川本かんとく陸上日記 |
2002年2月の日記 |
●2月3日(日) 昨日、今日と出雲に行って来ました。出雲では、教え子の伊藤が出迎えてくれました。曹洞宗のお寺の息子さんです。小学校の先生をしています。檀家回りもしています。陸上の指導もしています。 出雲では、数年後にインターハイがあるとのことで、競技場が改修中です。 強化も含めて、急ピッチです。小学校、中学校に目を向けて普及、強化を進めていこことは、いいことですよね。 昨夜は、市陸協の会長さんたちと夕食をして、ホテルに帰りました。
●2月5日(火) 午後7時から福島市スポーツ振興公社主催のスポーツ指導者養成講座で「スポーツ指導論」の話を2時間ほど行いました。普段は、私の指導観みたいなことをお話しさせていただいているのですが、今回は指導論ということで、新テーマに挑戦です。幸い大学で「運動と発育発達」というのを講義しています。その運動発達論をもとに子どもたちの運動能力が発達する中で、我々コーチがどのような関わり方をすると子どもたちの運動能力が大きく伸びていくことができるかという内容にしました。初めての内容だったので、無駄なところも少しありましたが、結構いいまとめができたような気がします。もう少しいいたとえ話ができるようにこのネタも練っていこうかと思います。
●2月7日(木) 北上市に行って来ました。雉子波と吉田の日本記録樹立を記念して、北上市陸上競技場に記念のプレートが取り付けられました。彼女たちのサインをそのままプレートにしたものです。ちょっと感激。 除幕式の後、記念講演会でした。雉子波が「風とともに走り続けてpart1」、吉田が「風とともに走り続けてpart2」ということで、それぞれ自分の転機を中心に日本記録へ向かっていった過程を熱く語ってくれました。聞いていた中・高校生はきっと役に立つはずです。その後、川本の「勝利への伴走者」というテーマで、コーチサイドから見た選手の育ち方を話しました。きっと役に立つはず? 夕食をごちそうになり、新幹線を1本遅らせて、車中ぐっすり眠って福島へ帰りました。目が覚めたのは、福島駅到着中でした。あぶなく東京まで行くところ。ちゃんと降車できメデタシ、メデタシ。
●2月8日(金) 午後から県陸協の普及担当者会議を行いました。今年の反省と来年の計画作り。小学校の先生たちと小学生の陸上を語るのは、非常に熱くなって楽しいものです。陸上が福島でどんどん盛んになるといいなあって思っています。陸上に熱心な若手の先生(私から見ればです。学校では立派な中堅どころですよ)を見ていると、元気づけられます。 夕方から教授会でした。普及担当者会議からとんぼ返りです。ちょっと疲れました。 明日から山口で講習会と合宿です。楽しい練習が待っています。がんばろうっと。
●2月13日(水) 9日から5人の選手を山口で講習会と合宿でした。みんなのスケジュールが合ったので、雉子波・吉田・茂木・池田・木田と結構豪華な顔ぶれでした。 1日目は、山口・宇部空港に着いて、競技場に直行。防府市競技場の駐車場は車でいっぱい。 お昼のお弁当もそこそこに指導者への講義と高校生の技術講習です。その数、なんと300人。会議室に入りきれずに高校生は窓の外から勉強。寒かったかな?ごめんなさい。その後、夕方まで実技講習でした。その日の懇親会は、おいしい料理とお酒をごちそうになりました。これで大変な講習も帳消し。そこでも川本と選手は質問責め。特別のことはやっていないのですが・・・・・・まあ、疑問もたくさんあるのでしょう。 2日目は、小学生、中学生を対象にした実技講習会。 午後からは、練習をやらせてもらいました。な・なんと、グランドにはまだ大勢受講者が残っているではありませんか。うちの選手たちの練習を見学するために帰らずに数時間待っているなんて、すごいのひと言です。選手たちは気合いが入り、いい練習ができました。 2日目の夜は、カナダ・トロントに留学中に知り合った先生ご一家と食事。もう10年も前のことですが、つい昨日のことのようです。昔話に花を咲かせました。 3日目の夜は、山田先生からの質問責めです。さすが、鋭いというか、福島大学の秘密が、どんどん暴かれていきます。こんなに熱心で、素晴らしい先生なら、まあ、いいか。日本選手権リレーのアップのやり方から始まって、本質的なことを見抜く目は確かなものです。核心をつく質問に川本はタジタジ。全国を回って、陸上競技が本当に好きで、色んなことを勉強して、自分を高めていくスイッチをオンにしている方に巡り会うというのは、同士に合えた気がして、本当に嬉しいものです。こんな講習会は、いつ行ってもいいですね。
