川本かんとく陸上日記 |
2001年9月の日記 |
●9月18日(火) 福島大学は、試験期間中です。午前中は大学教官らしく答案の採点をしました。 「トレーニングマネジメント」という授業です。トレーニング構成論を中心に授業を展開しています。 自分でいうのも何ですが、結構な自信作?です。 で、答案はというと・・・・・今回は結構出来がいい。今年の学生は優秀ということか? よ〜く考えたら、毎年問題は2問だったのが、今年は、5問。 そう、5つもテーマがあれば、学生さん達は、どこかしらヤマが当たったということになります。 それで、一見できのいい答案が並んだように見えました。 でも、みんなしっかり書いています。感心。感心。 学生の本分は勉強。まずは、勉強第一。 午後から、試験終了のインカレ組と練習。だんだんインカレモードに入ってきました(私と雉子波だけ)。 学生達は、いまひとつインカレ直前が、練習に表れない。 「ダッシュの気合いがたらん」 「バトンパスの執念がない」 温かい?アドバイス?を送られながら、段々とインカレモードに入っていく福島大学でした。
●9月19日(水) 13時から「大学院中間発表会」1年生は、これからの研究テーマについて方向性を見いだします。 2年生は、まあ文字どおり中間発表です。M2雉子波が発表しました。 「ジュニアスプリンターのトレーニング構築に関する基礎研究」がテーマです。 子どもは、大人のミニチュアじゃない。 ということで、トレーニング構成要素を技術面からとエネルギー供給系の両面から探っていくきます。 結果は「研究論文コーナー」で発表予定です。楽しみにしていて下さい。
夕方から練習。女子マイルのバトンパスチェック。 結構うまくなってきました。 インカレでは、福島大の女子マイルリレーのバトンパスに注目して下さい。 でもマイルは、走力か? まあ、がんばろうっと。
●9月20日(木) 午前中は、産・学・官連携の商品開発「エアロリスト・ソル」について打ち合わせ。 「エアロリスト・ソル」は、タオル地のリストバンドと重りの役目を果たす新素材を縫製したものです。 重りは、鉛を使わずに新素材を開発(当然、私の研究室ではありませんが)し、環境に優しい。 この「硬」素材を「柔」素材のタオル地に縫製する異素材縫製機器「ロボキングマシン」を開発。 これも私の研究室ではないが・・・・・この異素材が縫えたところに今回の商品開発の意義があります。 重りが、リストバンドに固定できるのです。 まさに業界初。 で、川本は何をしたって? 川本は、これがどのくらい体にいいかを研究。 「エアロリスト・ソル」を腕につけ、腕を大きく振って、速歩き(1キロ10分程度の速度)をすると、 ジョギングと同じくらいの酸素需要量となりました。 これは、ダイエット、健康にもってこい。 現在、急ピッチで商品化が進んでいます。乞うご期待。 「エアロリスト・ソル」を使った新たなトレーニングも考案中。
●9月21日(金) おっと、これを忘れて帰るところだった。 今日の練習は休み。マネージャーと昼休みにインカレの簡単な打ち合わせ。 マネージャーと簡単にいうけど、これが結構大変なんだ。 午後から県の新人陸上を見に信夫ヶ丘へ。 体協の穐本先生と国体のエントリーリストを見ながら観戦。 今日はすごい女子高生を発見。 11:05/400H予選、13:30/400H準決、14:00/800予選、15:20/400H決勝(優勝)、16:30/マイルリレー予選 吉田真希子もびっくりのハードスケジュール。 今日一日でグランド6周。2400m。いい練習だ。 400Rの準決勝と決勝もあったけど、彼女が出場しなかったことを祈ります。(確認していません) どうも専門は400Hぽいけど、一緒に見ていた下重先生(田村高)が、夏の合宿で1000mを10本走っていたなんて軽くいっていました。 練習不足の高校生ばかり目にしていたけど、しっかり練習している高校生をみて、ちょっと嬉しくなりました。 競技会でこれだけの距離をこなせるというのがすごい。 きっと田村高校の合宿以外にもいっぱい練習したのでしょう。 男子の400Hも53秒台で優勝。今後が楽しみです。
クレーマーの二瓶君にTシャツを大至急と電話を入れました。 9/24に小学生陸上教室を行います。 講師陣は雉子波秀子・吉田真希子・池田久美子・茂木智子など日本記録・学生記録保持者などの豪華メンバー。 小学生の陸上教室としてはちょっと贅沢な講師陣です。 せっかく参加してくれた子どもたちにサイン入りTシャツをプレゼントしようという企画です。 彼女たちのサイン入りTシャツを着て、練習して、陸上がもっと好きになってくれればと願います。
夕方に研究室に帰って、ちょっと仕事。 今日は8時過ぎには帰宅しようと思っています。
