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●9月1日(金)陸上競技学会
朝、ちょっと大学によって、10時過ぎの新幹線で東京へ。
今日は、日本女子体育大学で陸上競技学会。
川本は、この学会に所属していませんが、今回はシンポジスト。

テーマは、「女性アスリートのトレーニング・コーチング」

基調講演は、シンクロの井村さん。
やはり強烈でした。
「必ず勝つ方法がある!!」勉強になりました。
コーチのやるべきことが、またひとつわかりました。

記念講演は藤田監督@シスメックス。
野口さんが金メダルを獲得したのは「一番厳しい、苦しいトレーニングをやった」
すごい言葉です。

よく日本一になりたかったら日本一の練習をやれ!といいますが、
実際に世界を相手に世界一のトレーニングをやったコーチがおっしゃると重みが違います。
これは、実際にやったことのある人しか口にしてはいけませんね。

続いて、シンポジウム。
東京女子体育大学の浅見先生、学習院大の廣先生の後、川本の出番。
川本に与えられたテーマは
「女性アスリートのコーチングについて:これまでの過程と成果」これは、ただの自慢話
もうひとつ「陸上競技女性アスリートが世界トップレベルになるためには」
これは、わからない。

20分ですが、いい話ができたと思います。

その後、石井記者@毎日新聞の司会でディスカッション。

夜は懇親会。
デブの元の「串揚げ」は我慢しました。エライ!!


●9月2日(土)トワイライトG
夕方から、織田フィールドでトワイライトG。

ビールを片手に観戦。
いい学生達はビールを飲み終わる頃にまたビールをもらってきてくれます。
「選手の方はだめですよ!」といわれると
「うちの監督が・・・・」とちゃんと説明してもらってきます。
Tシャツには大きく「福島大学」

スタートが改善できたはずの栗本は優勝したものの、12秒05のタイムでちょっと不満。
長島もスタートからうまく乗れずに2着。
風はあまり良くないようでした。
ただ、どんな条件でも11秒8くらいは走れるようにしないと・・・・・

青木は58秒85。2台目、3台目の加速がうまくいきませんでした。
もう少し、攻めのレースができるようにスピード練習をやります。
持久力は、ピカイチですから。

熊谷は、石野さんに続いて2着。13秒6台だったと思います。
できとしてはまずまず。

丹野は38秒53。日本最高記録。
東北総体では53秒3で走っていますが、みなさんの前で走るのは、日本選手権ぶり。
元気な姿をお見せすることができて、よかったかな?
ただ、300の記録は男子が日本記録として公認されるのに女子300は日本記録として公認されません。
このご時世、これは、いかがなものか?
一度、陸連に質問状を出したいと思います。
エドモントンの世界選手権のウォームアップミートで柿沼さんが日本最高記録を出したときにも思ったのですが・・・・・
何が公認できない理由なのか?はっきりして欲しいものです。

男子から見ると60mは公認されません。
男子は、100・200・300・400
女子は、60・100・200・400
このあたりが理由でしょうか?
オリンピックでは50k競歩を除いて、男女とも同じ種目を実施する時代です。
そろそろ、同種目の扱いをする時代ではないでしょうか?
このあたりは女性委員会の範疇なんですかね?

まあ、丹野が日本最高記録出したので、プレスの方にちょっとサービス!
と、コメントをしにトラックへ。
これが失敗でした。

丹野のレースは、19時25分くらいだったと思います。
コメントが終わって、原宿の駅に着いたのが、20時ちょっと。
新幹線は20時36分。
東京駅着は出発7分前。
そこから切符を買って時計を見ると少し余裕が。
次は、弁当と飲み物!をゲット。
新幹線に乗ったのは1分前。
ぎりぎり間に合いました。


●9月3日(日)栄養満点
午前中、練習。
長距離チームのあまりにもふがいない走りにキレる。
12時から陸上競技のテスト。
走幅跳が中心でした。
「反り跳び」「はさみ跳び」のフォームと距離(男子5m、女子4m)
フォームの合格者は「白旗」、ダメは「赤旗」
ずっと「赤旗」をあげ続ける1時間でした。

夕方から、みんなと焼き肉「龍苑」へ。
火曜からの合宿を前に栄養補給。
力一杯、牛一頭くらい食べました。


●9月4日(月)授業開始
午前中、ちょっとしたトラブルの対応。
10時から、ふたたび陸上競技のテスト。
何としても合格して欲しいところです。
仕方ないので、今日は指導も。

試験で先生が回答を教えるっておかしくない?
でも、ここまで来たら合格させるしかないね。

お昼休みに届いた「超・人」のDVDを観ました。
いい感じでした。
これはマニアにはたまらない作品に仕上がっていました。
自分で言うのも何ですが、いい番組でした。
ディレクターの大久保さんに感謝。

13時から大原看護学校でテニス。
先生モードです。
でも、ビックリするくらい暑くて・・・・・大変でした。

帰ってきて、もう一度、陸上競技のテスト。

夕方から、書類作成。
最後にアメリカに留学する安田先生を激励!
留学のコツを伝授。
実りある留学を!!


●9月5日(火)合宿1日目
昨夜は「まあ、準備は明日でいいか」と寝ちゃったので、朝は少しバタバタ。
と、言ってもジャージと着替えをちょっと持って行くだけなので、準備も10分くらいで終了。
海外のツアーも朝に準備するので、札幌合宿は朝飯前?

朝食を済ませて、坂水、光浩、池田をピックアップして福島空港へ。
福島空港は「遠い!」というイメージがあるので、いつも搭乗時刻より早く着いてしまいます。今回も搭乗時刻まで45分くらいありました。
まあ、高速が止まる!などのアクシデントもあるので、余裕があるのはいいことかな。

札幌は雨上がりで、気温は20度ちょっと。
宿泊は、前回と同じ「札幌サンプラザ」
今回も空港までバスで迎えに来ていただきました。
ホテルの玄関には「歓迎 福島大学」の大看板が!!
「南部陸上の活躍を応援しています」までありました。

スタッフの皆さんは、今回もとびっきりの笑顔と暖かい歓迎。
部屋にはいるとラベンダーのドライフラワーとともに「本日はお越しいただきありがとうございます。スタッフ一同皆様を応援しています。大会頑張って下さい」のメッセージカードが添えてありました。

それに加えて今回は、ホテル周辺の地図に病院とコインランドリーがマーカーで!!
裏には、病院とコインランドリーのリストが!!
その上に診療時間、休診日が調べてありました。
コインランドリーは 料金システムが!
至れり尽くせりとは、このことですね。
かゆいところに手が届きすぎるくらい、ありがたいサービスです。
このホテルの皆さんの温かい心が伝わってきました。

ひと息入れて、練習へ。
バスに乗り込むと、氷をいれたクーラーボックスが準備されていました。
それもボックスには「福島大学」のシール付き。
感謝、感謝。

今日の練習は軽め。
技術走とスタート練習。


●9月6日(水)合宿2日目
出かけに「歓迎」の看板を眺めていたら、ホテルの課長さんの手元に南部のスタートリストが・・・・
当然ですが、選手名にはマーカーが!
「日曜日はスタッフが応援にいきますから!!」
すごい!!

実は・・・・・
このホテルの課長さんは「はまなす国体」でスターターを務めたという陸上の専門家!!

練習は千歳に。
今日は全体的にポイント練習。
内容は企業秘密。
全体的にいい状態だと思います。
まあ、これにきちんと合わせているので、いい状態になるのは当たり前ですね。

いい状態を作り出すのは、トレーニング構成論を勉強すると、そんなに難しいことではありません。
数年前は、セミナーで「絶好調を作り出す」というテーマで紹介していました。
昨年は休んだので、今年時間があったらやりましょうか?
でも、残念ながら土曜の午後はずっと空いていませんね。
講義では「トレーニングマネジメント」で解説しています。
どうしても!という方は、聴講して下さい(物理的に絶対不可能ですね)。

練習から帰って、遅めの昼ご飯。
朝取り、無農薬のトウモロコシのゆでたてを出していただきました。
長島などは、ご飯を食べる前にトウモロコシを食べていました。
これがびっくりするくらいおいしい。
トウモロコシ特有の甘さもですが、鮮度がまったくちがいました。
また、一粒一粒がプチプチしていて、柔らかい。
粒が外れるのではなく、ブドウのように皮を残して中だけが飛び出てくるので、すごくおいしく感じます。
北海道でずいぶんトウモロコシを食べましたが、こんなおいしいトウモロコシを食べたのは、初めてでした。
「おいしいトウモロコシを食べさせたかったんですよ」とスタッフの方。

午後の練習は、試合のない坂水。
ロングジョッグ。
近くの公園に走りに行きました。
このエルモ公園は、小学校の校庭くらいの広さです。
全面が芝で、周りにパークゴルフのコースが設置させています。
何が驚いたかって、子供たちが大勢遊んでいました。
福島では、絶対見られない光景です。
30人くらいが5〜6人のグループを作って、遊具で遊んだり、自転車乗り、鬼ごっこ、ボールけり・・・・昔と同じ光景でした。
すごく活気溢れる公園でした。
子供たちの遊ぶ姿を眺めているだけで、平和な気分になりました。

でも、ジャージを着たオヤジが、一人で(坂水はジョッグ中です)子供が遊んでいる姿を眺めているのは、少々危ない?
ちょっと変なオヤジ!と思われたかも?