写真提供:藤田先生(前列右) ちなみに山田先生は、写真右端のすてきな先生。お世話になりました。 明日からスキー実習です。日記は、ちょっとお休み。
●2月17日(日) スキー実習から帰ってきました。昨日の話です。実習はお昼までで終了。午後2時から県陸協の強化会議。昼食も摂らずに福島へ。とそこまでは、順調だったのですが、ホテルの駐車場で、私の車の前にパジェロが・・・・。まあ狭い駐車場、ここまではよくある話。移動をお願いに係りのお兄さんへ。何とその車の持ち主は、キーを預けていないではありませんか。ピンチ。学生さんたちの手を借りて、持ち上げようとしましたが、パジェロは重い。全然動かず。怒りがこみ上げてきました。でもどうしようもないので、なんとか自力脱出へ。後ろは40センチほど動かせそうです。前は、ちょっとだけ。ホテルの方の誘導で、何度も切り返しをしてやっと脱出成功。ジャフを呼んで、レッカー移動まで考えました。ほんとうにモラルって大切。時間があったら運転手に文句のひとつ(いや10くらい)は、言いたかったのですが、会議があるので、速攻帰りました。こんなんで急いで速度違反なんかで捕まったらしゃれにならないので、安全運転を心がけました。急いてはことをし損じる。本当にパジェロのオヤジの(にいちゃん?)ばかやろう。会議は、30分ほど遅刻。ごめんなさい。 今日は、久々に練習を見ました。力のない子はどうしても「こなす練習」をしてしまいます。練習の意味を考えて、何を頑張るのか考えるようにアドバイス。例えば、坂を頑張って上っても意味がない。パワーポジションを作りだして、逆脚のスウィングで走っていくことを頑張る、と言っても分かってくれたのやら?いつも同じことを注意されては、次へのアドバイスがないぞ。アドバイスされたことができて、次のアドバイス。学生さんは、アドバイスされたことができるように「がんばる」。やっぱり、頑張る中味が間違っているので、上に行けないのだと思います。上に行く子は頑張り方を知っています。
●2月18日(月) 成績処理に一日追われました。でも成績報告書を出してしまえば、後の処理は事務の方がやってくれるので、本当に助かります。途中で、体育の2年生が所属研究室の相談で研究室を訪れます。明日は、卒論発表会。研究生たちの成果は如何に。卒論、修論の概要は、「スポーツふくしま」の「最新スポーツ情報」のコーナーに書きました。福島県内の方は、発行されたら読んで下さい。HPにもアップする予定ではあります。 ところで、「体育科教育・3月号」で「100mを速く走る法」というタイトルで、4ページの拙文が載っています。基本的には変わっていないのですが、最近の講習会のスタイルを文章にしてみました。 夕方から国見町役場へ。県陸協普及部の会計監査をしていただきました(ちょと遠い)。研究室に帰って、4年M木の発表内容をチェック。最後の最後までこんなことをやっていて、明日は大丈夫だろうか? 帰宅9時。川本は、ちょっと疲れ気味です。でも、息子は10時過ぎまで塾に行っていました。息子には負けられん。お父さんも頑張るよ。
●2月21日(木) 2/19の卒論発表会の日は、乳酸の辛さを久しぶりに味わいました。というのも発表会後、宮崎に飛ぶ予定でした。飛行機は18時55分。16時過ぎの新幹線だと18時ちょうどに東京へ着きます。これでは、危ないと言うことで、15時49分に乗るつもりでいました。発表会が終わって、先生方が集まり、発表内容などの確認があります。それが終わったのが、15時30分。雉子波の車で、福島駅へダッシュ。駅の手前300mの信号であと3分。そこから川本はダッシュ。駅の改札を抜ける頃には、初めて走ったあの400mの途中300mの感じ。やばい、乳酸で脚が動かない。乳酸は容赦なくオヤジの脚を襲います。次は・・・・・階段が。ホームからは、早くも列車到着のアナウンスが。ここで遅れては、何のためにここまで頑張ったのかわからない。オヤジは一気にスパート。階段の中間地点で、列車到着の音。うっマズイ。ギアチェンジで、ダッシュ。しようがなかった。もう動きません。行きたいけど、行けない、この悲しい気持ち。最近忘れていた感覚と苦痛です。おっ、もう人が降りてくる。上がらない脚を気力で上げて、新幹線へ。ぎりぎりセーフ。汗は出るわ、脚は震えるわ、のどは渇くわ、とりあえず、車内販売ワゴンを捜して、ビール。いや〜おいしかった。 やっとの思いで着いた宮崎。先日、大学に研修にいらしたN原先生が出迎えてくれました。チェックインもそこそこに早速、飲み会。ここでも質問責め。私も含めて、みんな陸上競技が好きなんですね。周りから見たら我々の会話は、非常にマニアックな話題ですからね。