●9月22日(土) 午前中、練習。NHKサンデースポーツの雉子波取材。最近はマスコミの方がグランドに来てくれる機会が増えました。 ただ、練習の邪魔というか集中できない状況を作ってしまうというのも確かです。 あまりのデリカシーのなさに何度か、撮影中止をお願いしたこともあります。 また、「やらせ」を強要されたり、(街に出て、ショッピングをとか、学食でみんなで昼食をとか、ウエイトトレーニングの日にジャンプをとか) 身勝手さに頭に来ます。当然、その上司に連絡を取って、文句は言いますが。 地方のマスメディアほど「取材してやっている」という態度や、自分の思いこみでシナリオを作ってしまうのが強すぎます。 こちらも報道ニュースとしてなら、協力もしますが、番組作りの協力は、ごめんなさいです。 で、今回の取材は非常に気持ちよかったというのが実感です。 久々にいい感じで取材をしていただきました。札幌から転勤したばっかりのS本さんでした。 インカレ前の練習ということをきちんと理解していただいて、雉子波だけではなく、他の部員の練習にも気を使っていただいてありがとう。 いい番組を期待します。 それには、雉子波がインカレできちんと走ることですね。
午後から「陸上」の最終追試。 やっと合格した学生の笑顔を見るのは、いいものです。 その後、ナント父と娘の触れ合い。 小学校大会に出る娘に走幅跳を教えました。 本人はミニバスをやっているので、トラッククラブでの練習はしていませんが、大会に出るからには、ちょっとだけ練習。 「池田さんのように跳びたい」というので、シザースに挑戦。 ここで新たな発見です。シザースをすると子どもでも踏切で「抜ける」ことなく、きちんと踏み切れるということが分かりました。 シューズで、4m前後が跳べるようになりました。 スパイクももっていなかったので、雉子波に電話して、明日頂くことになりました。
●9月23日(日) 午前中、あづまで練習。インカレ・実業団の最終調整。ちょっと不安が・・・・・ 午後から娘・藍(らん)のミニバスの合宿を見学に。 たった半年であんなに上手になるなんて・・・・感激。 親ばかです。
●9月24日(月) 午前中、あづまで陸上教室。 講師は、雉子波秀子、増子大祐、吉田真希子、茂木智子、池田久美子など超豪華版。 日本で一番(ちょっといいすぎか)贅沢な講習会でした。 参加者は、県内各地から小学生が130名。親御さんは150名以上。 閉校式では、雉子波、吉田、茂木、池田のサイン入りTシャツのプレゼント付き。 この中から、明日の福島を、日本を代表する選手が育って欲しいものです。 おじさんは、首を長くして待ってるよ。 午後から、大学に戻り県小学生クロスカントリーリレー大会の文書発送のための印刷などの準備。 結構、地道な作業もやっているんですよ。 雉子波、茂木が休日返上で手伝ってくれました。感謝。感謝。
●9月25日(火) 午前中、練習と成績つけ。大学の先生らしいこともやっています。 県小学生クロスカントリーリレー大会の文書発送作業は、茂木におまかせ。 最近、段々と仕事が出来るようになりました。ただ、時々ポカをして叱られますが・・・・ 午後、福島県ハイテクプラザで「産官共同研究開発推進会議」に出席。 研究課題なんか「異素材の複合化縫製技術の活用による高感性衣服の開発」ちょっとすごい気がします。 実は、ニーズプロダクツと共同開発している「エアロリスト・ソル」が上記の研究課題で進められているわけです。 なんだが、今日は大学の先生らしいことをした一日でした。 充実感いっぱいなので今日は「大阪屋」に寄って一杯飲んで帰ろうっと。 「大阪屋」の煮込みと利(とし)ちゃんのしゃべりが絶品なんだけど、これは後日。
●9月26日(水) 午前中、練習。インカレ前の最後の練習です。といってもほとんどは、休養。 1年生は始めてのことで、ちょっと緊張気味。 今回もブロックを使ってスタートする種目を中心に福大旋風(ちょっと古い言い回しですね)を起こして、 暴れてみようかと思います。 ねらいは、多種目優勝。と、うまくいけばトラック優勝。 ただ、トラックの方はちょっと難しいかも知れませんが・・・・・・・ まあ、やるだけです。 昨年は、廣田の400m予選突破で波に乗れました。 今年の鍵も400m。1年生の木田、坂水がどれだけやれるか? 予選をうまく走ると表彰台も見えてきます。ひそかに●●を狙っています。 吉田の練習を踏み台?にして、力を付けてきているので、やれるはずです。 あとは、サブトラックでの勝負。ワクワクしますね。 廣田の200mも優勝を充分ねらえるだけの力を付けています。 最終日の廣田に期待です。 今回のインカレは4年生廣田のインカレ。 実力はありながら、雉子波、松本の陰に隠れて、4年間、国体にすらでていません。 ここで、一気に華開くときです。 最近、いい顔になってきました。女性は顔が輝くと必ず走れますよね。 増子、吉田、茂木の全日本実業団も心配というか楽しみです。 結構いい仕上がりをしているので、期待大。吉報を待つのみです。 午後は、教授会。またしも大学の先生らしさが・・・・・ 福島大学は、理工系学部新設と大学改革で揺れに揺れています。 私がやれることは・・・・・
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