また、犬の散歩も盛んで、犬好きオヤジには、これまたたまらない光景でした。
思わず、犬をさわりに行きたかったのですが、これもグッと我慢。

公園からホテルまで、すごく幸せな気分で走れました。


●9月7日(木)危機一髪
朝、散歩の時は雨が降ってきたかな?というくらいでした。
朝食後、雨が強く降り出しました。
で、午前中の練習は休み。

部屋でゆっくりしていると、選手が「やせる!」サプリメントのことで相談に。
陸連医事委員会委員長の山澤先生に確認。

山澤先生によると、「やせる!」というのは、代謝をよくすることもありエフェドリン(興奮剤)が入っている可能性があります。
また、「やせる!」ためには、水分を出せばいいので「利尿剤」を使うこともあります・・・・
成分を全部書いてあるとは限らないし・・・

これは、危ない!
エフェドリン、利尿剤いずれも禁止薬物です。
うっかり、サプリメントを使って知らないうちにドーピングをしてしまっていると言うことにもなりかねません。
サプリメントを使うには、細心の注意が必要ですね。

それこそ「ナチュリル」はアスタキサンチンからサプリメントを作っています。
サプリメントは、安全と科学が必要です。
川本は富山の工場を見学して、安全!!を確認してきました。
また、アスタキサンチンの科学は、すごい数の論文が支えてくれています。
ただ「効く」だけで、サプリメントを使っていたら、大事になりかねません。

1年ほど前アメリカの大地から掘り出した「天然ミネラル」を紹介していただきました。
そのときに販売元に「これを使っている人でドーピング検査を受けた競技者をご存じですか?」と確認をとりました。
「そのような競技者は確認が取れない」との返事。
中身はミネラルですが、万が一禁止成分が入っていたら、それで終わりです。
基本的には、ドーピング検査を前提に作られませんから、確認のしようがありません。
禁止成分が入っているかもしれないし、入っていないかもしれません。
摂取している人がいて、その上でドーピング検査を受けて、「陰性」の事実があれば、安心して使えますが、それがないと安心して使えません。
それが危ない!というのではなく、安心して使えるかどうかが問題です。
安易にサプリメントに手を出すと失敗してしまいます。

天然だと大丈夫ですか?
とも選手たちは、聞きますが、天然でもダメなものはダメと答えます。
天然のものは安全という考えもありますが、麻薬も天然のものから作るだろう!と説明します。
極端な例かもしれませんが、いろんなことを理解してサプリメントは使う必要があります。
検査で体内から出たらおしまいですから!
検査で出ないためには、簡単。体内に入れない!!
うっかり摂取だけは避けたいものです。

午後から、練習。
バスに乗り込むとき、氷とともに今回は、バスタオルが!!
雨は上がっていたのですが、濡れたとき使って下さい!との心遣い。
本当にかゆいところがないくらい、手が届いています。

札幌は薄日が差していましたが、千歳は霧雨があがるところでした。
競技場に着いて、ちょっとゆっくりしてから練習開始。
の、はずでしたが・・・・・

「先生、入り口に変な人がいるんです」と安井君@スズキ。
「管理人さんに『噴水どこですか?』って聞いているんですけど、首のところに血がべっとり付いていて、おしりのところに包丁を隠しているんです!!」
!!!!!

すぐにみんなを周りが見えるところに移動させて、腰を引きながら、その不審人物を見つけに。
まずは、管理人さんに。
当の管理人さんは「その男は『噴水どこですか?』なんて言って、裏に行ったよ」
管理人さんは、その男が包丁を隠し持っていたことは、知りませんでした。
慌てて、近くの派出所に電話。

我々の推理は、誰かを傷害して、返り血を浴びて、ここに逃げてきた。

そうこうしているうちに新井ちゃん(小島さん)が練習に。
「新井ちゃん、そこ危ない!包丁持った男が近くにいる!」
慌てて、新井ちゃんも中に。

この競技場は森の中にあります。
200mくらい先に不審者発見。
森の左側に入っていきました。

しばらく待つと、パトカーの赤色灯が見えました。
ホッとしていると、現れたのはミニパト。
少々拍子抜け。
110通報ではなかったので、派出所のおまわりさんが、まず到着。
続いて、県警とおぼしき車両が・・・・
刑事さんでしょう。でもゴム長は、犯人を追いかけられないかも?
それとも森に行くには好都合なのか?
ただ、ダッシュはできませんね。
パトカーも警らを続けています。
これで少し安心。ミニパトだけではねえ・・・・・

警官が向こうに行ったときに不審者が左の森から右の森に!!
グランドからは150mの距離です。
不審者逮捕は警察に任せて、練習!!って訳はいきませんね。
気になってしまって・・・・

しばらくして、不審者らしき人を職質しているとの情報。
結局その人が、包丁を持った人と判明。
どうも傷害犯ではなく、自殺未遂みたいでした。

でも、傷害犯だったら・・・・・
数メートルの距離で包丁を目撃した安井君の命は・・・・・
ゾッとしました。
とりあえず、みんな無事で何よりでした。
日本は安全!とばかりはいかないようです。

検挙者を目撃したのは、安井君と吉田。
それで警察の人と話していたのですが・・・・
「派出所ではなく、110番通報して下さいね。110番は無料なんですから!!」と言われたと二人は笑っていました。

おっと、練習でした。
最後の刺激は、みんないい感じでした。
中でも池田は絶好調です。きっといい走りができると思います。


●9月8日(金)休日
今日は、練習は休み。
朝起きる時間も遅めにして、ゆっくりしました。
選手たちも思い思いに休日を過ごします。
川本は、散髪へ。
帰りにDVDを借りてきました。
お昼は近所のすし屋で、ビールを少々。
部屋に戻って、DVD鑑賞。いい休日です。

お昼過ぎには、トレーナーの曽我さんが到着。
午後から夜にかけて、選手たちのケアをお願いしました。

散髪といえば、池田も近くの美容室(こう呼んでいいのかな?もう少し垢抜けた言い方があるはずですが・・・・パーマやサンといわないだけましでしょう)でカット。
あまり、変わっていないような・・・・・
美容室で、イケクミだということが分かり、おばさんが大感激。
カット代を無料にしてくれたとのことでした。
もしかして、イケクミって有名人?


●9月9日(土)修正
午前中、円山で練習。
最後のチェックです。
渡辺、長島、栗本のスプリントチームもいい感じ。
安井も鋭いダッシュとかっこいい中盤に変身。
池田が栗本を相手にスタートから1台目の入りの練習。
池田は1台目を跳び越えて、栗本のダッシュに勝っていましたから、絶好調。
今日はアドバイスすることは、ほとんどありません。
明日のレースが楽しみです。

竹内、丹野がいい感じで終わりました。
吉田、青木は少し重たそうです。
光浩は、やっと間に合ったという感じ。明日走ってみなければ分かりません。
明日試合のない坂水は、練習。

お昼過ぎにみんなの練習は終了。
それぞれのホテルに帰ります。

入れ替わりに久保倉、木田がグランドに到着。
シンガポールから一旦実家(旭川、帯広)に帰省させました。
久保倉、木田はアジア大会の代表が決定しているので、やや気楽にこの競技会を迎えさせます。
吉田も代表は決まっていますが、この夏、少しコンディションを落としていたので、この競技会は、秋のシーズンに向かって上げていくための第一ステップ。
ですから、少し重要。

丹野、竹内、青木は代表選考の重要なレース。
マイルリレーを考えると2名の枠か?
光浩も当然、代表ねらい。ただ、練習再開が、2週前なので不安。
スプリントチームは、一発ねらい。
ここで出し切る力をつけるためには、重要な競技会です。
ただ、スプリント3人娘は、代表への思いはまだまだ希薄。
もったいないことです。

池田は、12秒を狙っています。
十分力はついているので、いけるはず?です。
大学での練習タイムでも手ごたえは感じています。

熊谷と松本もグランドに到着。
2人の課題は・・・・・
次へのステップとして位置づけています。ここで走ることが重要。
熊谷には池田を追う存在に早く育ってほしいですね。

久保倉の練習を見ていたら、全然走れていません。木田もそう。
木田が重症です。
きっとシンガポールの柔らかく、手ごたえ(足応え)の少ないトラックで走ったためにいつまでもキックをする感覚が生じたのだと思います。
その感覚のまま練習を続けたのかな?
シンガポールから今日まで2週間近く、2人の走りを見ていないことになります。

木田は、「ずいぶん進むようになりました」と言っていましたが、シンガポール出発前の52秒も可能か!という走りからは、遠く離れてしまっています。
アル程度いけたかな?

