ってくれていました。それに合わせて、チーム川本のみんなが、ドアの影からプレゼントと花束を持って登場。
異国の地での誕生日にちょっと、うれしくなりました。
「先生を驚かそうと思って、朝は軽めに「おめでとうございます」を言ったんですよ」
あれで、充分でしたが・・・・・
ビデオでは、三人の体をはったギャグが続きます。
著作権の問題があるので、映像はアップできませんが、本格的なコントで、充分楽しめました。
プレゼントも気が利いたもので、いい感じ。
30代最後の年(1997年)に雉子波が、初めて世界選手県代表になりました。
日本代表は、30代の目標だったので、最後の最後で念願が叶ったと喜びました。
あれから10年です。
誰にもわからない大変なことは、山ほどありましたが、その分、充実していました。
日本記録、世界選手権代表と目標はクリアしてきましたが、40代でオリンピック選手を育てることは、残念にも出来ませんでした。
ここドーハでは、比較的時間があるので、自分に足らないところをじっくり考えてみたいと思います。
40代最後の1年となりました。
オリンピック選手はダメでも、達成可能なことはまだあります。
頑張ります。
プレゼントといえば、ミズノの中村さん&金子さんが、「うなぎ」を持ってきてくれました。
午前中の練習で、日本に帰ったら何食べよう?
という話題で、「うなぎ」が食べたい!
なんて言っていたのを聞いていてくれたんです。
中東で、「うなぎ」は調達できませんよ。
感謝。
●全員集合:12月6日(火)
5時過ぎに池田がドーハ空港到着。
選手村には、7時30分頃に入りました。
これでチーム川本は全員集合。
午前中、400チームは練習。
丹野、木田は、スタートから入りの練習。
タイムチェックしながら、自分のペースの確認。
竹内は、昨日のトライアイルで、ラストが走れませんでした。
速く走ろうとしすぎて、少し、間がなくなっています。
余裕のある走りを指示して、技術走。
やっとよくなってきたので、最後は、200のトライアル。
23秒86が出たので、本人も自信になったでしょう。
吉田、久保倉は軽めの練習。
選手村に戻り、昼食。
その後、池田と練習へ。
今日は、飛行機の疲れを取るだけ。
今回、ソーケンメディカルの社長さんのご厚意で、シリコン磁気を使わせていただきました。
そのおかげで、みんな、長時間の飛行機移動のむくみがでませんでした。
これは画期的。
他にもたくさんの用途があります。
が、まだ発売されていません。
時々、ソーケンメディカルのHPをチェック!
18時から全体ミーティング。
選手もほとんど集合して、やる気がわいてきました。
午前中のことですが・・・・・400のエントリーリストに丹野の名前が入っていませんでした。
それに100も予定のエントリー以外の選手名が・・・・・
テクニカルミーティングに行った尾県先生からの電話でした。
少し慌てましたが、「それならそうと、そのまま走ってもらうしかないな」と腹をくくりました。
当然、辞表付きですが・・・・・
尾県先生を通して、陸連に確認。
エントリーに関しては、時々陸連と連絡を取っていたので、大丈夫だという安心感はありましたが、書類上、そうなっていたらダメかも知れません。
最終的には、大会本部のミスということが分かりました。
アジア大会は2名の出場枠ですが、事前エントリーは何人入れていても大丈夫。
そこで、川本は、それぞれの種目に可能性のある選手を全員入れました。
そこまでは、ルール通りです。
ただ、エントリーリストを作るときに大会本部が、前から2名ずつをいれたので、厄介なことになりました。
結局大会本部のミスと言うことで一件落着。
ちょっとドキドキした1時間でした。
●ひと安心:12月7日(火)
朝は、早起きをしたので、インフォメーションセンターで、ネット。
向井ドクターと一人おいて、作業をしていると、隣の人が向井先生と話し出しました。
内容は、隣の人の同僚が渋谷先生(陸上・長距離・筑波大卒)で、向井先生が「同期です」と答えていました。
隣の人が、「自分の同期は長尾という400の選手がいました」
ん?
長尾・・・・・すかさず川本は隣の人に「自分も長尾の同期です」
えっ〜!!
27年ぶりの同級生との再会でした。
テニスの植田先生@びわこ成蹊スポーツ大学(だったと思いますが、大学名が長いので・・・・間違っていたらごめんなさい)でした。
非常に懐かしく、一瞬にして大学生に戻りました。
1・2年生の時は、同じ宿舎の1階と3階でした。
懐かしい昔話をちょっとだけ交わして、分かれました。
今日は雨。
砂漠で雨!!絶対考えられません。
それも結構激しく降っています。
砂漠は雨が降らないので、町中が雨対応をしていません。
側溝がありません。
そのためにいたるところに大きな水たまりが・・・・・・
アスファルトなどが平ではないということですね。
大きな道を行こうとすると、「向こうに回ってくれ」と係員。
そのまま行こうとすると「Are you swimming team?」なんて聞かれて・・・・・
ナイスなジョークでした。
こちらの人は、英語がうまい!とずっと感じていたのですが、実は、スタッフみんなというか2000名中1500人は海外から運営の専門家を雇っているとのことでした。
シドニーオリンピックで運営を経験したオーストラリア人が多いみたいです。
それも2年ほど前から雇用して、準備に当たっています。
専門家集団なので、スムースに事は運びます。
カタールって、すごいお金持ちですね。
9時に練習会場に。
しばらくすると雨も小降りになり、練習が出来る状態になってきました。
100に出場する北風さんと高橋さんの前日練習と、200の信岡さん、中村さんの刺激練習。
石田さんは、軽めの補強。
筒井先生@浜松西高と連絡を取って、中村さんは、今日刺激を入れるかどうかを決めました。
やはり高校生に判断しろと言うのは、難しいですからね。
信岡さんは、自分の判断で、最終調整を組み立てていきます。
そんなとき尾県先生から、エントリーで問題発生と電話が入りました。
「北風さんしかスタートリストに記載されていない!」
その件は昨日解決したはずでは・・・・・
エントリーリストに入っていないから、ダメ!とのことでした。
48時間前の最終エントリーで、尾県先生が、「ここを変更しますが、大丈夫?」と確認しています。
が、ダメ!