2次会に行ったスナックで、一曲も歌わず、陸上の話題で延々と深夜まで話すオヤジたちは、一体何なのでしょう。自分でも不思議です。 ちなみに、翌日の講演はちゃんとやりました(当たり前か)。 講演は午前中で終了。宮崎といえば、巨人キャンプ。講演の会場は、球場と同じ敷地内。こりゃあ、ちょっと応援に。パスをお借りして、ジャイアンツの帽子を被って、グランドで応援させていただきました。感謝。 おっ、江藤が特守。今年は、体も絞れて、いけてる。そこに何と長島さんが。びっくり。報道陣と一緒に近づき、ミーハーしていました。 もう一泊する予定でしたが、仕事が山積みなので、そのまま福島へ帰りました。東京でも新幹線に飛び乗り。弁当も買えずにビールだけ。あわただしい2日でした。 大阪屋に寄ったら東北ムネカタの田口監督が。久々に楽しくご一緒させていただきました。ちゃっかり、ごちになりました。感謝。 明日は、午前中、2年生の研修室割り振り。午後から保原高校で現職教育講演会をやって、そのまま横浜室内へ。17日からの陸連合宿を原田さんにお任せしていたので、夜は何が何でも慰労会をやらねば、と気合い十分のオヤジです(陸連のコーチって、余所の選手を預かるので、(女子だから?)結構大変なんですよ)。沖縄で1週間、調整していた吉田、茂木、池田、木田の出来はどうでしょうか?公務で合宿に行けなかった松本の方が、寒いところでの練習だったので心配かな?まあ、今夜は早く帰って、奥さんのお酌で一杯飲もう。 午後9時。研究室。
●2月24日(日) 横浜室内から帰ってきました。チーム福島大は全体的に可もなし、不可もなしというとろこでした。ということは、順当にトレーニングが消化できていると言うことでしょう。まあ福島大チームにとって室内は、冬期練習の息抜きみたいな位置づけですので、結果は問いません。実際、直前の沖縄合宿では、吉田たちは、300+300+300の3セットなどを連日こなしていますから疲労は抜けていません。いい結果を求める方がおかしいですね。今年の中国チームは、びっくりするほど強いという感じはありませんでした。もうひと頑張りして追いつきたいものです。 午後から県陸協の代表委員会。午前中の理事会は、打ち合わせのためパスでした。会場を間違えてしまい、遅刻。会長、理事長、関係各位すみませんでした。午後4時終了。最近の転戦でちょっと疲れを感じたので、そのまま帰宅。いつの間にか寝ていました。久々に家族揃って夕食。愛犬ハックも大喜びの団らんでした。 ところで、22日の保原高校での現職教育講演会でのできはどうだったのでしょうか?同業者を前にしての話は本当にイヤですよね。最後まで乗り気ではなかったのですが、S田先生、N冨先生の顔が浮かび、喜んで?やらせていただきました。N冨先生にレポートしてもらいましょうか?ちなみにタイトルは、「勝利への伴走者」でした。
●2月25日(月) 入試でした。疲れました。早く帰って、一杯飲んで、寝よ〜っと。
●2月26日(火) N冨先生から早速メールが届きました。 今日は、研究室の打ち上げです。雉子波の修士論文と4年生たちの卒論の完成記念パーティです。 研究室の卒業生たちも押し掛けてくるはずです。ちょっと飲んできま〜す.
●2月27日(水) ここ数日、愛用のMacが不機嫌でした。異常に反応が遅くなって・・・・心配していました。これを機に買い換えようかと考えていましたが、やっと原因が分かり、先ほど無事解決。最近、雉子波がibookを買ったので、いいなあ〜、いいなあ〜って言っていたので、Macの機嫌が悪かったのでしょう。買い換えようなんて浮気心まで起こしちゃって、反省。やっぱり愛着って大切ですよね。講演では、私たち夫婦の仲を「愛」から「情」に変わって「愛情」ですなんて冗談を言っていますが、やっぱり長年連れ添って何でも分かり合えている(つもり?)者同士が一番いいですね。おっと夫婦仲とMacを同列にしてはいけませんね。 最近暖かくなってきたので、練習もピッチが上がります。今日は、技術的なアドバイスを午前中しました。川本と雉子波のアドバイスを受けながら繰り返し、繰り返しの練習です。この練習のために冬の間、辛い練習をやっているようなものです。今日はチーム福島大の本当の練習でしょう。まあ、めったに見られませんが、こんな日に立ち会えたらラッキーでしょう。取材で来ていた記者の方が、「本当におもしろかった。」とコメントを残して帰られました。ただ午後からは、泥臭い練習をしていましたけどね。午後9時20分帰ります。
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