久保倉は、自覚がありました。
キックの感じを出しすぎ!と注意して、修正を。
何度かやるうちにいい状態に戻すことが出来ました。

やっぱりイメージは「ねつ造」してしまうのですね。
きちんとコーチしていないと、失敗しますね。


●9月10日(日)南部忠平記念
今日は、風が強い!!
400系はちょっと嫌な風です。
天気予報は、雷雨。

100H予選の時は、風も安定していて、雨も落ちていません。
夕方の決勝では、雨も考えられるので、「予選から狙っていこう!」
アップでは、めずらしく2人とも真剣。
1回1回、ポイント変えて、ハードルを完成型に近づける作業を行いました。
スタート15分前には、川本の頭にあるハードルを池田は完全にできていました。
レースも完璧。
これ以上のハードルは考えられない!というくらいのいいレースでした。
追い風2.1mで12秒90。
おもわずガッツポーズをしました。
まあ、公認にならなかったのは、残念ですが、12秒90のパフォーマンスを確認でしただけで収穫。

決勝は!!と期待はふくらみますが・・・・
たぶん走れないだろうなあという考えもよぎります。

決勝の時刻になると、逆風が吹き出しました。
池田はスタート直後、下腿がつってしまい、レースになりませんでした。
期待して見ていただいたファンのみなさん、ごめんなさい。
ハードルの試合数が少ないので、これもありかな?と思います。
13秒28(−0.6)も立派な記録です。

また次の機会に狙ってみましょうか?
ハードルだけの競技会というと・・・・今年はありませんね。

100は+1.7mのレースで長島が11秒88(7位)、渡辺11秒91(8位)。
B決勝の栗本は11秒90(+1.4)とそれぞれ今ひとつ殻が破れません。
もうひとつ突き抜ける力がないと、11秒7くらいの競技者で終わりです。
11秒5から6の潜在力は、今もあります(断言しても大丈夫)。
成長を期待しましょう。

400は久保倉が53秒78で優勝。
昨日の修正がうまくいきました。
丹野は、53秒82で2位。レース全般からキックのタイミングが狂ってスピードに乗れませんでした。
練習タイムでは52秒前半の手応えはあったのですが・・・・・
スーパーに期待しましょう。
3位は竹内54秒26。
風の状況を考えると、いいタイムです。いい条件で走ると53秒台は楽に行けるかと。
4位以下は、吉田、木田、青木と続きます。
青木が55秒もかかったのは、いただけません。
次回に期待しましょう。

競技会の最後に清田先生@埼玉栄と話しました。
「高橋の100は+1.7で高校新、池田さんのハードルは+2.1。これはコーチの行いの差じゃないの?」
と半分冗談で言われました。
「川本の方が人生の追い風が強いから!」と負け惜しみを言っておきました。

夜は、お約束で「札幌ビール園」。
明日の朝は早いので、そのままホテルに帰りました。
みんな信じてね!!


●9月11日(月)直帰
早起きしました。
ホテルを6:40にチェックアウト。
8:35のフライトです。
今日は「9.11」なんだかイヤな感じです。

丹野から「これからアテネに行ってきます」と元気な電話。
でも、ちょっと不安。
丹野の走りにつては、心配していません。
ご安心を。
スーパー陸上ではきちんと走るはずです。

福島空港から大学によって、大原看護学校へ。
テニスの授業です。
途中から空模様がおかしくなってきたので、急遽おしまい。
車に乗って5分くらいで大雨。
学生達は濡れなかったか心配です。

今日は、直帰。
自宅で勉強しました。


●9月12日(火)HP
午前中、練習。
の予定でしたが、練習前から小雨。
アップ終了くらいから本格的に降り始めました。
で、軽めに動いて終了。

途中で、富士通福島のみなさんが、激励に来てくださいました。
職場の方の理解や支えがあって競技を継続できます。
職場で応援される存在になることが大切。

お昼ご飯を食べながらみんなで「超・人:主演・川本」を観ました。
川本は、チラチラと観ながらも、委託事業のHP作成。
今日は、凄い数のページを作りました。

早く池田主演の超・人を観てみたいものです。
こちらが楽しみ!

久々に全員集合したオフィスは活気がありました。
それぞれが、仕事をテキパキとこなし、オフィスは順調に進行中。
ずっと生活を共にしてきているので、チームの絆は強いと思っています。
「絆」って本当に大切ですね。

基本的にはトップアスリートは、それぞれ凄い個性を持っていると思います。
普通だったら、普通のアスリートです。
その強い個性をそれぞれが出しながらも、うちのチームはうまくいっています。
協調するために自分を殺しているとは思えません。
きっと強い絆があるから、まとまっているのだと思います。

ただ、絆は簡単には作れません。
そこが難しいところです。
これから先は・・・・いつもの企業秘密。


●9月13日(水)今日も雨
今日も雨でした。
午前中、練習。
今日は、ポイント練習をやりたかったのですが、雨。
小雨でしたが、気温が上がらず、強度の高い練習は断念。
札幌に行く前は、ミスト扇風機を使っていたのに・・・・
今日は「ストーブだそうか?」と言ったくらいです。
東北は怖い!!

札幌に飛び立つ日の空港だったので、先週の火曜日です。
長谷川体育施設の本社から「先生!グランドはどうですか?」と唐突に電話が入りました。
「しばらく、ごあいさつしていなかったから・・・・22大学は前橋に行きます!」
グランドは、バックストレートの一部の表装がほんの少し取れかけています。
そのことを伝えると、「すぐに営業所の者を行かせます」
で、昨日、福島営業所の方が大学へ。
そして、今日、雨の中を補修。
速攻の仕事でした。
さすが長谷川体育施設!

20年前に施工してもらった、トッピングの走路があります。
(池田が跳んでいる走幅跳ピットも20年モノです)
直走路のスタート地点が痛んで、トッピングは当然無くなるわ、
表装は穴が空くわ、で、数センチほど丸く黒い部分(クッション)が出てしまっていました。

「この走路も、うちでやったんですよ」
このひと言を聞いて「すみませんが、ここも補修できますか?」と恐る恐る遠慮がちに尋ねてみました。
「大丈夫ですよ!」
さすが、長谷川体育施設!
太っ腹!!
後日、材料を持って補修してくれることになりました。
アフターサービスとはいえ・・・・・
厚かましいお願いをしたと反省。

お昼休みは、教室会。
川本が担当です。
長い会議はイヤなので、議事の内容をきちんとまとめて提示。
手際よく進めて15分で終了。
いい感じ。

終了後、佐々木先生から「体育学会福島支部の事務局を安田君がやっていたんだが・・・・」
安田先生は、この11日からアメリカへ長期研修。
「こっちのことは、なにも気にせず、一切忘れて、勉強してきなさい」
「仕事は川本が全部引き受けるから」と送り出しました。
とはいえ、若手の先生がやるだろうなあ!とも思っています・・・・

で、今日の教室会も安田先生の海外研修にともなう事務的な変更が3件ほどありました。
で、佐々木先生が「どなたか、事務局をお願いできないか・・・・」
で、見渡せば・・・・・
若手の顔が、ありません。
若手3名は、マリンスポーツで山形の海で実習中。
本当に見渡せば、川本が最年少!!!

「私が、一番の若輩!ですので、安田君の代わりは引き受けます」(笑)
と、約束どおり代理を申し出ました。

信じられない高齢化!
みなさんも、川本さんが最年少?と改めて忍び寄る高齢化の波を実感していました。

13:30から教員会議。
久しぶりに参加してみました。
報告事項は、メールで回せば、もう少し理解できるのに・・・・
なんて思いながら、報告を聞いたような、聞かないような・・・
審議事項は、きちんと審議すべきでしょうが、報告は書いてあれば分かりますけどね。
教授会から教員会議に名前は変わりましたが、会議の仕方は・・・・
ずっと疑問に思いながら22年経ちました。

でも、今日は議題が少なく、15時には終了。
研究室に戻り、合宿の精算などの事務処理を。

明日は、晴れるといいな!