そこから尾県先生の長い一日がスタートしました。
川本は、尾県先生に全てを託して、練習に専念。
なんて、できるハズはありません。
なかなか連絡がこないので、解決していないのは分かっているのですが、「どうなった?」と尾県先生に電話。
不思議なことに90分おきに電話をしていました。
やはり大学の先生なのでしょうか?
90分が身に染みついていますね。
どうも窓口では、受け付けたものの、上の方でリストにないから変更できないと言っているみたいです。
日本陸連では、最終的な変更可能がということで、エントリーをしています。
組織委員会と大会本部との見解の相違です。
が、ことは、責任問題?に発展するので、どこも「いいよ」と言えません。
組織が大きくなると、ありがちです。
メンツや責任はどうでもいいので(なんて言うのは無責任?)、とにかく選手を走らせて欲しい!
本当にどこがミスしているというわけではないんです。きっと・・・・
ただ、誰かがゴメン!と言えばいいのですが、なかなか出来ません。
400Hチームも練習にきました。
吉田は4台目まで、タイムチェック。
久保倉は、軽めにコンディショニング。
尾県先生には、何度目の電話でしょうか?
まだ、問題は解決しません。
午後から池田の練習です。
食事を摂らない川本のために池田特製のランチボックスを持ってきてくれました。
食堂から食べ物を持ち出すのは、原則禁止ですが、いい教え子です。
池田は、助走チェック。
スピーが高く、非常にいい助走が出来ました。
練習会場を後にする前にもう一度、電話。
まだ、解決していません。
清田先生も心配して、日本から電話をくれました。
「日本でもエントリー問題は、ニュースになっていますよ」
安心してください。といったものの、尾県先生との電話の感触は、6/4でダメっぽい感じです。
本競技場に、JOCに、競技会本部にと交渉相手が変わっていきます。
というか、どんどん上のレベルでの話になっているようです。
当然、日本の陸連でも大変です。たぶん。
16時30分に選手村に戻ってきました。
それから尾県先生に再び電話を入れて、交渉場所に川本も飛んでいきました。
17:30、100%出場できる!という確約をもらうことができました。
尾県先生の粘り勝ちです。
抱き合いたいくらいの衝動でしたが、そこは我慢して、握手程度に。
本当に大変だったと思います。
大感謝。
思いっきり、ビールを飲みたい心境です。
尾県先生は、「「大丈夫」といわれたときは腰の力が抜けるようだった」というくらい大変な一日でした。
部屋に戻り、喜びをかみしめていると、19時ちょっと前に非常ベル。
原因が分からないので、全員1Fまで降りてくれ!とのこと
みんなに伝えて、一旦、1Fへ。
チーム川本のみんなは、そのまま夕食へ。
結局、原因は分からずじまい。
機械の誤作動?
JOCへの報告も終わり、尾県先生と二人で、ミズノからプレゼントのうなぎを食べました。
この充実感と、達成感は、一生忘れられない味です。
実は、大会で丹野と高橋さんが走れない最悪の事態も考えられたので、今日の練習は、心ここにあらずの状態でした。
本当に解決して良かった。
尾県先生のがんばりに再度、感謝。
●始動:12月8日(金)
9時40分のバスに乗って、練習会場へ。
木田、丹野の前日調整。
個人レースのない竹内も明日のトライアルに備えて、コンディショニング。
いい感じで終わりました。
12時過ぎのバスで選手村へ。
食堂の前で100mの北風さん、高橋さんと待ち合わせて、競技場へ。
今日のお昼ご飯は抜き。
アジアの競技会のサブグランドは、お約束通り、混雑。
コーチというかオヤジが、平気でトラック上を並んで歩いています。
それも1組や2組ではありません。
おしゃべりしながら道路代わりにしているのは、何もオヤジだけではありません。
選手達も平気で歩いています。
国民性の問題です。
ですから、アップは大変。
北風さん、高橋さん共にいい動きをしていました。
30分前に送り出して、ひと安心。
それよりも、スタートラインに立てることを感謝しなくては・・・・・
メイン競技場に入って、何が驚いたかって、いろんな作りが、アジア大会の規模ではありません。
金持ってるぞ!!って感じです。
トラックの色が気に入りました。
カタールのチームカラーと同じ濃いエンジ。
フィニッシュライン付近の座席はクッション入り。
ちょうど、トレーナーベッドみたいな感じのいすです。
真ん中のロイヤルボックスは、文字通りロイヤルボックス。
立派なふかふかないすが準備されていました。
そこにきれいなお姉さんがコーヒーなどをサービスしてくれて・・・・・
金持ちの国でした。
ただ、正面の装飾が立派すぎて、トラックが見えないところがたくさんあります。残念。
それにしても、お客さんがたくさん入っていました。
100予選直前から、雨。
レースの結果、北風さんは7位、高橋さんは8位で決勝進出を果たしました。
高橋さんは、2次コールの時に選手が2名遅れてきたために少々もめ事が起こってしまい英語で質問されて、ちょっとだけパニックになったみたいです。
また、レーン紹介もなく、ブロックを合わせて、ジャージを脱いだら、「位置について」ときたので、我を忘れ、集中できませんでした。
スタンドから観ていても、ちょっとわかりずらいタイミングでした。
11秒91は高橋さんの力からして信じられないタイムです。
明日は、集中して走ってもらいましょう。
北風さんは、抜群のスタートでした。
ただ、自分はフライングかな?と思ったそうです。
先頭を走っているので、「フライングで自分だけ走っているのかも知れない」と一瞬走るのをためらって体を起こしたら、そのまま他の選手に置いて行かれました。
しっかり加速できたら、もっといいタイムが出たと思います。
11秒86で冷や冷やの決勝進出。
20:30過ぎに選手村に戻り、5分で夕食。
明日の段取りをみんなと済ませて、今日は休みます。
22:30おやすみなさい。
●いまひとつ?:12月9日(土)
朝は5時起き。
国体みたいですね。
そう、400の予選は9時スタートです。
6時前にバスに乗って・・・・のはずが、バスがいません。
時間通りにバスが到着せず、運転手もどこかに・・・・
係の人に言っても、この国はラチがあきません。