●9月14日(木)ちょっと痛い
今朝、大作を書いたのですが、間違って消してしまいました。
テーマ:
練習の秘訣
ネットで区切られたスポーツの本質
為末君の1000万円。
世界陸上シート料金。
右手のなぞの痛み。

いつかちゃんと書きます


●9月15日(金)もうすぐ新学期?
今日は曇り。
でも、練習は休み。もったいない気がします。

OL達は、今日は休日。
週休2日制です。

おかげで?仕事ははかどりました。
ドンドン快調に消化。
でも、OLがいるおかげではかどる仕事もあります。
やるべき仕事だけやれる環境になったのでいい感じ。
そろそろ新学期の授業準備も必要ですね。
空いている時間に準備っと!

後期はどのコマに授業が入るか、まだ把握していません。
それより、何コマ持つのかさえ知らない状況です。
で、学科課程表を取り出して、確認。
数年前は、教務委員長だったのでこの学科課程表はボロボロになるくらい使っていたのですが、
06年のものは、今日で開くのが2回目。
新品同様でした。
(大学の先生としての自覚が足らない?)


●9月16日(土)前橋へ
9:30練習。
今日は30分ほど学生に話をしました。

10時ちょっと過ぎに前橋に向けて大学を出発。
車は大学のワゴン車。
車体に「福島大学」と書かれています。
なので、安全運転第一。
それよりも大勢乗っているのでスピードも出ませんが・・・・・

OLチームも車に分乗して移動。
佐野のサービスエリアに12時くらいに集合。
川本チームはちょうどいい時刻に到着。
そのまま、食事。
目に入った「カツカレー」を注文しようと思ったのですが、「うな玉丼」の上にかけられたトロリとした玉子が、川本を呼んでいました。
この玉子ものには、めっぽう弱い川本です。
「カツ丼」でも「親子丼」でも玉子を見ると負けてしまいます。
先日、どっちの料理ショーで「カツ丼」と「親子丼」の最終対決をやっていました。
ちょっとだけ観ましたが、どちらを選んでいいか?
玉子のトロリには、心を奪われます。

グランドに到着。
グランドの駐車場は、車で一杯。
前日の駐車場はがらんとしているはずなのに・・・・
何と!メイン競技場では、競技会が!!
「もしかして、競技会の日にちを間違っていないか?」
なんて、間抜けな会話をしてしまいました。
川本の車に乗っているのは学生さんだけなので、はっきりしません。

スタンドからは「中学女子800m予選・・・」なんてアナウンスが聞こえます。
「招待女子200m決勝」なんてアナウンスがあったらしゃれになりません。
今回は、200,800,400Hと総勢13名の出場。
これが日程を間違えて、参加しなかったら・・・・・
400Hなどは、エントリーの8名中、4名が福島大チームなので、「いやあ〜日にちを間違っていました!」なんてことは言えませんよね。

恐る恐る競技会の様子を探ると、中学校の新人戦のようでした。
ひと安心。
学生達が確証できないというのが、問題!
それ以上に監督も問題?

更衣室は施錠されていましたが、時々福島大に勉強にいらっしゃる地元の桑原先生が、親切にも空けてくださいました。感謝

OLチームの到着を待って練習。
久保倉がいい感じです。
条件が良ければそこそこ行く感じです。

やっと渡辺が走れてきました。
吉田室長は、ちょっと不調。無理をしない様に今日は様子見。

ホテルに到着。
ラジオで、実家のある伊万里で大雨!と伝えています。
死者も出て・・・・・
慌てて、実家に電話。
実家は川のすぐ横にあるので心配です。
海も歩いて5分。
大潮の時は、海水が内に近くまで来ることもあります。
大潮で、大水だと氾濫も心配。
「もう少しで川が溢れるところだった!」と母親。

奥さんの実家も裏に川があります。
確認の電話を入れて、無事を確かめてチェックイン。

ホテルの名前が変更になっていました。
名前だけではなく、スタッフも変わったのですかね?
チェエクイン終了まで30分以上もかかりました。
某実業団の監督さんは「うちは1時間近くかかった」と・・・・


●9月17日(日)群馬リレーカーニバル
8:00ホテル出発。
ここ数年は日本選手権リレーとこの大会は同時開催でした。
何が困るかって場所取り。
1昨年は、前日場所取りをしていたら、そのシートが撤去されていて、我々が到着したときは、どこも秋がありませんでした。
それに加えて雨。
どうしよう?と困惑していたら。
「半分使って」と埼玉栄の清田先生。

で、昨年は反省を活かして、清田先生と二人で早起きして、ブルーシートを抱えて場所取りをしました。
そんな思い出の競技会です。
今年は、日本選手権リレーはなし。
場所も余裕がありました。
また、今年は室内走路をグランプリ選手の待機所に解放してくれたので、
室内にシートを敷いて、場所取りは難なく終了。
グランプリも13種目の開催なので、非常に余裕がありました。

200の予選は、チャンピオンシップスでよかった松田、そこそこ走れてきた栗本が全くダメでした。
1年生紺野はまだ力不足。
木田、渡辺は決勝へ。
木田はシンガポール遠征に行く前に見せていた「新キタキツネ走り」を忘れてしまいました。
あの手、この手を使って改良しようとしているのですが、あの夏の日の輝きが戻りません。
52秒台も行けるか?というスピードだったので、国体までには「新キタキツネ走り」を思い出してアジア大会につなげたいものです。
木田の52秒台無しでは、アジア大会でのマイルのメダルはありえません。
渡辺は、走力はあるのですが、胆力不足。
決勝に向けて、小細工をしてみました。

400H久保倉は、密かに狙ってました。
何をって?
55秒台。
運が良ければ日本記録(本人ではなく、私が)。

ただ、割り当てられたレーンが8レーン!!
ちなみに青木は9レーン。
今年度ランキング1・2位が大外。

ルールでは予選や一発決勝のレーンは抽選です。
それは、ルール通りでいいのですが・・・・
これは、いわるゆグランプリシリーズで、観客に見せる競技会です。
抽選なので、1レーンもありってことです。
こんなんだったら、もう来ないぞって気持ちになりますね。
ルールはルールなのですが、あうんの呼吸というのも日本的でいいですよね。

選手側からすると、「予選をやってもいいから真ん中のレーンで走らせて!!」
400Hなどは、レーンによってハードルの位置が大きく違ってきます。
ですから、様々なレーンで練習する必要があります。
が・・・・
国内のトップ選手は、国内レースでは、大体真ん中で走ります。
これが、海外レースとなるとそうはいきません。
でも、久保倉や青木はまだ、海外に目を向けていません。
いまのところ吉田の日本記録突破が目標。
海外に出る様になったら、1レーンや8レーンの練習をやりましょう。
その時で充分。
今は、条件のいいところで、記録狙いに徹したいところです。

現行のルールでは、予選の順位・記録のいい者を決勝で優遇しろというものです。
国内のグランプリシリーズでは、一考を。
国際GPでは、きちんと決まっています。
大阪GPでガトリン(もう走ることはありませんが)は、真ん中を走っていますよね。
これが9レーン!なんていうのもスタンドに近くていいのかもしてませんが・・・・
それは、なしですね。

昨日の練習で、久保倉は好調でした。
今日も好調。
ということは、1台目が詰まってしまいます。
最近走れてきているので、1台目が詰まり、その改善に様々な工夫をしています。
1台目が詰まるから、スタートを逆足に!なんて簡単なことではありません。
でも、今日はもっと深刻。
仕方ないので、スタートから1台目の加速は捨てることにしました。
1台目をとにかく跳んでから、レース。
これが今日のテーマでした。
10台目もちょと届かなくなりました。
その対応策は、最近何かの時(これが思い出せない・・・・悲しい)に話していましたから、完璧とは行きませんでしたが、対応できました。
いろんなことを想定しておくのは、重要ですね。
56秒45の世界選手権標準Bを突破。
とりあえず今日の最低ラインをクリア。
真ん中のレーンで走らせたかった!というのがホンネ。
体調も、気候(風)もいいというのは、なかなかありません。
それが上手くあたるのもその競技者の持つ「運」ですかね。
今日の久保倉は、「半ツキ」くらいかな?
また、いいことがるでしょう。

吉田のテーマは「丁寧にハードルを跳んでいく」
そのとおりできて57秒93
あとは、後半の走りだけです。
青木はちょっと走れず58秒45。スピード不足かな?
金田一も63秒かかりました。
考え方が女子高校生のままなので、早く脱皮してほしいところ。
ケガをしない生き方が身に付くと大化けします。
来年に期待。

800は、竹内が2分06秒18で自己新で2位。
もう少しいけると思います。
坂水は2分10秒62。やっと戻ってきたって感じです。
あと一息。
瓜生と荒川はもう一度やり直し。

男子の800で卒業生のS藤とN田が走りました。
お前たちは、給料もらって遅くなる練習をしてるのか!と、しかりたくなる様な不甲斐ないレースでした。
給料分の結果は出して欲しいところです。
がんばれ!!

200決勝は、渡辺がいい走りをしました。
向かい風1.3で24秒39自己新は、いい出来です。
少しは薬が効きました。
おっと、薬といっても薬物ではありませんから。
あくまでも心の薬です。
コーチが競技者に与えていいのは、心の薬だけです。
でも、コーチに言われないと、走れないでは、高校生。
これは、高校生に対しても失礼か?

ただ、1着の中村さんとは、0.3秒の差がありました。
走りを見ていて、そこまでも差は絶対にないのですが、本人の心が差を作り出しています。
実力と心をマッチさせるって大切ですね。

木田は24秒44で3着。
4着24.47,5着24.50のレースで競り勝ったことを評価しましょう。
スピード持久力と言うよりは、心の強さで勝てたのだと思います。
後は「新キタキツネ走り」の復活だけです。

今回はOLチームは全体的にいいできでした。
逆に学生チームは不甲斐ない結果に終わりました。
大学の監督として反省して帰路に就きました。


●9月18日(月)敬老の日
今日は休日


●9月19日(火)快晴
久々にいい天気でした。
午前中、はりきって練習。
学生は2週後に試合なので、今日は技術練習。
やはりテクが一番。
ヒントは、超・人。

OLチームは、それぞれに合わせてメニューを出しました。
こんな日もあれば、みんなで同じ練習もあります。
800と走幅跳が同じ練習というのも・・・・オフィス川本ならではでしょう。

池田は、久々に跳躍。
感じをつかむまで、少し時間がかかりました。
短助走でしたが、いい感じで跳びだしていけました。
スーパーは期待大。

久保倉も群馬の反省を活かして、新たな試みをやってみました。
逆転の発想というヤツですかね?
これも楽しみ。

朝、丹野から「帰国しました」と元気に電話がありました。
これからスーパーまで短期決戦です。

午後から、研究室の仕事。
まずやったのは、浄水器の調整。
OLたちは機械モノが大の苦手。
お父さんの出番です。
後半は、いろいろと頑張りました。
今日は「リンカーンの日」早めに帰ります。


●9月20日(水)会議
午前中、抜けるような青空の下、練習。
秋晴れの日は、爽快感がありますね。

スーパーに向けて、ポイント練習、調整練習それぞれに分かれて行います。
実業団出場組は、ここでひとがんばり。
ちょっときつい練習が続きます。

13:40くらいにグランドから上がりました。
14時からは教員会議。
速攻でお昼を食べて、会議へ。
いつものことですが、報告事項が続きます。
絶対、自分で書類に目を通した方が早いのに・・・・・
資料は読みあげなくていいの!
オレは字は読める!
もっと時間が短縮できるのに・・・・

今日はちょっと難しい宗教関係の本を読んでみました。

終了後、重要事案で打合せ。
大学院生の修論中間発表でしたが、打合せが長引き参加できませんでした。

レジメには目を通しました。
ただ、全体的には体育学や教科教育の研究が中心なので、川本は苦手です。
答えが「これだ!!」ってはっきりしない論文は、困ります。
まあ、それも論文のスタイルなので仕方ないか?

研究室に戻り、仕事。
「ところで、オレの大分@実業団のエアーは誰が予約した?」
「私はしていません」
「私はしていません」・・・・
ん?
「予約を確認してみます」
「どこにも予約はしていません」
「先生は、29日に行くっていうところまでしか決まっていませんでした」
じゃあ、行きのエアーは予約なし?

「10月2日はちゃんと予約してあります」
それは、帰りだろう?
行きは?
「やっぱりありません」

で、大分便を確認すると、空席がたくさんあったので、安心。
ただ、金曜日は22大学対校。
実業団チームの前日練習は見ないで、前橋で対校戦を見てから、その足で大分へ飛ぶことに決めました。
ただ、夜遅くなるので、土曜日に行く案も!
最初の種目は何時?
トラックチームが「13時50分200の予選です」
それなら、土曜日にゆっくり行けるね。
「先生、私の走幅跳が10時30分です」
で、土曜日にゆっくり大分という作戦はあえなくボツ。

まあ、どうするかは、ちゃんと決まらず、行きのチケットの予約が「まだ」という事実だけが残りました。
その後、池田の「whereabout」の書類作り。
「whereabout」は、JADA(日本アンチドーピング機構)と国際陸連の両方に出さなくてはいけません。
提出は3ヶ月毎です。
3ヶ月先のことはまだ決まっていないところもあるのですが、とりあえず提出。
変更がある度に修正したものを提出します。
この作業が大変ですが、アンチドーピング運動には協力しなくてはいけません。
きちんとやることが大切。


●9月21日(木)マーケティングプログラム
絶好の練習日和で、午前中、練習。
スーパーチームは刺激。
久保倉が250で30秒台これは速い。
スーパーでは・・・・・

池田は助走練習。
やっとそれらしい助走ができました。
このくらいの助走ができると、そこそこの記録が出ますね。
これもちょっと期待。

土曜日は、東北学生駅伝です。
全日本大学女子駅伝の予選会。
女子チームが挑戦。
ただし、5kmのタイムレースで、6名の合計タイムで東北代表を決めます。
この東北予選会に行ったのは、2000年?
吉田達が大学院の2年生以来です。

久しぶりに大会参加です(川本が・・・)。
男子チームは、長距離コーチに連れられて、出場していました。
女子は、2000年以降、人数がいなかったので欠場でした。

コースも変わり、運営方法も変わりました。
何が困るって、スタートが早い。
5kmのレースなのに8時スタート。
何なんだ!と言いたいところです。
男子の駅伝は、距離が長いので、このくらいの時間にスタートするのは分かりますが、
女子の5kmは、この時間じゃあないでしょう。
一体どうなっているの?

ずっと競技会に顔を出さない川本が悪い?
男子駅伝のついでに女子5kmって感じですね。
閉会式は、14時過ぎですから・・・・・
それまでの間5kmを5本くらいは練習できますね。

女子駅伝担当は、坂水。
明日の最後の打ち合わせ(晩飯の時刻など、たいしたことではありません。)をして、おしまい。

お昼から陸連の森さんがJOCのマーケティングプログラムの説明に。
まあ、簡単に言えば競技者の肖像権をJOCに委託するものです。
そうなると、肖像の商業的利用権をJOCが管理するということになります。
ん〜何だか難しいぞ!
よ〜く考えようっと。

スポーツビジネスってことを考える時代になってきました。
難しい。

今日はOLチームに宿題を出しました。
「来年あづま競技場で陸上競技の大会を開催する。
それにあたって、スタンドが満員になるように全てを企画してやってみる。」
競技会そのものも、まだ決まっていませんし、スポンサー探しなどは、これから川本がやります。
競技者が自分の視点で、面白い!競技会を企画する。
また、見る側の意見も聞いて、見たいものを魅せる。
陸上競技の活性化のためにやってみたいと思います。
まずは、福島からやってみます。

みなさんで、いいアイディアがあったら書き込んでください。


●9月22日(金)白鷹へ
朝イチは、銀行。
次に坂水をピックアップして白鷹町へ。
おっと、その前に雉子波のウチに寄って、長女誕生のお祝いを。
奥さんが、生まれた日から準備してくれていたのですが、なかなか渡す機会がなくて・・・・・
電話をして「これから行こうと思うけど、実家?アパート?」
「実は、新居に引っ越しました」
出産、引っ越しと大変だったと思います。
お嬢ちゃんはお母さん似かな?