このことは、エントリー問題、そして、やりの検定問題で経験済み。
やりの検定は、昨日から尾県先生が、頭を悩ませた問題です。
やりの検定にいくと、そこに秤をはじめ必要なものは揃っているにもかかわらず、「自分は責任がないのでできない。ボスが来るまで待ってくれ」の一点張りで、朝から何度行っても、ボスはいなくて、このことの繰り返し。
最後は、等々力さんに頼んで、選手村に川本と一緒に帰りました。
が、結局、8時間待っても、検定は受けられず。
ここは、窓口の人は、一切権限がなく、全て、責任者が決定する仕組みです。
それだけ、身分(ちょっと古い言い方です)?がはっきりしているんですかね。
で、バス乗り場の担当も、何時にこのバスが出るかが、わかりません。
知っているのは、どこ行きか?ぐらい。
それは、案内板にも、バスにも書いてあるので、人はいりません。
やっと、マネージャー登場。
交渉して、すぐにバスを出してくれることに。
ただし、ドライバーがトイレから帰ったら・・・・のおちつき。
400予選1組は木田。風は、バックも向かい、ホームも向かいの最悪の風状況。54秒59の4着、プラスで通過。
丹野は2組。軽く走って53秒94で1着通過。
ダウンが終わってひと息ついているところに400Hチームと池田が練習に。
竹内は400のトライアル。
サブは、スタンドも何もないところなので、風がもろに当たります。
バックで4m以上の向かい風。
かわいそうな状況ですが、仕方なし。
55秒かかってしまいました。
吉田は、スタートからの入りをやりたかったのですが、2台目を抜けたところで強風。
そのため、あまりいい練習になりませんでした。
久保倉は、様子見の練習。
池田は、いつものように助走の流れのチェック。
練習が終わって、100チームを待っている間に米倉コーチが、ホットドックを買ってきてくれました。
久々に西洋風のものを食べました。
北風さん、高橋さんもいい動きです。
そこそこ期待できそうです。
レースは、北風さんのスタートダッシュ、高橋さんの後半の追い込みと、それぞれ特徴は出せたのですが、タイム、順位とも満足できるものではありませんでした。
シニア代表で走るのは、初めてなので仕方ないかとも思います。
アジアで勝負できる力を早くつけて欲しいものです。
彼女たちの成長を期待しましょう。
最後の10000を応援して、選手村に。
やっと、らしい食事を口にしましたが、今日も5分で終了。
宿舎に戻り、みんなと明日の打ち合わせをして、風呂、日記、そして読書をしながら就寝。
23:30です。
●ドーハの感激:12月10日(日)
今日も5時起きです。
9:20、200予選
日本から筒井先生@浜松西高が来てくれています。
今日は申請が遅れたので、筒井先生のデイパスがありません。
しかたないので、チケットで入場してもらうことに。
アップは7時30分頃に開始ですが、筒井先生はいっこうに顔を現しません。
携帯も故障?して、使えません。
このエリアのドコモはダメみたいです。
高橋さんも、川本のもダメです。
症状としては、圏外になり、あっという間にバッテリーを消費して、使えなくなるというものです。
筒井先生も連絡が取れないまま、時間が過ぎていきます。
越川先生が「こんな状況でひとりでいたら、俺なら耐えられないので、探しに行ってくるよ」と筒井先生捜索に行ってくれました。
この人に対する優しさが、たくさんの名選手を育てる理由の一つですね。
実は、チケット対応のゲートが開くのが、8時。
筒井先生は、1時間前から入り口で、「入れてくれ!!」とお願いしたそうですが、ダメ。
こちらは、ダメなものは、ダメというのは、経験済み。
ただ筒井先生は、初体験なので、更に粘ると、こっちに来い!と連行されそうになり、あげくにボディーチェックまで!
危なく、変なおじさん扱いされるところでした。
入り口で困っている筒井先生を、チームミズノが発見。
ミズノパスで入場することが出来ました。
その後、越川先生がピックアップ。
めでたく、サブグランドに到着。
中村さんの最終チェックをお願いしました。
予選は、2組3着+2。信岡さんは楽に走って2着通過。
中村さんは23秒86のタイムで2着通過。
この記録は、本人のセカンド記録です。
こういう大会で、実力を発揮できるとは・・・・素晴らしい高校生です。
本人は、久々の200のレースだったので、前半を少し押さえ気味に入ったといっていました。
なんて、冷静な!
今日は、お昼に選手村に戻れました。
時々日記をアップして、昼食。
そのまま、吉田、池田と競技場へ。
選手村の滞在時間は2時間ほどでしたが、少し心が安まりました。
競技場にずっといると、気がはっているので疲れます。
まずは400決勝。
昨日のスタートリストでは、女子400、男子400の順だったのですが、コールルームの表示は男子から先になっていました。
ここで、確認すれば良かったのですが、変更を素直に受け入れて、アップ開始。
アジアでは、直前の変更はよくあることですから・・・・・
アップの途中で、電光掲示板に当初の予定通り、女子、男子の順でコールの知らせが・・・・・
確認すると、コールルームの表示が間違っていることが判明。
担当は「ミステイク」というだけ。
アップの途中で、招集時間が20分早くなるという事態に・・・・・・
とにかくやれるだけのアップをきちんとやらせて、送り出しました。
木田、丹野とも冷静に対処して、十分な状態でスタートラインに立ったと思います。
丹野は、スタートがやや出遅れ、最初の50mでスピードに乗れませんでした。
これは、丹野の失敗レースのパターンです。
そのまま、バックでスピードを上げます。
200の通過は、24秒台ですが、バックでスピードを上げると、後半ののびが出ません。
今日もそれにはまってしまいました。
後半がダメでした。
最後は、インドの選手に競り勝って3位。
53秒04は、まったくの想定外。
丹野には珍しい失敗レースでした。
でも、最低ラインのメダルは獲得。これは、さすが。
川本が女子短距離を担当してアジア大会では、初めてのメダルです。
アジア選手権では、吉田が獲得していますが、アジア大会となると力の差を感じていました。
やっと、アジアの背中が見えたかな?
木田は、54秒かかり7位。
やや周りの速さについていけなかった感があります。
目標は52秒台突入だっただけに残念。
ダッシュで、サブに戻り、400Hの最終チェック。
吉田、久保倉共にいい状態です。
レースは、久保倉がいい感じで中国のシャオシャオ(我々はこう呼んでいます)と対等に走っています。
5台目以降内側から抜かれましたが、いい感じで4レーンのマレーシアと勝負。
ラストうまく抜け出して、56秒49の好タイムで、2着、銀メダル。
吉田は、うまく走れずに58秒90と7着に沈んでしまいました。
前半の力みが後半のスタミナを奪ってしまいました。
うまくスピードに乗れなかったのが原因。
吉田、久保倉それぞれに今回は、不安を抱えてのアジア大会でした。どの段階でアクシデントにあうかが、明暗を分けた原因です。
吉田は練習の最終段階、久保倉は調整の最終段階でした。
川本としても、勉強になりました。
コンディショニングのどのポイントで、刺激が必要なのかということが、今回の2人の例で分かったような気がします。
失敗を繰り返しながら、新しいことが分かっていくんですね。
丹野の銅に続いて久保倉の銀メダル。
感激しました。
思い起こせば4年前の釜山大会。
100mは2人とも予選落ち、200は新井ちゃんが6位、400は木田が6位、400Hで吉田が4位。
リレーはそれぞれ4位でしたが、全然戦えない4位でした。
なんとか通用したのは吉田だけ。こてんぱんに負けた感じがしました。
今回は、全員が決勝進出を果たしました。
これだけでも大きな進歩です。
また、メダルにも手が届きました。
丹野の首にメダルが掛かったときは、うれしさがこみ上げてきました。
続けて、久保倉の首には銀メダル。いい感じ。
明日の200決勝も期待しましょう。
400Hのスタート前に池田がピットにでてきました。
レース終了後、ダッシュでバックスタンドへ。
何とか助走あわせに間に合いました。
1本目は6m38でいただけないジャンプ。
スピードが上がりませんでした。
跳び急ぎの感がありました。
ただ、ライバルの状況をみると今日は、どの選手も50止まりの雰囲気でしたから、ゆっくり組み立てていくことにしました。
このくらいの余裕で、世界選手権が迎えられればいいのですが・・・・・
2跳目は、助走の最終局面のスピード感を指示。
6m68で勝負あり。
3跳目は、最近のテーマを指示したのですが、うまくいかずに6m58、記録を伸ばせませんでした。
4跳目は、抜群の出来。
今シーズン一番の跳躍でした。
が、わずかにファール。
90を超える実感がわきました。
この跳躍で、7mの可能性が見えてきました。
4跳目の感じを残して跳べた5跳目は6m81。
セカンドタイです。
最終跳躍は、少し力みが出てしまい、ダメ。
ここが反省点です。
池田は、実に落ち着いて競技ができました。
跳躍後には、スタンドに手を振る余裕もありました。
今回の目標は、90以上で金メダル。
その点では、最低ラインの合格でした。
惜しかったのは、4跳目。
また、1.最初の3本でベスト8に入るだけの記録を残す。
2.ベスト8後は、記録を伸ばして勝負する。
世界選手権に向けて2つの課題はクリアできました。
ただ、1跳目の入りが悪かったので、助走の立て直しに2跳目を使ってしまい、試合の展開が遅れました。
これは反省点です。
ファールしてもかまわないので、1跳目にいい跳躍をすることが、次への課題です。
浜松RC、アジア大会と、このことができていません。
表彰式では、念願の金メダルが池田に!
銅で感激して、銀で感激して、金で感激!
いい一日でした。
選手村に戻り、池田と夕食。
来期の夢を語り合いました。
「東洋の真珠」池田は、パールのピアスが輝いていました。
「ミキモト」でちゃんと購入した本物です。
●たくましく生きる:12月11日(月)
午前中は、時間がありました。
ゆっくり起きて、身の回りの整理など。
その後、日記のアップ。
メイン競技場に13時すぎに到着。
筒井先生にデイパスを渡しに観客ゲートまで。
今日は200の決勝。
信岡さんは、23秒98と実力を発揮できずに6着。
中村さんは、スタートは出遅れたものの、後半しっかり立て直して23秒89の5位。
高校生ということを考えると実に立派です。
海外に行って実力を発揮するというのは、難しいことです。
今回のチーム福島大みたいに大勢で来ていると、いつもの生活が出来ますが、高校生が一人でチームに入って、生活を共にしてやっていくのは、大変だと思います。
そのために合宿などもやるのですが、中村さんは、ジュニアなので、一緒に合宿をしたのは、11月の沖縄だけ。
それも入試のために後半だけの参加でした。
大変だったと思います。
高橋さんも同じで、高校生にとって、お母さんのいない生活って不便で、大変だったでしょう。
大学生からは、自活していくので比較的、大丈夫です。
北風さんも自宅生なので、大学生とはいえ、大変だったかな?