明日は東北学生駅伝。
山形の白鷹町で開催です。
福島から2時間ほどかかりました。

今回は、女子のみの参加です。
男子もエントリーしたのですが、この1年で駅伝の心(というのがあるかは不明ですが、勝負心です)が育たなかったので、参加を取りやめました。

学生はいつものKS観光さんの車で到着。
マネージャーは監督会議へ。
少し到着が遅れたので、開会式には出席できそうもありません。
それより、前日のアップが重要(当たり前か?)。
でも、開会式への参加も大切です。
しかし、時間が・・・・・

スタート地点を探したのですが、マークがありません。
次に1キロ地点を確認に行ったのですが、これもありません。
距離表示の立て看板まではいりませんが、道路にマークくらいは欲しいものです。
どうしてないのでしょうか?不思議です。
誰も何も言わなかったの?疑問です。
実は、2000年に予選会に来て、それからずっと来ていなかったので、様子が全く分かりません。
開催場所もコースも変わっているし・・・・
来年は、「ちゃんとして」と学連に要望しましょう。
主催者も、言われないと分からないこともあります。

開会式会場はスタート地点から5キロほど離れています。
会場に行くとちょっとした催しが!
まず、手打ちそばをいただきました。
これがコシがあって、うまい。
物産展もありました。
「まあどんな会」「百笑の会」などの元お姉さん達が地場商品を販売。
そこに寄ってしまうと、長くなりそうなので素通り。

宿舎は長井市の旅館。
久々に「旅館」に泊まりました。
TVの旅番組に出るような旅館ではなく、昔ながらの旅館でした。
場所は、市街地から離れた場所。
坂水が散歩がてら探索をしたのですが、「飲み屋」らしきものは、なし。
まわりは、何もありません。

今朝、早起き(目が覚めただけですが・・・)したので、部屋でついウトウトしていたら、近所でイヌが大声で鳴いて、起きてしまいました。
困ったもんです。
こんな旅館ってあり?
とりあえずTVはリモコンなので良しとしましょう。
ただ、お約束通り14インチの小型です。

食事はそれなりに充実。
きちんとミーティングをして、明日の早起きに備えて就寝?
スタートは8時です。

女子の予選会は、5kmの合計タイム。
駅伝と同じ気持ちで、タスキをつなぐ仲間のために1秒1秒を大切にする気持ちが鍵となります。
ミーティングでは、そこいらの話とレース戦略について。
目標は平均18分30秒。
合計は、1時間51分00秒。
今回は、負けてもいいという予選会です。
理由は明日。


●9月23日(土)駅伝予選会
4:00 旅館前に集合。
辺り一面霧に包まれています。
旅館前の直線をジョッグ。すごく冷えています。

旅館を6時に出発。
コンビニによって朝食を買っていたら坂水コーチに卒業生の荒木から電話が入りました。
盛岡から応援に来てくれました。
レースは8時スタート。

1. 5K地点では、1年古瀬が先頭争い。
教育実習の照屋もいい感じ。
おっと、今回のライバル大学と考えられる東北学院大は、エースだけ飛び出して、あとは集団走。
やるなあって感じ。
集団の前後にウチの3〜5番手。
6番手以降はちょっと後ろ。

次のチェックポイントへダッシュ(車が・・・)。
3キロで、古瀬は先頭と5m差。まだまだいける。
東北福祉大の学生が3名上位にいますが、ここは5人まで。
後一人は、絶対来ないと確信。
やはり相手は東北学院大学。
ここでも集団は崩れず。恐るべし。
ウチも前後に3名。

800の瓜生も投入していますが、練習は今週に入ってから。
先週までは、800だけ考えていました。
火曜日に様子見の2000,水曜日に3000ペース走で「どんな感じ?」くらいで終わっています。
駅伝だからってのめり込まないのが、川本らしいところ?
瓜生もちゃんと練習すれば、速いんですよ。
高校時代は県予選で区間2位ですから。
1位は当然田村高校の生徒さん。
でも、今の瓜生は800が速くなることが先決。
そのためには、持久力ではなく、スピード。
この線は捨てません。

ここまでで、1年平元の健闘が光ります。
ずっとけがで満足な練習もしていないのですが、秋田県人らしく粘りの走りを見せてくれます。
昨日に話した「1秒の重み」を体現するようながんばりです。

平元だけではありません。
体はつらそうですが、みんな目に力がある走りをしていました。

ここまでの感じでは、東北学院大が優勢。
ラスト2キロで集団走がばらけたときにどんな気持ちで走るかがポイント。
ここからの走り方は、昨夜のミーティングで話しました。

全員が通過したので、最後のポイントへダッシュ(車が)。
ラスト1キロを切るところです。
3Kから4Kまでの1キロで、みんながどれだけ頑張ったか?
その前の下りで無理をしないで、どれだけ体力を温存できたかが勝負です。
そういう意味では、前に東北学院大が集団になってくれていたので、目標が絞れて、楽?にいけたと思います。

瓜生が頑張って、前に出てきました。
平元が上がってきました。
おっと、1年高橋がいい感じ。

学院大はばらけだしました。
ここからがラスト勝負。
でも・・・・やっぱりダメかな?という順位でした。

我々が到着したときは、フィニッシュ後。
チームのタイムはとれていましたが、ライバル校のタイムがとれていません。
東北福祉大がまとまって上位に来たので、慌ててしまったのでしょう。
でも、相手は東北学院大学。
手元の集計で、ウチのチームの合計は1時間49分59秒。
これは、珠算2級の西尾が、あっという間に暗算しました。
平均で18分20秒ですね。
合格です。

東北学院大学は・・・・手元では3位までしかとれていません。
でも、順位で行くと18分20秒〜30秒くらいにまとまっていたような・・・・
ただ、これは4キロ地点での予測。
やっぱり、30秒くらい負けですかね?

川本はスーパー陸上の前日練習、坂水は今日のポイント練習があるので、白鷹を後にしました。
帰りの話題は、今日の反省というか、来年に向かっての構想。
今年は、勝とうと思ってこの大会に臨んでいません。
むしろ、負けに来ました。
このことを話すと坂水は、怪訝な顔をしました。
「負けて良かったんですか?先生」
こんな簡単に全国大会に行けては、努力しなくなります。
仮に勝っても、平均が18分35秒のチームでは、本戦に出場しても、箸にも棒にもかかりません。
ここで負けて、ただ出場するチームから、1年かけて、全国で勝負できるチームに育てた方がいいと考えました。
30秒差くらいで負けると、冬を乗り切るモチベーションとしては、最高です。
負けなければ、絶対に分かりません。

途中で鈴木マネージャーから坂水に結果報告。
坂水が「えーーーーっ」と嬉しそうな声!
「先生7秒差で勝ちです」
思わず、大声で笑ってしまいました。
困ったな!というのが本音。
でも、昨日言った1秒の重みを彼女たちは、実現してくれました。
「一人一人が、最後の直線で1秒縮める!
この積み重ねが駅伝の心だ!」
このことを胸に彼女たちは、指示通りの走りができたのです。
そういうことにしておきましょう。
総合タイム1時間50分00秒。
ここ数年でも決していいタイムではありません。
全日本では、きっと大苦戦が予想されます。
でも、東北の代表として戦うしかありません。

負けて覚えることが多いのですが、勝ってしまったものはしょうがない。
この勝ちから、新たな価値を見いだすことが、重要。
この1ヶ月はアジア大会を忘れて、駅伝モード?

11:17の新幹線に飛び乗り横浜へ。
新幹線の中で、プチお祝い。
弁当には、缶ビール1本つけちゃお!!
13:30過ぎに新横浜。
練習も開始の時間です。

池田は相変わらずいい動きでした。
助走で押しすぎないことを確認して終了。
久保倉の入りをチェック。
2台目から3台目の走りに注目。
これはいい状態です。
おっと、吉田も走れています。
青木は腕の使い方を指摘。いい感じに変身。

400チームの木田は「新キタキツネ走法」をチェック。
竹内はスタートがはまれば、一気に53秒台の感じ。
丹野は・・・・・
きちんと修正ができました。どこをいじるかは、いつもの企業秘密。

みんな調子は?当たり前ですが、「いい」

夜はレセプション。
新スタイルの競技会について書き込みをしていただいたお二人と話すことができました。みんなで、陸上界を盛り上げたいですね。


●スーパー陸上:9月24日(日)
9時から、強化会議。

12:30のシャトルバスで、競技場へ。

400Hからスタート。
川本は、池田の走幅跳でバックスタンド。
もうすぐスタートなのにハードルを跳んでいません。
正確には跳ばせてもらえなかった!
「跳んでいい」と言われたのは、スタート直前。
横浜での競技会では、この手の話が山ほど出てきます。
選手達は、「一度、審判の方とちゃんと話し合いたい」とまで言っています。
事態は深刻です。

審判部や競技委員会の方は、ちゃんと分かってくれるのですが、実際に選手と接する審判の方の対応が今風ではありません。
ブルマの着用の競技者に「腰ゼッケンは、ブルマの中に折り込むように!」
折り込んで、数字が見えなかったら意味がない?
世界選手権などで良く目にしますが、ブルマより腰ゼッケンが大きいので、そのまま素肌に張っている競技者もいます。
要は、ナンバーが見えること。

セパレートの上では、ナンバーカードを上まであげろ!
そうすると大学名や企業名が隠れてしまいます。
某実業団の競技者が「これを隠すと会社に申し訳ありません。」
「ちゃんとやらないと、審判妨害です」
もう、話になりません。
とりあえず、福島大では、競技会終了毎に改善点や良かった点を文書にして、陸連に提出し続けようと思います。
いつかは、分かってくれるはずです。

400Hでした。
久保倉がこのシリーズ好調です。
スピードも上がってきてますし、体調も良さそうです。
1台目の入りの問題もあったので、レース構成を変更しての1戦目です。
自己記録を出した先週の群馬RCとは変えてみました。
結果は56秒19。日本記録まであとわずか。
まあ、55秒台は次週?