自宅は、吉田もですが、当然これは問題なし。
充分自立しています。たぶん・・・・・
みんなで楽しく普段通りの生活が出来ると、海外でも力が発揮できるものです。
そのためには、まずたくましさが必要。
で、福島大はアジアだろうが、どこだろうが出かけて、たくましさを養成します。
池田などもどこでも、どうやっても暮らしていけます。
夕食の時は、カツカレーが食べたいとか、カツ丼が食べたいと川本と言い合っていましたが・・・・・
でも、選手村の食堂で楽しく食べています。
食の帝王吉田は、どの列の何がおいしいとか、今日のおすすめはこれ!というように食堂をエンジョイしています。
やはりたくましさが海外では一番の武器です。
夜の女子短距離ミーティングで、これまでの総括と、明日のリレーのオーダーを発表しました。
最後の締めくくりです。
400Rはカザフスタンが不出場なので、金メダルのチャンスです。
1600Rは、手堅く銅メダルねらい。
頑張ります。
●リレー:12月12日(水)
午前中は、各自で1次アップ。
午後からメイン競技場へ。
まずは、400R。
1走の石田さんは、気合十分。
いい感じで動けていました。
2走の高橋さんは、スピード感十分です。
3走の中村さんは、スタートのタイミングが少し取れていませんでした。
二人に対処方を確認して、送り出しました。
4走信岡さんは、いい加速をしていました。
レースは、44秒87かかってしまい銀メダル。
残念なレースでした。
ただ、タイムよりは、アジアでの競走なので、アジアで2位ということ評価しましょう。
何せ久しぶりのメダルですから・・・・・
マイルRは、木田、久保倉、竹内、丹野でメダル狙い。
でしたが、3分35秒08もかかってしまい4位。
木田、竹内が予定タイムで走れませんでした。
原因はこれから考えます。
それにしても、学生と大して変わらないタイムですから、OLたちには、大いに反省してもらいましょう。
リレーを走らなかった吉田も、後輩達のふがいない走りを見て、残念だったと思います。
吉田は、年齢を考えると、たぶんこれが最後のアジア大会になると思います。
(あと4年間元気で現役を続けられることを期待はしますが・・・・・)
そういう意味では、ほんとうに心残りなドーハ大会だったでしょう。
やはり、ここはメダルを獲得してドーハ大会を終わりたかったところです。
川本としても非常に残念です。
マイルチームは、もう少し、全体的にレベルアップする必要があります。
仲間内のレースだけなので緊張感が薄らいでいるのかもしれません。
ここ数年、タイムがあがらないのも、そのあたりに原因があるような気がします。
国内だけに目を向けないで、アジアのライバル達と戦う気持ちを常に持っていないと、向上していくのは難しいと思います。
この冬は、違う視点でトレーニングをやってみようと考えています。
本格的な始動は1月からです。
世界選手権では、日本記録くらいは楽に破って、3分30秒をきりたいですね。
●帰国2:12月14日(木)
14時35分 関空到着。
池田の到着をカメラが待っていました。
周りのひとも携帯のカメラを向けて、大人気です。
その後、みんなと「うどん」を食べに。
行きの飛行機の映画で「UDON」を観たので、みんなずっと食べたくて仕方がありませんでした。
ドーハに到着したときから、最初は「うどん」と決めていました。
17:10発 福島便です。
福島空港では、FCTのカメラが待ていました。
ここは、サービス精神旺盛な川本です。
メダリスト3人に「メダルをかけて出て行くように」と伝えました。
久保蔵、丹野がスーツケースからとりだしたので、少し時間がかかりました。
で、ゲートを出たのが一番最後。
すると、先ほど同じ飛行機で到着したツアーの方が、みんな入り口に待っていてくださって、大拍手で選手たちを迎えてくれました。
口々に「おめでとう」
「お疲れ様」
思わずグッときてしまいました。
福島県の皆さんに愛されていますね!
空港には、坂水と渡辺が迎えに来てくれました。
そのまま、福島市某所の「串アン」に直行。
ここでも、お客さんたちから大拍手で迎えられました。
久々の本格的料理に涙が出るほど感激しました。
本当においしかった。
お客さんも交えて、記念撮影。
やはり、池田の金メダルは、大人気。
ワインや焼酎もご馳走になり、大感激。
お客さんに新聞社の方がいらっしゃって、その後、取材を受けてしまいました。
飲み会は、大盛り上がり!
実は、4年前もアジア大会が終わって、「串アン」に直行しています。
そのときは、木田が一緒でした。
「6位入賞」をお祝いしたのですが、今回は、メダル。
この4年間の頑張りが、メダルという形になりました。
感謝
●仕事始め:12月15日(金)
ちょっと時差ボケです。
2コマ目、体力トレーニング。
今日は、ハイパワートレーニング。
久々の授業です。
昼休み、大学の報告会の打ち合わせ。
メダルを取ることの重要性を再認識。
やっぱり形にすることは、大切ですね。
14:20今日までの陸連の仕事を終えて、自宅へ。
慌てて支度して、15:17の新幹線に滑り込みセーフ。
これから、浜松です。
池田は、アサイチノ新幹線で、浜松に行き、会社報告と3時間に及ぶ取材。
川本は18:35浜松到着。
筒井総監督と祝勝会。
●海彦と時差ボケ:12月16日(土)
朝イチで、筒井さん@スズキ総監督と打ち合わせ。
9:30 スズキ本社で会長に報告。
その足で、静岡に移動。
時間があったので、久々に映画を観ました。
ホテルに戻り、ちょっと休憩。
夜は、石野先生をはじめ静岡の普及関係の先生方と懇親会。
静岡の海の幸を堪能しました。
途中で、時差ボケが出て、すごく眠くなりました。
●指導者講習会:12月17日(日)
9:30 指導者講習会です。
対象は、小学生、中学生の指導者の方。
100名の参加でした。
午前中は、理論編。
準備に準備を重ねた?パワーポイントでしたが、プロジェクターとの相性が悪く、映像が出ませんでした。
仕方ないので、そのまま講義。
お昼を食べて、午後は実技講習。
モデルは池田です。
2時間ほど実技をやって終了。
それにしても、池田のお手本は、本当にいいお手本です。
静岡の指導者の方は、本当に熱心な受講でした。
終了後、福島へ。
東京までの新幹線は、ふたりとも時差ボケが出て、ぐっすり。
東北新幹線は、ぐっすり眠るわけにはいきません。
仙台行きならまだしも、今日は盛岡行き。
気がつけば盛岡なんてシャレになりませんから・・・・・
というわけで、来季の構想を話しながら、90分を過ごしました。
自宅には、20時頃つきました。
帰国後、やっと、ゆっくりくつろぐことができました。
●後片付け:12月18日(月)
2コマ目、テニス
開始前から雪雲が出てきました。
アジア大会のために2週実技をやっていません。
(1週は代講を頼みましたが、簡単な測定です)
で、何が何でも今日は実技!
と決めて、「やれるところまでやろう」と学生達と頑張りました。
が、雪はドンドン降ってきて・・・・・
まだ気温が高い?ので(雪が降ってきて、気温が高いというのも変ですが)、体についた雪が融けてしまいます。
川本は、いつも外に行き慣れているので、完全防寒ですが、学生はジャージだけという状態。
そうなると、ジャージが濡れてきて、アウト。
短時間で授業終了。
女子学生が「ここで、おしるこが出れば満点!」なんて冗談を言っていました。
研究室に戻ると、吉田と木田がOB会の決算をやっているところでした。
彼女たちの仕事は、夜まで続きました。
午後は卒論指導。
自分の考えをきちんとまとめて、論理的に進められる学生。
全体が見えないで、行ったり来たりする学生。
4年間の集大成ですが、この4年間でどんな勉強をしてきたかがわかります。
知識ではなく、勉強力の差が出てくるところですね。
指導をしながらも、川本の仕事は果てしなく続きます。
池田が、午後から仕事を手伝いに。
陸連への報告書や精算などが主。
21時前には帰りました。
ここで、CM
福島大学スポーツユニにオンでは、不定期にセミナーを開催しています。
今回は白石教授による「トニー・ブザン直伝マインドマップセミナー」
12月23日(土) 13〜16時
福島大 L4教室
会費:一般2000円・学生1000円
詳しくは、福島大学スポーツユニオンまで http://www.FUsports-union.org
●報告会:12月19日(火)
10:30学長をはじめ大学の役員と懇談会。
中味は・・・・ひみつ。
12:15 学内の報告会
M教室で、学生、教職員の方が100名ほど集まってくれて、報告会を開催していただきました。
あらためて、「いい仕事をした」感じがしました。
TVカメラが5台入りました。
13:00 記者会見
何だかんだで、1時間ほどかかりました。
14:30 ウエイトトレーニング。
今日も意欲的な学生達です。
16:30 練習
18:00 OB会の決算
OBのみなさんに集まっていただいて、決算と総会の準備。
19:30 何とか終了。
表彰式:12月20日(水)
午前中、いつもの細々とした仕事。
お昼休み、教室会。
ちょっとだけで、退室。
13:30から県体育協会の表彰式。
川本は、「優秀指導者」を受賞。
代表で、賞状を受け取る大役!まで。
で、段取りがあるので、30分ほど早く行きました。
段取りといっても、簡単なもの。
新会長から表彰を受けるというのも、記念になっていいですね。
吉田が「特別表彰」を受けました。
中学校で国体に初出場して14年間(12回の出場)。
何と「105点」を獲得。
点数を取れなかったのは、初出場の時と地元の「ふくしま国体」。
ここらあたりが、ご愛敬。
地元国体で、得点できなかったことが、国体への思いを大きくしていったのでしょう。
表彰後、懇談会もあったのですが、大学に戻りました。
会議があったのですが、これには間に合いませんでした。
と、なるとグランドへ。
今日は、12月の福島と思えないくらい暖かく、練習日和でした。
夕方から、たまった仕事をひたすらかたづけました。
やっても、やっても減りません。
というか、やっている間にメール着信を知らせる「ピーン」という音がして、
次から次へと、仕事を運んでくれます。
悲しくなるくらい大変です。
もう少し仕事をして帰ります。
研究室では、OLたちがOB会総会の準備をしています。
残業ですね。
目標30分後、帰宅。
●ボトムアップ:12月21日(木)
2コマ目、トレーニングマネジメント。
トレーニングにおける「インターバル」で夢中になり、予定していたところまで終わることができませんでした。
でも、中味はいいものです。きっと・・・・
3コマ目、教養演習。
「冬太り」と「アルコール」について学生が発表。
「アルコール」の発表中、ビールの人気度ベストテンで、川本イチ押しの「サントリープレミアムモルツ」が10位だったのが残念!
学生さん達は、それぞれ旬なトピックを発表してくれます。
このへんのセンスも大切。
授業の合間は、ずっと仕事。
一体何をやっているの?って感じですよね。
朝、机の前に座って、21時過ぎに帰るまで、机を離れたのは、授業の時だけです。
とれも体育の先生とは思えない生活です。
もう勘弁してよ!って言いたいですね。
今日のメインは、日体協と県体協の指導員養成事業の書類作成。
いいかげん手放したい気持ちはあるのですが、「福島県の陸上競技の普及、強化」が福島大学の「競技研究室(「陸上競技」のことだと推察しますが、登録上はこれです)」の使命のひとつだと考えています。
ここは、頑張って、指導者養成と研修を続けていきましょう。
こういう地道な努力は、きっといつか結実します。
トップ強化も大切ですが、底上げはもっと大切。
OLたちに仕事を覚えてもらって、少しは楽をしたいモノです。
が、一向に力が付きません。
今日も、1枚の文書を仕上げるのに5回ほどやり直しがありました。
文字どおり「ご指導の女」です。
●忘年会:12月22日(金)
2コマ目「体力トレーニング」
今日は、ミドルパワーの解説と測定!と張り切って、資料を揃えて「さあ、準備」
乳酸測定用のチップの残りがわずか。
卒論の実験で、みんな使っていました。
ないものは、しょうがない。
授業内容を「サーキットトレーニング」に変更。
速効で資料作り。
何とか授業に間に合いました。
第2体育館に行くと、1コマの空き時間に室内サッカーで汗を流した学生が出てきました。
何気なく見ていると、体育館からそのまま外に出て行こうと・・・・・
「君、それは外用のシューズじゃあないのか?」
「えっ?」
3名の学生が、外履きのまま体育館に入り、サッカーをしていました
今どき、こんなバカ学生(過激な表現ですが、心情のままです)がいるんですよ。
福島大学は、大学の雰囲気としてはおとなしい感じです。
ですから、やんちゃな学生は、非常に少ない。
「しつけのいい子」が多いのですが、久々にバカ学生を見ました。
説諭して、体育館にモップをかけさせて、また説諭。
最後に「本来なら、モップどころではなく、きちんと雑巾がけさせたいくらいだが、授業があるので、もういい」と言って帰しました。
こんな学生を「ポカリ」とできない時代がイヤですね。
こんなんは、「ポカリ」が一番効くと思います。
「ガツン」はだめですが・・・・「ポカリ」くらい許される時代になって欲しい。
授業は、いい感じ。
サーキットトレーニングの原理を説明した後、それぞれのグループで種目決定。
その後、実際に心拍数をモニターしながら、トレーニング。
後日、レポート。
授業が終わると、先ほどの学生達が、玄関で待っていました。
「どうした?」
「フロアーを雑巾がけします」
授業前とは、うって変わって、しおらしい態度。
反省した様子が伺えます。
根はいいヤツでしょうが、やったことは悪。
午後は、体育学会福島支部の仕事。
幹事の安田先生がアメリカ留学中なので、川本が代行。
「会報」を作成して、発送まで。
住所録が、ありません。
丹野、松田に急遽打ってもらいました。
さあ、印刷。
こんどは、プリンターのインク切れ。
「ないとわかっていたら補充しておけ」
とインクと共に川本もキレました。
今日は、体育教室の忘年会。
フランス料理とワインで1年を締めくくりました。
●納会:12月23日(土)
午前中、練習。
今日は暖かくて、いい練習日和でした。
午後、仕事三昧。
卒論指導も少々。
年明けの合宿段取り。
報告書作成。
「先生、月曜のNACの納会ですが、きちんとした会になりそうですよ」と吉田
監督報告なども予定されており、慌てて吉田に資料を作ってもらいました。
17時、陸上競技部OB会総会
10年間会長を務めていただいた大槻会長が勇退。
代わって、佐藤勇先生が新会長へ。
よろしくお願いします。
「強化費をたくさん集めます」と力強いお言葉!