吉田も57秒30で復調の兆し。
8台目以降がもう少し走れると、タイムがまとまります。
故障からの回復も順調。

青木は、走れない原因が分かりました。
スパイクのピンが減りすぎていました!
やっと走れるようになってきました。58秒07はいい感じの兆候。
身体からパワーがにじみ出てくると、もう大丈夫。

走幅跳の池田は絶好調に仕上げてきました。
ただ、助走合わせでは、出だしからの加速がうまくいきません。
少し修正しましたが、ちょっと不満。
前半うまくいかない分、最後が間延びする感じです。
風も向かってきたので、出だしを前に出して1跳目。
4歩前マークも20センチくらい届かず、間延びした感じで踏み切りました。
ただ記録は6m81。
これなら90も行けそうでした。

2跳目の踏切で、足首が詰まる感じがして、3跳目も改善できませんでした。
ともに記録は6m70。
アベレージとしては、いいできです。
4跳目、足首のつまりが気になって、跳躍になりませんでした。
で、5・6跳目を棄権しました。
入場料を払って見に来ていただいたファンの方には申し訳ありませんでした。
ごめんなさい。
これがプロなら、「金返せ!」となりますね。
まあ、そこまでのプロではないので、ご勘弁を。

400は、丹野は、ちょと突っ込み気味で入りました。
(たぶんですが)200の通過は、今までで一番速かったのだと思います。
24秒5くらいかな?
300は38秒を切るくらいの感じでした。
で、最後は止まってしまいました。
53秒54は不満の残るタイムでした。
今回は52秒前半を狙っていましたから・・・・・残念!

木田が53秒56,竹内が54秒04。
それぞれの練習タイムからすると52秒台でも行けそうですが、もう少しレース構成を考えてみます。

池田の走幅跳を観ていると、大学の中村先生が「お〜っ応援に来たぞ!!」と一番高入場料(4000円)を払ってわざわざバックまで来てくださいました。
「走幅跳はいつもホームでやるから、奮発しちゃった!」とおっしゃっていましたが・・・・・
チケットを購入するときに説明などはあるのでしょうか?
「今回は棒走高はメインですよ」
「走幅跳はバックですよ」とか
従来、走幅跳はメインでやっていたので、そう思って購入されたそうですが・・・

それぞれお目当てがあると思います。
ちゃんと案内してありますよね?
野球は、ひいきチームによって1塁側、3塁側きちんと考えて購入します。
きっと、ちゃんと告知があったことを祈っています。

夜は、幹社長さん@ナチュリルと反省会。
話題は、陸上競技を核にして、いろんな方向に飛んでいきました。
ちょっと飲み過ぎたかな?
あっという間に焼酎2本がカラ。
言い訳ですが・・・これは私と幹さんの他に吉田(飲みませんでした)と東京で働く卒業生(飲みました)がいたためです。
彼女!のために名前は伏せておきます。

ところで面白いブログを見つけました。
http://blogs.yahoo.co.jp/dr_connery
アスタキサンチンについて、いろんなことを教えていただけると思います。


●イケクミプロジェクト:9月25日(月)
11時に池田とお茶の水のミズノ東京本社へ。
メダル獲得のために新しくスパイクを開発していくことになりました。

これは、スズキの筒井監督の強い要望で実現。
筒井さんは、ラリーで世界を制した監督さんです。
なにもないところから世界チャンピオンになったときのことを話されて、ミズノにスパイクの開発の要請をされました。
勝つためには、徹底的にやっていくことがコンセプトです。
川本と池田は一生懸命走幅跳を追求していく。
そしてサポートする企業も最高のスパイクを開発する!
開発費も当然かかります。
筒井監督は「足らなかったら、オレが自腹を切る」とまでおっしゃって下さいました。

スズキが売れている理由が分かりました。
川本も俄然やる気が湧いてきました。
こんな上司がほしい!?

イケクミプロジェクトのコンセプトは、走れて跳べるスパイク。
今のは、硬いのですが、速く走れません。
難題にミズノさんが挑戦です。

池田をミズノに残して、新幹線へ飛び乗り!
大原看護学校の最後の授業。
代講を頼んではいたのですが、やはり最後は、ちゃんと終わりのメッセージを伝えたいので、急ぎました。
終了の30分前に到着。

そのまま大学へ。
今日中の仕事があったのを忘れていました。
気がついて良かった!!

科学委員会からメール。
スーパー陸上の走幅跳のデータが届きました。
すごい!!
日曜日の競技会のデータがもうフィードバックされるなんて!!

原稿をひとつ仕上げたら、池田が東京から帰って来ました。
そこから池田とデータをいじりながら、7mへの道を検討。
時間が経つのを忘れて、気がつけば2時間。
いろんなアイディアが浮かんで、いい時間が過ごせました。


●直前の練習:9月26日(火)
午前中、練習。
学生は、週末の国公立22大学対校に向けて最終調整。
OLチームも週末の全日本実業団に向けて調整。

スーパー陸上に出場したOLたちは、違った調整。
追う練習もあれば、軽めも・・・・
それぞれ川本のトレーニングの狙いに合わせて、微調整。
一緒で大丈夫なときもあるのですが、変えたいときもあります。
まあ、川本の気分?と言ってしまえば、それまでですが・・・・

木田、久保倉、竹内とも52秒台では、走れるはずです。
それぞれ着実に力はついているのですが、レース構成がしっくりいっていません。
もう少し、レース構成などを考えてみます。
練習でいくら走れても、レース構成がうまくいかなくては、結果は出ません。
ただ、これは口で言うほど簡単ではありません。
それこそ他人がとやかくいう筋合いでもありません。
本当にほんの少しペースを変えただけで、全てが違ってきます。

今日の吉田は600。
200のラップは28秒、31秒、33秒。
端数は企業秘密?
入りの200で少し速かったので、200〜400が思ったほど走れませんでした。
これを0.2〜0.3秒くらい抑えて入りの200を通過できたら、ゴールタイムは、2秒近く速くなります。
そんなものなんです。
競技者は、自分の感覚だけが頼りです。
それにコーチの観察眼が加わって、レースを作り出していきます。
速くてもいけない、遅くてもいけない。
微妙なペース配分を身につけるために日々トレーニングをしています。
競技者達は、みんな必死です。
当然、レースでも必死です。
どの子も素晴らしく、川本は誇りに思っています。

練習が終わって、明日の記者会見の段取りを
アジア競技会の代表選出を受けて、地元メディアのために丹野と竹内が合同記者会見。
会見は。15時から福島大学本部棟で!!
前回は、自分で企画しておいて、それを忘れて、適当な服で出勤してしまいましたから、
明日は、少しはましな格好をしよう!