18時、納会。
今年もいい納会でした。
●キッズ:12月24日(日)
午前中は、TCの練習。
川本は、キッズ低学年を教えました。
女子は、大人ですが、男子は子ども。
20数年前、小学校の先生を1年勤めたことがあります。
この時は、3年生の担任。
その時の子ども達が、まだしっかりしていたような気がします。
今日はクリスマスイブ。
TCの子ども達には、ケーキのプレゼント。
高宮がミニスカサンタに扮装して、笑いを買っていました。
学生の練習は午後からなので、しばらく高校駅伝をTV観戦。
うちの部員の出身校も何チームか走っているので、重点的に応援。
1区の留学生達は、速い。
異次元のレースでしたね。
あれだけ差が付くと、勝敗という興味は湧いてきません。
他校に4継で11秒ちょっとの留学生が来たら困るな!
マイルも50秒ちょっとの留学生が来たら、やっぱり困る!
でも、通常のリレーは、走る距離が同じなので、力は4分の1と考えることができます。
これが、スエーデンリレーで400を走る留学生が、50秒だったら、それまで頑張ってもあっという間に負けてしまいます。
それは不合理?
7人で走る駅伝も、10Kを留学生が走ったら、それで決まりですよね。
全体の距離の4分の1をひとりで走るのですから・・・・・
いっそのこと、走る距離は、42Kの7分の1までとかしたら、納得できるかな?
でも、この留学生たちのお陰で、日本の高校生のレベルが上がったことは、間違いのない事実だと思います。
そう言う意味では、短距離も留学生が来てくれた方が、いいかも知れません。
午後の練習が終わって、研究室に戻るとディープ・インパクトがスタートしたところでした。
本当に飛ぶように走りますね。
上下動が少ない。
福島県鏡石中学校の正木さんは、全中200のチャンピオンです。
正木さんが、このディープ・インパクトみたいに上下動のない走りをします。
この特徴を活かして、大きく羽ばたいて欲しいものです。
夕方はOLたちと将来の話などを・・・・・
●ナチュリル報告会:12月25日(月)
午前中、今年の残りの仕事を片付けに大学へ。
池田ともこの冬のトレーニング内容やスケジュールを確認。
14時過ぎに帰宅。
15:17の新幹線で東京へ。
18時から東京プリンスホテルでNACの活動報告会です。
ナチュリルは、ホテルのすぐ横にあるので、何かと便利です。
でも、使用料は福島のホテルの比ではないでしょうね。きっと・・・・
なにせ「東プリ」ですから。
富山の親会社(富士化学工業)からも社長さん(ナチュリルでは会長さん)をはじめ役員の方々も参加。
社員もなんだか増員されていました。
きっと、仕事量が増えたのでしょう(売り上げ倍増?)。
みなさんもアスタキサンチンをよろしく。
川本は監督として活動報告。
ナチュリルの選手たちというより、応援団の皆さん(社員さん)の活躍が目立ったシーズンでした。
どこに行っても、大声で応援していただけますし、何より陸上が好きになってきてくれています。感謝。
きっと、幹社長の影響であることは間違いないところですが、選手たちのがんばりも、社員の方々は認めてくださっているのだと強く感じました。
選手と社員が一体になって、いいチームを作っていきたいものです。
吉田、坂水の入社は2月でしたが、陸連の登録としては、この4月からです。
どちらかというと、スプリントに特化したチームです。
トップ競技者でも大学卒業後の活動先がないこの時代に本当にありがたいことです。
「ナチュリル」と「アスタキサンチン」は浸透したでしょうか?
吉田は、アジア大会後、少し休ませています。
坂水と渡辺は、来季に向かって、6週間のトレーニングを消化。
順調に成長しています。
報告会終了後、忘年会。
おいしいお酒をいただきました。
当然ですが、2次会も・・・・
2次会は、ホテルのラウンジで、「焼酎」
会長は、OLたちとカクテルなどを飲んで、懇親を深めていました。
会長(オーナー)の理解が一番です。
川本と幹社長は相変わらず、陸上ネタで終始しました。
これは、いつものとおりです。
●富山移動:12月26日(火)
午前中、ホテルでゆっくりしました。
お昼を東京駅で食べて、富山に。
明日から、講習会です。
新幹線で、越後湯沢まで。
昨年は、「こんなに雪があるの?」というくらい雪があったのですが、
今年は、日陰に少しあるだけ。
スキー場もクローズ。
これで大丈夫?なんて余計なお世話を。
越後湯沢で、特急に乗り換えて富山まで。
すごく暖かい冬です。
駅には富山陸協強化部長の太田さんが迎えにきてくれました。
夜は、富山商船の金子先生も合流して富山の幸をいただきました。
どちらかというと、肉系。
2次会は、富山の夜の街で、「焼酎」
●伝えてナンボ:12月27日(水)
朝、出発前にフロントを見ると、有名な指揮者の方がいらっしゃいました。
O氏は、やはりオーラがありました。
午前中は、雨模様。
ジュニア対象の講習会です。
まずは、ドリル中心で、上から下の動作と移動。
次に左右脚の入れ替え。
これから後は、企業秘密。
午後は雨が上がりました。
午前中は、コンコースでドリルだけだったので、やっとトラックを使って走ることができました。
それにしても、中学生のみんなは、すごく楽しそうに走ります。
本当に面白い!という目で、受講してくれました。
本人の感性もあるのですが、日頃の指導のたまものだと思います。
講習会でいつも感じることですが、受講生は一生懸命です。
ただ、その一生懸命の深さが、場所、場所で違います。
これは、ふだんどこまで指導されているかによって違ってきます。
本当に深く指導できるかどうかが、ポイントですね。
指導者の「情熱」だけが頼りですね。
情熱をどれだけ生徒たちに伝えることできるか?