今日は、組閣のニュースで忙しいかな?
また、佐藤知事の実弟逮捕で、きっとローカル局は目一杯のはずです。
ただ、明日は、大丈夫かと言えば・・・・・
どうなんでしょうか?
福島の政局は大揺れです。

ところでみなさん「コネリー博士のスポーツと疲労・老化物語」のブログには、もう行かれました?
http://blogs.yahoo.co.jp/dr_connery

まだ始まったばかりなので、これから充実していくのだと思います。
mackyさんの鋭い質問に期待しましょう。
当然、川本も勉強します。

ただ、川本研究室のテーマは「水」
一刻も早く、いい水を手に入れなくては・・・・
木田が段取りを進めています。
それにしても、「水」も進化しています。


●自分を観る:9月27日(水)
午前中、練習の予定でしたが、雨。
ちょっと様子見をすることに・・・・

1時間ほど待って、小降りになってきたので、練習開始。
今日はそんなにきつい練習はないのですが、何もしない!という訳でもなく・・・・
池田は、月曜日に話し合ったことをちょっと試すために今日の練習は必要でした。

スーパーの感じからは、90止まりかな?という実感があります。
7mを越えていくためには、もう少し改良しなくてはいけません。
互いに「改良」の必要性を確認して、手直しに着手。
うまくいくと、90以上がコンスタントに!
失敗すると・・・・少し怖いのですが、このままじゃあ、メダルには届かない!という思いもあるので、あえて、やってみることにしました。

練習では、うまくいきそうな感じです。
ただ、全助走で跳んでみないと分からない部分もありますから、「実業団」の跳躍で試してみます。
競技開始が10:00。少し早いですね。
参加者が22人なので、回ってくるまで時間がかかりそうです。
ベスト8に入る頃は、身体も動くと思います。
後半に新しいことを試してみます。
どこを改良するかは、企業秘密。

先日も、専門誌からある企画が提案されました。
川本の担当は簡単に言えば「池田の跳べる理由」
ホントの秘密をちゃんと書くなんてことは、できないので、今回はお断りしました。

月陸の「スプリント理論」?
故廣瀬氏(当時は、原稿を一番楽しみにしていただいていた!と自負しています)の依頼でもあったので、大筋はちゃんと書いています。
やはり全ては「書けない」
この「書けない」は、肝心なところは「書けない」と、考えていることを的確に「書けない」の両方です。
でも、専門誌なので適当に書くわけにもいかず、「肝心なところ」は、行間に表しました。
行間に込めた考えを読み取ってください。
「本になるのでしょうか?」と時々質問されます。
ただ、スプリントの考え方もその時とは変わっているので、一冊の本にするには、加筆訂正がたくさんあります。
「超・人」での説明を聞くと、今までとは違う説明をしている川本がいました。
そう考えると、やっぱり本にする時間がありませんね。
月陸のバックナンバーを残しておいてください。

DVDは作ろうかと考えています・・・・・
「福島大のスプリントコンセプト」
「福島大のスプリントドリル」
「走幅跳:イケクミバージョン」
「ハードル:イケクミバージョン」
「ロングスプリント:丹野バージョン」
「400H:吉田・久保倉バージョン」
「4継の極意」
それぞれの主役の解説でお届けします。
福島大の秘密満載で、構想は何となくあるのですが、
これも「Final Cut Studio」という編集ソフトをオフィスの誰かが自由自在に操ることができるようになったら可能となります。
ただ、オフィス川本は、この手の作業が苦手です。
未だに通常のビデオ編集さえ、誰も手を出そうとはしません。
機械モノは苦手です。
昨日も川本のWinマシンが不調になったので「誰か、ウィンドウズ分かる人?」と聞いても
誰も答えてくれずに、PCに向かっていました。
DVD制作も遠い話です。
「Final Cut Studio」に至っては宝の持ち腐れ?

OLたちの名誉のために・・・・
エクセル、ワード、パワーポイントなどOFFICEのソフトは完全に使いこなせます!
研究論文もちゃんと書いていますから、統計処理なども完璧。
また、WEBクリエーターとしても非凡な才能をみせます。
ですから「そんなにダメなのか!」なんて正直に思わないでくださいね。
ただ、AV器機を好んで触らないだけです。
これは、学生の時に1年生から選手として出場して、あまりビデオ撮影などをしなかった為だと思います。

それに加えて、川本が外から見たものより、内から自分を観ることを要求するので、他のチームの競技者より自分のビデオを観ることは少ないと思います。
「外から観るのはコーチの仕事」という理解からAVモノを触らないのでしょう。
OLたちは、通過タイムなどのデータを取るためにビデオを活用していますが、自分のフォーム観察はやっていませんね。
陸上競技は「内なる自分との戦い」ですから。


●静かなオフィス:9月28日(木)
朝は、ちょっと仕事。
学生は、前橋に出発。OLチームは大分へ。
安井君@スズキは1日遅れで大分にはいるため、今日は練習。
スタートをチェック。
ブロッククリアランス。
1歩目、2歩目・・・・フォクシィースタートの完成です。

普段だと一人で練習しているため、何が正解かが分からないで、どんどん変わっていきます。これは、感覚の鋭い競技者が陥る点です。
やはり、外から観るコーチが必要です。
何がいい感覚なのかを伝えることが大切です。

練習終了後、ビデオを観ながらイメージの確認。
久々に雉子波の走りを観ました。
やはり天才でした。

午後も仕事。
ちょっと医大の研究室に行って、再び自分の研究室へ。
今日は、静かな研究室だったので、仕事がはかどりました。
ただし、OLが不在なので、「先生、コーヒー入れますか?」もなく、飲まず食わずでした。

国公立22大学対校:9月29日(金)
朝、前橋へ。
国公立22大学対校1日目です。
この大会は、21回目です。
最初は7大学対校からスタート。
福島大は、2回目から参加しました。
10大学対校でした。
それがだんだん参加校が増えてきて、今は21回。
競技力向上と学生の交流を目的にしています。
「交流」という点が、他の競技会と違うところ。
参加する大学、学生がみんなで作っていくという競技会です。
何せ、競技会の途中でありながら、勉強会があります。
17時近くまで競技会をして、それから講習会や勉強会を開きます。
講師は、参加校の先生方。
こんな競技会ってないですよね。
明日の試合のことを考えると、さっさとホテルに帰って休む!というのが本筋ですが、22大学は違います。
みんなで勉強し合うって、学生競技者の鏡です。

今日は学生の戦いぶりを観ていました。
この22大学の精神を伝えることができるといいのですが・・・・・
互いを尊重し合う!スポーツマンシップの原点がここにはあります。
インカレにはない雰囲気を学生が感じ取ってくれることを期待します。

女子400Rは新メンバー(紺野、松田、藤田、渡辺)で予選を走ってみました。
練習の通しでは、いいタイムが出なかったので少し不安だったのですが、今日は46秒台が出たので合格。
明日の決勝は、長島、栗本を投入。
44秒台へのチャレンジが待っています。
今年中には出したいものです。
機会は、新潟ビック陸上フェスタと日本選手権リレー。

10000と混成の400を残して、羽田へ。
全日本実業団のため18:55のフライトで大分へ。

九州といえば・・・・・
豚骨ラーメン。
よ〜く考えると今日しか食べるときは、ないかな?
で、ホテルの近くのラーメン屋さんへ直行。
ラーメン屋さんで食べている人の会話は、当然九州弁。
懐かしいですね。
ラーメンの味も懐かしく。
心から九州に浸れました。


●全日本実業団:9月30日(土)
池田の走幅跳があったので、早起きして、会場へ。
九州石油ドームは、でかい!!
事前に世界選手権では、1跳目、2跳目ともファール!もあるので、3跳目の練習。
1跳目、2跳目をパスして、3跳目だけ跳ぼう!
なんて、冗談を言っていました。
池田は「やってみましょうか?」なんていっていましたが、現実に2跳目終わって、記録なし。
「3跳目は、合わせにいかずにきちんと跳躍しよう」と指示。
6m44(−0.6)は上出来。
参加人数が多かったこともありますが、なかなか順番が回ってきません。
砂ならしが非常に丁寧。
丁寧なのはいいことなのですが、非常に時間がかかりました。
競技者達は、リズムに乗れなかったようです。
野球でも、ボールが先行するピッチャーや投球テンポが悪いピッチャーは守りにくいといいますが、今日はその感じ。

国体に向けてお願いです。
砂ならしのテンポは速めにお願いします。

400Hの久保倉は、56秒24。いいできでした。
日本記録突破まであと一息。
400で52秒台が出ると、日本記録の突破も可能となります。
吉田の400の持ちタイムは53秒20ですが、400Hで55秒台で走っているときの感じは52秒台でした。
ハードリングタイムが3〜3.5秒くらいだと考えるといいですよね。
吉田は57秒66。
最近のできからは、少し不満が残ります。
が、復調ですね。

200は、渡辺が170〜180まで2位でいけたのですが、最後が踏ん張れず24秒40(+1.0)で5位。
逆に木田は後半良くまとめて、24秒29はベストかな?
やはり、200では23秒台は欲しいところ。

夜は、ナチュリル応援団と食事。
ナチュリルチームは、幹社長さんをはじめ、大部分の社員さんが大分まで応援に!
ノボリも旗も横断幕もTシャツもタオルもブレーカーも小旗も応援グッズは全部完備!
会社の心意気と温かさが伝わりました。
飲み会では、応援の反省と応援グッズのバージョンアップについて熱く語り合いました。
レース?
これは、陸上オタク病が蔓延しつつある会社ですから、当然です。
みなさん、陸上競技を楽しんでいらっしゃいます。
富山の本社からは、朝4時の列車に乗って、部長さんが応援に駆けつけてくださいました!
感謝!!!


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