情熱があるだけでは、情熱は伝わりません。
伝わってナンボです。
この伝え方が難しいのでしょう。
スプリントも力を走路に伝えてナンボです。
今日1日の講習で、目標とする動きができるようになりました。
少し早かったのですが、いやな感じがしたので「ダウンジョッグ」
ジョッグが終了したところで、一気に雨。
いやな予感が当たりました。
夜は、富山市陸上協会のみなさんと懇親会。
3人の飛び入り参加が伝えられました。
1人目は、西田会長@富士化学工業、2人目は、金子さん@富山商船ここまではわかりました。
お二人は、高校時代の陸上部の先輩、後輩。
お昼も西田会長が、グランドにナチュリルのみんなの指導ぶりを見に来てくれました。
おっと、今回、富山の講習会に同行している選手たちを紹介していませんでした。
吉田、坂水、渡辺のナチュリルチームと丹野です。
飛び入りの後一人は、誰だろう?
ナチュリルの幹社長!!
一昨日は、東京で一緒だったのに・・・・・
役員会で、富山にいらしていました。
そうですね、ナチュリルの親会社は、富士化学工業ですね。
幹社長@ナチュリルは、富士化学工業では、副社長でした。
懇親会では、富山の海の幸。
おいしくいただきました。
中でも「ぶりシャブ」は絶品。
2次会は、この3方と強化の若手。
びっくりするくらいおいしい「焼酎」が登場。
今日もいいお酒が飲めました。
懇親会開始から、6時間以上。
陸上の話で終始。
信じられない集団です。
●本社見学:12月28日(木)
残念ながら今日も雨模様。
富山総合の競技場は、バックスタンドの裏手に半室内走路があります。
スタンドに沿って作られているので、緩やかな曲線です。
幅も4レーンくらい。
受講生を4チームに分けていますが、一斉指導ができにくい状況で、スタートからの加速技術の勉強。
いい感じで完成しました。
この2日間の講習で子供たちの動きは一変しました。
これがずっと続くといいのですが・・・・・
先生方の指導に期待しましょう。
川本の考え方を理解していただくのが一番です。
ただ、自分なりの理解になってしまうので、難しいところ。
太田強化部長とは、95年からのお付合いです。
何度も講習会に伺いましたし、何度も合宿先に訪ねてもこられました。
こうやって、何度もお付き合いしてもらえると「直伝」ということになりますね。
講習会が終わって、少し晴れ間が出てきました。
すかさず記念撮影。
選手たちのサイン会も終了して、ホテルへ。
ホテルでは、富士化学工業から迎えの社員さんが待っていてくれました。
大至急着替え、そのまま、本社近くで昼食。
「夜もありますから、考えて食べてください」
でも、あまりにもおいしかったので、全員完食。
最初に向かったのは「西田美術館」
ここの所蔵品は、すごい、面白い!
絶対おすすめです。
みんなでわいわい言いながら楽しみました。
こんなうるさいチームは初めてだったのでは?
終了後、研究施設を見学。
今回もですが、いろいろと勉強になりました。
授業で使えるネタがたくさんありました。
17時から、アスタキサンチンフォーラムの打ち合わせ。
ナチュリルとトラッククラブパートナーシップ提携1周年記念事業です。
今年の3月3日に発表会を福島で行いましたが、来年3月に開催予定です。
郡山のビッグパレット(空いていれば)で3月17か18日に開催します。
詳しくは、後日発表。
基調講演のほかに下重先生@田村高校と川本の対談。
その後、パネルディスカッション。
全体のテーマは「さようなら、スポーツ疲労〜アスタキサンチンと活性酸素〜」
目玉はなんといっても、下重先生との対談。
ここは、コーチングがメイン。
どう選手を育てていくか?
長距離コーチと短距離コーチの視点から話していきます。
トレーニングに関しては、どちらも、どう追い込んでいくか?
そこからの回復が、ポイント。
これについては、答えが準備されているはずです。
定員は300名。
待っています。
富士化学工業を出るときは、雨が雪に変わりました。
夜は、西田さん、幹さんをはじめ、役員の方と会食。
びっくりするほどおいしい料理でした。
本当に富山はおいしい。
選手たちをかわいがる気持ちが、本当に伝わってきました。
2次会は、おいしい「焼酎」
高級ウイスキーも登場。
ここは、いっとこ!
●ラッキー:12月29日(金)
朝起きると、一面の銀世界。
7:47の特急で帰ります。
雪のため富山を6分ほど遅れて発車。
日本海沿いを北上。
途中、強風のため速度を落として列車は走ります。
結局、1時間近く遅れて、越後湯沢に到着。
26日に通過したときは、雪は探さないと見あたらなかったのに、50センチくらい積もっていました。
これで、スキー場も安心。
越後湯沢から大宮まで上越新幹線。
乗車予定の新幹線は、1時間前に出ていました。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」の一説の逆バージョンを体験できました。
雪の中を走って、トンネルを抜けた瞬間に真っ青な空。
雪なんて想像もできないすごくいい天気が待っていました。
大宮駅で、東北新幹線に乗り換え。
東北新幹線は、帰省客で指定がとれていません。
まあ、福島まで1時間なので、立っていくことに。
数分後に出る新幹線は、盛岡行き。
30分後は、仙台行き。
絶対、仙台行きがすいているはず。
そこで、大宮駅で昼食を食べることに。
窓口でチケットを出して「これで途中下車できますか?」と聞くと
「この列車は、払い戻し対象です」と窓口のおねえさん。
越後湯沢からの新幹線の切符に乗り継ぎ前の特急の時間が小さく書いてありました。
それをパッと見て、払い戻しを言えるなんて、なんて仕事のできる窓口さんでしょう。
すごい!のひとことです。
払い戻しは、半額。
お昼代になりました。
1本遅らせた仙台行きの自由席は満席に近かったのですが、ラッキーにも座れました。
いい判断でした。
自宅には、14時到着。
15:17の新幹線で池田と郡山へ。
スズキ福島自販の加藤社長と会食。
浜松の本社から、筒井総監督も駆けつけていただきました。
本当においしく今年の締めくくりができました。
今日も「焼酎」
|